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表題作百と卍 2

万次(卍),笛吹き,元火消し
百樹(百),21,手習所下男奉公,元陰間

同時収録作品 百と卍

鵺の千,火消しの纏持ち
鬼殺の万次,火消しの纏持ち

その他の収録作品

  • 百と卍的火消し自由研究

あらすじ

2018年度版(宙出版)第1位作品

「巡りあえた奇跡が尊すぎて拝む……」
──担当編集


陰間あがりの百樹と、元火消しの卍。義兄弟の契りをかわし、恋人として暮らすふたりの季節は春へと移ろうーー。百樹は卍の愛情をいっしんに受け愛おしい日々を送るかたわら、ときおり見せる卍の辛そうな表情に胸がつまるような思いを感じていた。そんなある日、ふたりの前に卍の過去を知るという男千が現れる。火消し時代、卍の相棒だったという千は、かつて卍と身体の関係があったことをほのめかし…。

「お百俺がてめェを
何で好きか、わかるか?」
江戸時代BLの金字塔作、圧巻の第二巻!

作品情報

作品名
百と卍 2
著者
紗久楽さわ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
百と卍
発売日
電子発売日
ISBN
9784396784492
4.3

(215)

(143)

萌々

(37)

(12)

中立

(10)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
25
得点
909
評価数
215
平均
4.3 / 5
神率
66.5%

レビュー投稿数25

泣いてしまった

はぁ…読後しばらく呆けてしまいました。1巻では百の半生が語られ、この2巻は卍兄の過去にフォーカス。

まさか、万次に”抱かれる”側の過去があったなんて、、
恋をしている相手ではなく、タチなのに抱く側でもない。苦く、切なさ漂う千との絡みに、なんともいえない気持ちになりました。

そういった過去も全部含めて、今の”卍兄”があるんだなあと。全部全部ひっくるめて、やっぱり最高に格好いい!!と、百じゃないけどあらためて万次に惚れ直した2巻でした。

そして二人が再会し、卍兄のピンチに身を呈して兄ぃを守ろうとする百の健気さ一途さ、男気にも惚れ惚れ。

出会えたことで、お互いがかけがえのない存在として優しい愛に包まれているんだなあ、本当に良かったなあと思わずにはいられません。

巻末の江戸の火消しについての細かな説明など、先生が色々なことを丁寧に調べて描いてくださっていることがよくよくよく伝わり、そちらにも感嘆のため息が出ました。素晴らしい作品、シリーズをありがとうございます…!

続く3巻も噛み締めながら読みたいと思います。

0

心が動かされて止まらない

直ぐに買って読むべき。読まずに死ぬのは絶対に絶対に勿体ない。少々読むのに時間はかかるし、ちょっと難しいかもしれない、でもじっくり読んだ方がこの漫画の凄さがわかる。それを感じて欲しい。とりあえず読んで、このレビューを読んで1人でも読んでくれる人が増えることを祈ります;;
日本の歴史をこんな艶やかな漫画に仕上げてくれる作者さんに尊敬の念が止みません。2巻の卍の過去にはきっと心が抉られて、震えて、涙するはず。自分は日本史が好きで、日本の男色文化を調べていくうちにこの漫画に辿り着いたんですが、江戸の男達の息遣いが聞こえてくるような臨場感ある描写に本当に買ってよかったと思いました;;随所随所の暗い過去の間にある百との甘い時間が1巻とは違って全てに意味があった。卍の表情、顔つき、明かされていく過去、ハラハラしながら、こんな悲しい過去は見たくないな、って途中で読むのを止めてしまいましたが、読みたくなって最後まで読んでみたら、本当によかった。卍も百機も出会えてよかった。2人の涙には私も吊られて泣いてしまいます。お互いの「想い人」の過去を徐々に明かしながら、それでも2人の間にある想いは変わらないどころか過去を明かすことでもっと、もっと強い絆だったんだなと知れて、百が卍にただ拾われただけじゃなくて、卍の心を解す存在だったんだなと、百と卍の「過去も含めて全部愛してる」ってお互いが思っている所がああ、2人が出逢えて良かったなと、まだ続きがあることに本当に感謝しかありません。文化賞受賞も頷くことしか出来ない…
ストーリーは他のレビューの方々が書いてくださってるので私の感情だけ、置いておきます。
日本史の勉強にもなるし、もっと江戸という時代が好きになりました。江戸時代の中でも化政末期って所が最高ですね。とりあえず読んで、読んで私と一緒に心震えてください;;

0

経験値

画面が綺麗です。2巻ぐらいの絵が好きだなぁ。最近集中力に欠けてきたので、画面の情報量が多いのは厳しいのですが、このごっちゃり感は本当は大好きです。

千が登場。百と万の間に挟まる千。百合CPの間男は嫌われるぞ。しかしながら墨の場所が気合い入り過ぎてて憎めない。それを耐えた男…

祝にガチ惚れだった万次だけれど、そこから千にいかないのはわかるものの百にいくのは好みが全くよくわからない。
そして男初心者だった卍が百には手練れのごとく振る舞ってるのがなんだか面白い。女の経験は事実豊富だからかな。男の経験ではももちゃんの方がよほどあるのよね。

0

麗しいと書いて卍兄と読む

2巻で私は新たな性癖を開花させられました。

『色男の涙』

それはそれは美しく初めて見た時衝撃でした。しかもあの大きめなコマ割りずるくないですか?いい男はドアップにさえ耐えゆるとは本当なんですね。

涙の理由は計り知れない百への愛を感じますが、万次の過去を知った読者としてはぐっと込み上げてくるものがありますね。

幼き日に気付いた叔父に対する感情が大人になるまで燻り、表面に出ないように偽る。長い間苦しみ続けてきたのだと思うと百に出逢えて本当に良かった。

0

救い、救われる恋

面白い…
巻を追うごとに深みを増してゆくストーリーにハマりまくりです。

百の過去編に引き続き、2巻では卍の過去が明かされます。
百の過去もしんどかったけれど、卍もまた鬱屈とした叫びを内に抱え、
重く、息苦しい青年期を過ごしてきました。

百と出会う前には火消しの纏い持ちをしていた卍ですが、
当時はもうキレッキレで、ナイフの如く尖りまくっておりました。
その上、眩い程の美貌なものだから、さらに鋭さも増すというもの。
唯でさえ色男なのに、命を張って火に向かう卍がめちゃくちゃ格好良かったです!

ただ、卍がそこまでに火消し稼業に打ち込むのには切ない理由がありました。
それは己の性的指向や報われることのない恋。
誰にも打ち明けることも出来ず、積もる劣情は若い卍を死に駆り立てます。

そんなとき、同じ纏もちの相棒の千に欲望を見抜かれ、身体の関係をもつことに。
けれど、仮初めの情事を重ねても卍の苦しみは消えることなく、
自分が本当に求めていたものを思い知ります。
愛する者と心を通じ、笑い合える、ただの“しあわせ”。
それってまさに今の卍と百の暮らしなんですよね。

そして、互いに求めるものが異なる二人は道を違えます。
殺気だった千と卍の“命のやりとり”がド迫力でした。
別れるだけなのにここまでやるのか…!

そこで決着はついた筈なのに、今回再び卍の前に現れた千。
百の前で卍との過去を暴露した上に、百を罵倒したことで、
キレる卍と煽る千に、それを止める百の三人で取っ組み合いに。

最後は百にビシっと痛い所を突かれ、退散していった千が結局
何をしたかったのか、よくわからなかったのですが…嫉妬かな、と。

かつて卍との関係に求めるものが違い、
卍を突き放した千ですが、彼なりに情もあったのかも。
だって「なら いらねェや」と言い捨てた千の表情は
言葉とは裏腹にすごく悲しそうだったもの。
そう思うと嫌な奴ではあるものの、なんだか可哀想に思えてしまいました。

まぁ、もう卍には百がいるので千の入る余地なんてないですけどね!
辛い卍の過去編でしたが、それだけにその後のイチャ甘は極上のご褒美でした。
やっぱりこの二人はこうでなくっちゃ♪

「にぶい男だナ」と涙を流す卍の表情に胸が締め付けられました。
その一筋の涙に愛やら喜びやら、どれだけの想いがこもっているんだろうと。
百に出会えてやっと“しあわせ”を手にできたんだなと改めて感じた場面でした。
1巻では百が卍に出会えた喜びを噛み締めていましたが、
卍もまた百に出会えたことで救われたんですね。

最後の卍の独白の「俺はお百に救われた だからお百と共にゆく」が
始まりの「ももは卍兄ィにひろわれた だから兄ィについてゆく」に
対するアンサーになっていて、二人の互いへの想いが揺るぎなくて、
その愛の深さに震えました。
やっぱりこのバカップル大好きだ!!

2

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