電子限定特典付
なんかもぅ情報量の大渋滞で色々と濃い3巻でした。
帯裏に「こんなの、もう結婚だよ…」(担当編集)とありまして。
編集が毎回帯に出張ってくるのは微妙でちょっと引いたんですが、
読み終わったら
うん。わかる。結婚だった………(;///;)
の一言に尽きました。
すごい素敵な結婚だった。最高。ありがとう。
百と卍、何度も転びながらも真っ直ぐな生き様がとにかく良かったです…!!
(※盃に互いの血を混ぜて飲むシーンがありますので、血が苦手な方はご注意下さい)
さてさて。
新たな出会い、再会、因縁。人間模様が変わってきました。
百は陰間時代の先輩・十六夜とばったり出くわします。
そこで"今も昔もすぐ泣いて、何も変わらず男に囲われている"と揶揄されて…。
もちろん反論するのですが、その言葉は百の中にズッシリと残りました。
そんな中 街中で威勢の良い火消しと美男子な船乗りと出会います。
百がケンカの仲裁をしたのをキッカケに仲良くなり、
人が良くて言葉が優しい百のことを火消しは気に入ります。
けれど言葉遣いも荒っぽさがないのも陰間時代の名残では…と百はビクビクしててーーーと展開します。
火消しは2巻に登場した卍と繋がりのある金太郎です。
百の兄貴分が卍とは知らず、百を火消しに誘いたいと組に話していて…。
これは4巻への布石ですかね?ドキドキします;
また、美男子・兆は千と繋がりがありました。
兆は千に恋をしていて千が執着している卍の存在も知っています。
3巻は百のトラウマからの脱却のキッカケでしょうか。
この描かれ方がものすごく良いのです…!
十六夜が残した"今も昔も囲われ者"の言葉。
百は陰間の頃からちっとも変わってないと言いたげな言葉です。
千も同じように、百を"いつまでも陰間みたいだ"と煽ってきます。
弱いフリ、甘えたふり、誘う仕草、乳臭い動き、あざとい眼。
外から見ただけのイメージで陰間の仕事を可愛がられるだけで楽で幸せだろうと。
だから今でも"陰間時代と同じように"卍に可愛がられてのうのうと笑っていられるンだろうと。
十六夜も千も同じ事を言うけど少し視点が違うのですね。
で、千の見当違いな言葉に百の眼が変わるのがすごく良きなのです!!!
百は陰間の裏側を知っています。
決して幸せに笑っていられるような場所ではない。
特に百の場合は愛想もなくてデカくて不気味だと馬鹿にされてきた。
だから今、百が幸せに見えるとすればすべて卍のおかげだとーーー。
他者に『ずっと幸せに生きてきた子』にみえるほど
卍からもらった愛情を実感する百のスッキリした表情に涙・涙。
このシーンはめちゃくちゃ良かったです(;///;)
また、百がため込んでいるのに卍は気付いています。
それを発散させようと促すのが江戸っ子!ってかんじで粋!(ああ、語彙力…)
卍の見守る姿もすごく良かった…カッコイイ…。
百が卍と見合う男になりたいと口にしたときの返答もカッコよかった…。
(江戸っ子ってみんなこんな粋なの…?卍が特別なの…?)
そんで義兄弟の契りをもう一回するのですが、
これがほんともぅハピネスウェディング…!!(∩´///`∩)
魂を飲み干して、土に還るまで、一生を添い遂げる儀式。
うううう、幸せすぎて泣ける…。これ以上の言葉が出ない。
あ、もちろん日常のラブラブなお話もタップリありました!
拗ねてる卍がとっても可愛いですw
この作品はシリアスとあまあまのバランスが良いといいますか、
1話1話の濃度が濃くていろいろ詰め込まれてるのが魅力のひとつですよね。
3巻になっても尚、鮮度も読み終えた時の満足度も高く感じます。
4巻は火消し衆が関わってきそうだし兆と千の行方も気になるところ。
まだまだこの世界観が続くようでとても楽しみです…!
描き下ろしの褌講座も勉強になりましたヾ(*´∀`*)ノ
いろんな巻き方があるのですねぇ。
大好きなシリーズなので即買い。
今回も素敵な絵と百の切なさと卍の男気にやられました・・・。
陰間あがり百と元火消し卍。
1巻から読むのをお勧めします。
百と卍にでてくるひとたちに
ほんとうの悪人はいません。
みな何か己の欺瞞と戦っています。
1巻から読み続けていますが、ずっと続いてほしい。。。
今回は百が自分の過去を受け入れて、
卍がもっと受け入れる、もうラッブラブな回です。
二人は毎回ラブラブなので、そこがまた安心して読めるシリーズですね。
電子の発売も紙と同時なのがありがたい。
出版社様も神です。
もはやこの絵を見るためだけにでも買う価値があると思いますが、それに加えてここまで読者を惹き付ける良質なストーリー。恐れ入りました。1巻目から期待以上の萌えと感動を与えてくれた作品でしたが、巻数が進むごとに万次と百の関係性がどんどん濃いものになっていくので、また新鮮な気持ちで楽しめます。今回の話の軸は、百の成長。万次も私も、百の稚さやくるくる変わる表情、邪気のない考え方が大好きですが、本人は自分のそういう態度や仕草によって、所詮男に囲われている奴、と思われるのをどうにかしたかったようで。万次に釣り合う男になりたい、という百の健気な奮闘が所々で描かれます。
自分のことを名前で呼ぶような百の可愛らしさは、ついつい失われて欲しくないなぁと思ってしまうのだけど。けっして無理して背伸びするわけではなく、誰にも文句を言わせず胸を張って万次と2人で生きていくために、百が必要なことだと判断して真剣に考えた結果だと思うんですね。その覚悟をしっかり受け取ったからこそ、万次は鼻で笑ったりせずに、血盃を交わした。もちろん百への好意があるという点も大きいけれど、人を煽って一時的に満足しその人の本質を見ようとしない千とは、端から器が違うというわけです。
楽ではない陰間という仕事に従事していた百は、もっと鬱屈してしまっていてもおかしくなかった。でも、万次のおかげで何の苦労も知らずに生きてきた人間に見えるほど、今は満たされているんですね。そして、万次にも百が必要不可欠な存在であることは、2巻で証明されています。万次が言うように、自分と違うからこそ相手を大切に思い、好きになる。優しさを与え合い生きていく2人を、また見れることに感謝します。
1巻で二人の出会いと百樹の過去話、2巻では万次の過去話。
そして3巻はどう展開していくのかドキドキでした。
出会いからずっとあまあまな二人が、巻を追う毎にあまあまになるという、過去最高のあまあま巻。
個人的には万次の過去話が神回だったので、千がどう絡んでくるのか不安でしたが、
怒りに負けない優しい百樹が一番いい男…と、万次の百バカっぷりを確認しただけでした。
変わらずイジワルな十六夜や、百樹が気に入らない千から、
男に囲われていると煽られて悔しい百樹が、
兄ぃと肩を並べられる男になりたいと決意する姿は、いつもより凛々しい表情の百樹。
義兄弟の契りを交わす二人…永遠の誓い。
新しい家に引っ越して商売すれば一生涯連れ添えると、もごもご照れながら言う万次にキュン。
それにしても、いい男が照れると可愛くって堪りません。
そして、ずっと泣くのを我慢していた泣き虫百樹が、嬉しすぎて泣いてしまうのも堪らないです。
百と卍は二人の出会いが救済になりますが、百樹の成長物語でもあって、
陰間の月百姿だった百樹が、江戸の粋な男になるまでもう少しかな?
これからも万次の前でだけ、かわいい百の姿をみせてくれるのが楽しみです。
今回は千と兆の関係が解りましたが、この二人は佇まいの色気がスゴイ…。
百と卍とは違うタイプのカップルなので、こちらはこちらでこれからが楽しみです。
あの展開で最終回かと思いましたが、有難いことに続きます。
二人の契りは永遠ですが、先が読めない展開なので何だか不安…火消し達と千が絡んでくるのか?
とにかく、二人のあまイチャだけは死守してほしいです。
この作品は風情のある一コマの絵面が美しくて、本当にじっくりと眺めて読んでます。
序盤の汐干狩りは海の景色だけでなく、着物を捲し上げる褌姿に風情があっていいですね。
夜の海辺に星空でしっぽりデート…こんな前後関係のない読み切り作品をもっと見たいです。
江戸の活気あふれる生活風景も面白くて、どのページを捲っても画がステキで見惚れます。
毎度おなじみ、描き下ろしの自由研究は「ふんどし」
ずっと気になっていた褌のあれこれが…またまた勉強になりました。
肥後ずいきネタで万次が漁っていた、百の色お道具入れの詳細を知りたい。
画だけで好奇心一杯になってしまった。
ずいきで巻かれた万次のモノが見れるとは有難い巻でしたが、
一段と万次の刺青が美しく描かれていて、肥後ずいきネタは個人的に神回です。