百と卍

momo to manji

百と卍
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神168
  • 萌×256
  • 萌29
  • 中立24
  • しゅみじゃない31

--

レビュー数
41
得点
1175
評価数
308
平均
4 / 5
神率
54.5%
著者
紗久楽さわ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
BL漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
onBLUE comics
シリーズ
百と卍
発売日
価格
¥679(税抜)  ¥734(税込)
ISBN
9784396784072

あらすじ

極上、あまエロス。
「もう、二人を見守る障子になりたい…」(担当編集)

伊達男×陰間あがり
溺れるほど幸福で、愛おしい日々


時は江戸時代・後期。
真夏の蒸し暑くせまい長屋で、
熱い吐息交じりに
まぐわう男がふたり――。

元・陰間の百樹(ももき)は、ある雨の日に
卍(まんじ)に出逢い拾われた。

陰間の仕事としてではなく、
やさしく愛おしく
恋人として抱かれる瞬間は
まるで夢のようで、
そんな日々に百樹は
幸せでいっぱいなのだった。

たとえ過去に、
どんなことがあったとしても。

江戸漫画の革命児が描く、
初のBL作品、満を持して発売!

表題作百と卍

卍(万次)
百(百樹)

同時収録作品百と卍

醒 兄
百樹 弟

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数41

真心の一冊


以前より紗久楽さわさんの漫画がとても好きで、こちらも本になるのをずっと楽しみにしておりました。
月代(さかやき)好きさん、お江戸好きさん、お待ちかねの一冊です。

主人公は元陰間(男娼)の百樹と篠笛吹きの卍。
百樹は体は大きいけれど甘えたで無邪気な子犬のような子。そしてもっちもっちなお尻がたいへん可愛らしい。
卍は背中に立派な彫り物を背負い、切れ長で涼やかな目元のいなせな江戸男子。女が放っておかない見た目ですが百にベタ惚れです。

年季明けで見世(みせ)を出た百樹ですが、どこに行くあてもなく一人お堂で眠っているところを卍に拾われる。一目で百に惚れた卍は百を連れ帰り、狭い長屋での二人暮らしがはじまった。
百は卍を「兄ィ」と呼び慕い、卍は百が居ないと生きてはいけぬと言う。
睦み合い、笑い合い、愛し恋する二人。
物語は甘い幸せに満ちた二人の暮らしとともに、互いの語られぬ過去も垣間見えます。
中盤には百が卍に出会うまでの陰間時代のお話もあります。

ちるちるさんのインタビューにもありましたが、作者さまは江戸の春画風俗をエロシーンにふんだんに盛り込んだり、陰間の実態についてなどを調べ史実に忠実に描いたとおっしゃっています。
確かに『陰間』って江戸時代の男娼という、うすらぼんやりとした知識はあるけれど、実際どのようにして陰間になるのか。その作法や出で立ちなど調べた事もありませんでした。
百樹の過去編では少年が陰間になるための仕込みから、使われる道具、陰間を仕込み世話する男、『まわし』の存在、陰間を抱く客層(のプレイ)などわかりやすく描かれておりとても興味深いものでした。
それらを上手く取り入れながら陰間というひとつの地獄のなかを懸命に生きる百樹の姿もしっかり描かれております。唯一の拠り所であったはずの『兄』を最後まで想い続ける様は健気でもあり不憫でもありました。

そして舞台は『江戸時代』の江戸の町です(浅草、上野、湯島辺りを描いていおります)。
台詞はもちろん町人たちの暮らしぶりや火事、花火、見世物小屋などなどリアルな江戸の空気を感じられます。サブの登場人物も多種多様です(わたしのお気に入りは四三婆さん)。
端々に描いた草木や花などで季節の移ろいを巧みに表現し、二人の過ごす時間は夏から秋、冬へと移り変わります。まるで浮世絵のような情緒溢れる素敵なシーンも。

どこもかしこも本当に細やかに丁寧に描かれておりますが、二人のまぐあいも色気たっぷりです。卍の手で甘くふやける百、艶かしく濡れる卍の表情。大好きな卍の優しい愛情に包み込まれる百は幸せそうです。
喘ぎにも少しばかり春画のような表現が入っていて面白いです。

この本は漫画としても楽しめるし、江戸時代の風俗、文化などをわかりやすく且つ忠実に描くことを心がけた作者さまの真心が込められた一冊のように思います。

私自身、紗久楽さわさんの影響で江戸や日本の古い文化、芸術に興味を持ちました。別段詳しいわけではありませんが、好きなもの(興味を持てるもの)が増えるというのは良いものです。

物語を純粋に楽しむも良し、何かしらに興味を持つきっかけになるのも良し。読み手それぞれの楽しみ方で『百と卍』の世界を堪能できればと思います。

13

緻密な時代背景と、萌えが共存してます

特典が欲しくて発売に翌日にアニメイトさんに買いに行ったら売り切れ。
え、マジか!という事でほかのショップさんを覗いてみても軒並み完売状態。買えないとなるとどうしても欲しくなって探しに探して、ようやく手に入れました。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。


「なんちゃって」ではなく、かなり忠実に江戸時代を表現されてるんじゃないでしょうか。ワタクシ、うっすい知識しか持ち合わせていませんが、きっとお好きな方が読んだらかなりツボに入ると思われます。陰間ものには必須の「いちぶのり」が甘いという事を、この作品を読んで初めて知りました。

江戸の言葉遣いや小物なんかが細かく描かれていますが、それをさらに盛り上げているのが紗久楽さんの絵柄と文字の字体。なんか、すごくしっくりくるんですよね。紗久楽さん自身、江戸文化がお好きなんだなというのがひしひしと伝わってきます。

で、そういった「江戸文化」をバックボーンに、ストーリーがこれまた良い!

陰間だったもも。
そのももに惚れて、桃の過去もすべてをひっくるめて愛している卍。
二人の、相手を想う愛情に激萌えしました。

百の幼少時代。
百と、百の実兄との関係。
そして、陰間としての哀しくつらい過去。

「兄ちゃん」を慕う百と、兄ちゃんとの間にあった深い愛情には思わず涙腺が崩壊しました。

二人の「兄」の愛情に包まれて、百はなんて幸せ者なんだ…!

百の体つきがちょっとムチムチッとしてるんですね。
このムチムチ加減がなんともたまらない色気を醸し出してます。
思わず褌を剥いてしまう卍の気持ちがよくわかる。ぷりっぷりのお尻が可愛いんです。

卍兄ぃも。
帯に書かれている通り、まさに伊達男。カッコよかった。

何が嬉しいって、終盤に「つづく」の文字が。

まだ読める!ヒャッホイ!
と喜び勇んでしまいました。

次回は予約しておこう。
と思っておりますです、はい。

11

江戸の粋とBLの結晶

素晴らしくよかった!
私は存じ上げない作家さんでしたが、杉浦日向子さんの作品をBLにしたかのようなお江戸もので、すっかりとりこになりました。べらんめぇ調の江戸ことばが粋で艶っぽいし、月代(さかやき)のビジュアルにも思いのほか抵抗無く楽しめました。伊達男の卍兄ぃはもちろん、中年の祝さんまでもが強烈に色っぽい。悲しい生い立ちのお百は元気で素直で絵に描いたようなかわゆいワンコです。画風も美麗でBLファンを自認する皆様なら決して読んで損はないと思います。江戸の風俗に興味をお持ちの方もぜひ!

10

らぶらぶあまあま時代劇

陰間あがりの受け・百と、義兄弟の契りを交わした攻め・卍の、ラブラブにして甘々な江戸時代の男夫婦の日常話です。

表紙などから予想していた「暗いエロス」的なイメージ予想とは遠かったです。いや、過去編ではそういう面もありましたが、とりあえず卍×百のカプの間にあるのは明るいエロスと愛と嫉妬。周りの人たちにも公認の男夫婦はあっけらかんとラブラブで、しょっぱなからエロい戯作を元にしたぷれいを楽しんでらっしゃいました。

とにかく百と卍のキャラクターがいい。かっこよさとヘタレさが入り混じった攻め、可愛くて明るくて大らかな受け。お互いの存在がそれぞれにとって何よりの宝物で、揺るぎなくラブラブ。時々攻めが陰間時代の受けを思って嫉妬したり、訪ねてきた攻めの兄と攻めの絆を知った受けがモヤモヤしたり、そういう事件はあっても仲はわずかも揺らぎません。「エロくて耽美」と「粋でいなせ」と「きゅんきゅん甘い」が奇跡的に同居している作品です。

でも、合間に挿し込まれる陰間時代の受けの話は切なさ一色。受けの実兄との最後の別れには思わず涙しました。(注・死んでません)
攻めは嫌だろうけど、いつの日か受けと兄が再会する話なども見てみたいな。

腐女子歴ン十年、こんなBL見たことありません。絵、ストーリー、キャラクターすべて言うことなし。文句なしの神評価です。
編集さんのおっしゃるように、私も二人を見守る障子になりたい。二人をつなぐふのりでもいい。(笑)

10

全てがピッタリはまってる。

初読みの作家さんです。

あらすじなどはみなさん書いてくださっていますので感想を。

タイトルにもしたんですが、もう全てがそのまま1つの世界として成り立つくらいぴったりでした。
違和感なく百と卍の世界にどっぷりはまれると思います。
イラストの、細くて細かくて繊細な部分と、筆(かな?)の太くて艶かしい線のバランス。
手書き文字。
百の大柄だけど可愛くて健気で純粋なところと、卍の男前で懐が深くて嫉妬深いところ。
もちろん内容も。

最初のページをめくってから、最後まで夢中で読みました。
続くとわかって本当にうれしい。

全体的には明るくやらしく可愛くという感じですが、やはり過去の百のお話は可哀想で(そういうの大好きですけど)切ないです。ただ重たく暗くなりきらない。
今が幸せなのがわかってるし、百の性格が本当に本当に健気で人を恨んだりくよくよして悩みすぎないのでとっても良いのです。

ただ百の兄ちゃん切ないなぁ。
続きがとっても楽しみです!

5

江戸の勉強にもなります(笑)

いや結構言葉遣いとかが独特で難しかったです(笑)。最後に参考文献がたくさん書いてあってかなり勉強なされてから描かれた事がわかりました。言葉遣いとか漢字が難しくて内容はふわっとしか理解できてないんですが、絵が綺麗でとにかく尻がこだわりを持って描かれているようでBLとして充分楽しめました。この作家さんは江戸時代専門の漫画家さんなんですかね。ちゃんと取材された上で描かれているBL貴重なので推したいです。
百と卍は終始ラブラブでいたしてるんですが百の過去編では過酷な人生だった事が伺えます。
続くみたいですがすでにラブラブなんで今後どうなるんでしょうね…?

3

お江戸BL♡

すごい良かったです(T . T)
とにかく、お百のお尻から太ももにかけてのムチムチ感がたまりません♡ 触りたくなる!もう出てくるたびに目が離せませんでした!

浮世絵のように切り取られた構図の絵が散りばめられており、見てるだけでも世界観が楽しめます!

ストーリーは、らぶらぶですが、お百の過去は切な過ぎて辛いです( ;∀;)
江戸時代、陰間の事も知らない事だらけだったので勉強になりました。細かいところまで調べられています。
絵もストーリーも楽しめた大満足の1冊です。

3

続きが読みたい

舞台設定が特殊だったのでどうかな、自分にあうかなと思いながら読んだのですが、
いやーよかった!
特に舟で喧嘩するシーンが凄い好きです
ここでのやりとりのモモの健気なセリフ全部いいんですが、とくに「兄いの方が何百倍も、モモには恋だ」っていうセリフが好きで好きで
ももが可愛い!

あと、この時代設定独特の言葉使いもいいんです!名前の前に「お」をつけて「おモモ」と呼んでたり
「兄い」呼びだったり現代の言葉にはない萌があります!

3

ふんどし萌えにはたまらない作品。

高評価だったので気にはなっていたものの、表紙の絵があまり好みじゃなかったのと「甘々」よりこじらせたり、病んでる関係の方が好きな私としてはあまり期待せず読み始めたのですが、そんな先入観持ってごめんなさい、すごいよかった、めちゃくちゃツボでした、はまりました!

一話一話が短い話で構成されているのですが時系列で出会いから描かれている訳ではないし、時代背景もあるし、言葉づかいや表記も現代のものと違うので、読み始めは取っ付きにくいのですが、読み進めるうちにどんどん引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。
※ガチ兄弟での絡みがあるので地雷の方は注意して下さい。

褌に紋々(刺青)なんて私の最強萌えアイテムが揃ってるだけでも鼻息ぶんぶんものなのに、図体は攻めより大きいし、力も強い、よく笑うかわいさ溢れる百の陰間時代があまりにも壮絶でこのギャプにもかなりやられました。
遊廓物が好きな私には繰り広げられる痛々しい場面はたまりませんが、なかなかハードなので苦手な方はちょっとキツいかも…。

一筋の希望も救いもなく、ただ体を開くだけの辛く暗い毎日から解き放たれても、今度は精神的にも自分の帰る場所さえ見つけられない日々を過ごしていた百を拾った卍もなんらかの苦しい過去を抱えている様子。

「甘々」というよりはお互いが無くては生きていられない存在として依存し合うかのように求めあって生きている二人ですが、この先どんな試練が待ち受けていても唯一無比の存在として乗り越えて欲しいなぁ。二巻が楽しみ‼

そして何より…褌ずらしてオサワリするのは反則ワザだと思う。鼻血出そう…。

3

みちみち

はじめまして!みちみちです。拙いレビューを読んで頂けただけでもありがたいのにコメントまで頂いて、とっても嬉しかったです!褌、いいですよね~。他の下着と違ってはらりと取れそうな危うい感じとか、ずらしたときの食い込みとか、お尻が丸見えのところとかたまんないです(笑)二巻でもガッツリ百のまあるい可愛いお尻を堪能したいですね!

・ハル・

そうですよね!まさにその通り!すごいこの本のファンなので、素晴らしいコメントに拍手したくなりました。

線の美しさ

淫猥で妖美的、且つ華やかさと明るさを兼ねそろえた一作。

紗久楽さわさんの描く人々は、太腿がお美しい。そして何より研究し尽くされた江戸の雰囲気。
そこらの下手な時代物などとは比べ物にならないほどの美しい時代背景。

「おいど」やのばしたり同じもじが使われる際の文字、お百の独特な喋り方。

卍兄のお百を可愛がる気持ちや、切ないまわしと蔭間の絡み。
切なさから泣いてしまいました。

少年という細く美しい蔭間の背徳感や、成長し年季を終えた後の明るさ。全てを兼ね揃えていてよかった。

月代など、さわさんの独特なこだわりやしっかりと様子を捉えた素晴らしい一作でした。

今後も続くようなので、次巻での卍兄とお百の可愛らしい絡みや、妖美で淫らな濡れ場、卍の過去編。
とても楽しみに待っていたいなぁと感じました。

3

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