華藤えれなさんのレビュー一覧

恋愛派閥 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

選挙に行きたくなる?

 華藤えれなさんといえば、これほどペンネームと作風がマッチしている方はいないと思ってました。そう、この作品を読むまでは・・・

  壮大な歴史ロマンか、華麗なメロドラマ。いずれにしても重厚でシリアスなものしか触れる機会がなかったので、そのどちらにも属さない華藤作品って、極めて新鮮。本当に同一人物が書いたのかと疑いたくなるくらい。

 舞台は永田町。受けの瑞木はクールで辣腕の若手二世議員。攻…

3

フリージング アイ 小説

華藤えれな  雪舟薫 

こんな受けが好きです

難攻不落な感じの受けを、攻めが口説いて口説いて口説きまくってやっとのことで落とす・・こういう話は大好きです。ツンデレのクールビューティーの受けはテンプレと言われようがなんだろうがやっぱり自分の大好物だと思いました。本編のスレイヴァーズシリーズより私は面白かったです。

攻めの弁護士さんはまだ30代前半なのに本当に寒いオヤジギャグをとばしまくります。かっこいい時間が短すぎるとか・・ウルトラマンみ…

5

うたかたの愛は、海の彼方へ 小説

華藤えれな  高階佑 

褐色ばんざい

高階佑先生の描く褐色肌のアンドレアがかっこよすぎる。あとがきの描き下ろしイラストのアンドレアが一番好きだ。

母への復讐心をレオーネに向けるのはお門違いと言いたいところだが、まあ仕方ないよね。自分は殺されかけたのに、同じ母から生まれた弟は幸せそうに生きてるんだもんね。

でも、母を殺しに行こうとは思わなかったのか?近くにいたのに。アンドレアの復讐は忘れても、母への恨みは消えない気がする。最…

2

破滅の恋~meu amour~ 小説

華藤えれな  緒田涼歌 

何ていうか…

ストーリーの結末を言ってしまうと、ハッピーエンド?なのかどうか複雑なところです。
華藤さんの作品は経過が重くて暗いものも多いのですが、最終的にはハッピーエンドがセオリーだと思うので、この2人の生活が長く続かないかもしれない…と匂わせる結末は、大団円が大好きな私には少し重かったです。(もちろんそれで主役の2人が不幸かというとそうではないですが)

他の方もレビューに書かれている通り、お話があま…

4

愛のおもてなし京都(表題作 深紅の糸 西陣織の京町家 「神に弄ばれた恋」) 小説

華藤えれな 

マタドール一行、京都へ。

闘牛シリーズと『黒豹の帝王と砂漠の生贄』の番外編。
各CPが京都を旅行するという同人誌ならではの楽しい企画です。


【神に弄ばれた恋】17ページ
日本スペイン交流400周年記念を機に
日本を訪れたアベルとサタナス。

アベルが西陣織の繊細な色彩の変化に
人生の光と影を、闘牛士の生と死を見出だすのが
切なくもロマンティック。

京町屋でのラブシーンの甘さにほっこりしました。…

8

眠れる森 小説

華藤えれな  いさき李果 

座りの悪い感じ

うぬぬ…あまりにあまりな設定です。
受けが体を売ることを生業にしているお話はBLでは時々ありますが、そこにこの作品は輪をかけております。
不幸の重ねづけといっても…こういうのはあまり好きではないかなあ。
あと、『おバカ』って表現の仕方は海外舞台なのになんだか最近の日本を連想させてあわないと思うのですが…

********************
受けの真汐はハンブルクの歓楽街で12歳…

2

黒豹の帝王と砂漠の生贄 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

彼は帝王であり続ける。

立樹は、大型のネコ科の声が聞こえる。
他の人には聞こえない故に独りであり続けた。
20歳になった立樹は養父が亡くなったため彼が務めていた
モロッコへ赴く。そこである青年に出会う。
その青年こそ、黒豹でありながら人へも姿を変えられるカイルであった。

カイルのひたすら綺麗な心では、今の世界では生きにくい。
でも立樹と一緒なら、愛する人と一緒ならきっと大丈夫。
異なる種族だとしても人と…

7

白夜に青い花 小説

華藤えれな  高階佑 

裏切られた末の執着愛

華藤えれなさんは好きな作家さんなので評価にかかわらずとりあえず読みます。
イラストが好きな高階佑さんなので期待していたのですが、よかったのはカバー絵だけで特に中の挿絵は似ているけで誰が描いたのかと思われるような絵でびっくりしました。
時間がなかったのでしょうか。
カバー絵の銃を構える細身の男と美形の軍人、どっちも受けに見えました。

主役は日本人外交官と東欧のスパイ。
ハニートラッ…

0

穢れた純愛 小説

華藤えれな  小山宗祐 

もったいない

性格の悪い受という設定なら萌え作品になったと思います。

この作品の何が悪いかというと受の行動は自己中心的で
他人を踏み台にしてあまつさえ普段はそれを忘れているというのに、
攻がそんな受のことをモノローグで絶賛している所だと思います。
しかし受の実際の行動は最低の一言なので、
読んでいるほうはギャップを感じてストレスが溜まります。

もとから性格の悪い受で、そんな受でも攻は惚れてい…

1

うたかたの愛は、海の彼方へ 小説

華藤えれな  高階佑 

受が強い

とてもロマンチックな話です。

攻も受もどちらも好感の持てる人物で、どちらも応援したくなりました。
特に受の強さが抜きんでています。
男らしさとも違う人間としての強さを感じました。

具体的に言うと職場でゲイばれしても職務の為に普通に通勤してくる所や
その職場で後々出世してるところがすごいなと思いました。
そういう趣旨のストーリーではないですが痛快でした。
ど真ん中ハッピーエンド…

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