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表題作百と卍 5

万次(卍),元火消しの笛吹き
百樹(百),元陰間

あらすじ

ともに生きてゆくと
遠い先の暮らしに思いを馳せた、
風冴ゆる季節。

かつての心友・綱(つな)には
未だ真実を告げられずにいる。
己の怯えた心と決別し、
もう百樹(ももき)を泣かせまいと誓った卍(まんじ)は
幼き日、息の詰まる思いをした
実家へと向かう。

凍てつくような視線の父・祭(まつり)と
在りし日に焦がれた叔父・祝(いわい)を前に
“万次(まんじ)”‬が語る、けじめとは―――?

いつか叶える「夢」のために。
未来へ踏みだす第五巻!

作品情報

作品名
百と卍 5
著者
紗久楽さわ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
百と卍
発売日
ISBN
9784396785475
4.5

(63)

(48)

萌々

(10)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
13
得点
284
評価数
63
平均
4.5 / 5
神率
76.2%

レビュー投稿数13

親の気持ちもまた複雑なのだ

 4巻までで万次と百の愛のクライマックスとも言える山場は越えているので、それに比べると万次の火消し仲間たちや実家との関係の拗れを解消するこの5巻は、どうしても万次と百のことだけに集中するわけにはいかず、甘さを求めて読むと物足りなさを感じます。ただ、今後誰に対しても後ろめたさを感じずに堂々と2人での生活を営んでいくために、この試練はいずれ通らなければならないものだった。百を隠さず親に紹介した万次も、アウェイな空間に耐え抜いた百も、心意気が立派でした。父親も愛に生きている人間らしい人だと分かりほっとしたので、いつか男色家としてではなく、万次自身を見てその心を信じられる日が来るといいなと思います。

0

江戸時代の男色のリアル

本格江戸BLの5巻です。

今回は、かつての火消し仲間と再会した万次さんが、過去と向き合う話です。ずっと避けていた実家にお百を連れて帰った万次さんは、父親に三つのけじめをつけると宣言します。

というシリアス展開なので、ももまんにしてはエロがやや少なめ。登場人物たちの会話から、江戸時代の人々には男色がどの様に受け止められていたのかが語られます。

現代では、江戸時代の人々は性に奔放で同性愛にも寛容だったかの様に言われることもありますが、やっぱり封建時代がそんなにフリーダムな訳もなく、万次さんとお百の関係性はどこまでもイレギュラーで受け入れられ難いものだったのです。

世間の白い目を承知で、ただ普通の夫婦の様に暮らしたいと素朴に願う二人。一見先のことなど考えないその日暮らしをしている様に見える彼らが、初めて将来のビジョンについて語ります。

果たして彼らの夢は叶うのか。次巻も楽しみですが、その前に、千と兆さんが主人公のお話になるらしいですね。

0

卍さんの愛が溢れている5巻です!

紗久楽さわ先生が描く風流な江戸文化に魅了されています
5巻は卍さんメインのお話で、「愛に正直に」その生き様がかっこよすぎます!!

自分の過去と向き合い、お百と生きていくために卍が選んだ道。泣きます!卍さんの弱さも強さも、嘘偽りない自分の気持ちを伝えることができたのは、いつも真っ直ぐ隣で支えてくれた百樹がいたから。世話をみていたはずの百樹がいつの間にか自分を支えてくれる存在になっていた、そんな二人の関係に胸が熱くなりました。
百樹の事が愛おしくてしょうがない、心が跳ねて揺さぶられて、そんな感情が溢れてしまう卍の表情が素敵でした。幼い頃の姿から青年時代を経て今の二人になる空想のシーンが大好きで、探し求めていた大切な人を見つけ、愛すること、愛されることの尊さを感じられる素敵なシーンは是非見ていただきたいです!こんなにも愛が溢れてしまう卍は初めてです。
過去の叶わぬ恋に苦悩し自分を責めてきた卍が百樹と過ごすなかで得た愛し愛される喜び、自分を許せる事ができてよかった。そして隣には百樹がいてくれて良かった!

そして卍と火消しの仲間が集結!語れなかった思いを大切な仲間に伝える事ができて、穏やかで優しい卍の表情を見ながら心から良かったなぁと思える幸せな5巻でした!

厳しく突き放す父には父の愛する者を守りたいという打ち明けられない気持ちもあってちょっと切なかったところもありました。それぞれの立場からの愛する者を守りたいという思い、グッと心に響きました。

今後のお話も楽しみな作品です!!

1

もっとじっくり読みたかったです。

大好きな作品です。
でも、今回はなかなか入りこめませんでした。
いつの時間軸なのか、思考なのか現実なのかが、わかりにくかったからです。
登場人物も多く、それぞれの心情も追いにくかったです。
特に綱と、万治の父のあたり。
私の読解力不足ですね。1、2巻再読すれば、印象が変わるかもしれません。
祝さんと万治の話はよかったです。やはり祝さんはいい男!
そして、いざ!という時の百樹の怪力も健在。
もっと、じっくり、実家エピソード、綱との関係を読みたかったです。

2

相変わらず美麗

この巻で卍と百樹のお話を決着させる為なのか、前巻から登場人物過多で話が混み合っていたように思います。

今回も紗久楽さわ先生の描かれる絵が綺麗で線に何ともいえない色っぽさを感じました。
でも、今作は卍の辛そうな表情が多くて相変わらず美麗なんですが、話の内容も相まってときめきは少なかったように思いました。

卍が実家との問題にケリを付けて、百樹と一緒に生きて行く事を決意したのには感動しました。

しかし、卍の父親の祭の態度と言動は解せなかったです。実弟の祝さえ疑念を抱くものでした。
そこに隠されていた卍の母の過去を知るとなるほどと思えるのですが、余りに祭が頑な過ぎてそれは母親が望んだ結末なのかと疑問に感じました。

一方で卍と心友の綱との仲は百樹の計らいもあり、緩やかに元の形に戻りつつありました。
出来れば卍と父親も和解して欲しいです。根本は似た者父子なんですよね。

もっともっと2人の行く先を読んでいたいと思ってしまいますが、「千×兆 編」が始まるらしいので、そちらで少し分かることを願います。

最終ページの5行に紗久楽さわ先生の思いを感じて、私もそのようにな未来になって欲しいと願いました。

3

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