華藤えれなさんのレビュー一覧

甘い夜伽 愛の織り姫 小説

華藤えれな  小椋ムク 

京言葉の受けに萌属性がある方向け

わーい!!
華藤先生の京都健気受けだー!!
京都の伝統芸能や伝統工芸を題材にした作品群、シリーズになっている物もあれば、独立した作品のこともあり、今作は一応独立した作品。
伝統の担い手である薄幸な受けが、誤解や理不尽な仕打ちに健気に耐えつつ、胸に秘めた密かな恋を手放すことができずに葛藤しているのを、最終的に全てスーパー攻め様が解決してあげるパターンのお話は、もうこれはこれで、華藤流のお家芸の…

5

獣王の貢ぎ嫁 小説

華藤えれな  北沢きょう 

豪華な舞台設定のミュージカル風?

華藤さんが得意とするヨーロッパを舞台としたファンタジーです。
公爵で獅子王で妖精界の魔王で冥界の王で青髭な攻めであるキリアンと、辛いことがあってもわりと置かれた場所で咲けちゃう受け紫生。二人とも悲しい過去を背負っているので、最初は流されて婚約したのかと思っていましたが、実は違ったのですね。

華藤さんの描くヨーロッパの雰囲気はとても魅力的なのですが、皆様おっしゃるように設定が飽和状態で、物語…

1

獣王の貢ぎ嫁 小説

華藤えれな  北沢きょう 

史実織り交ぜたファンタジー

アイルランドが舞台のファンタジー。
史実にあるスペイン無敵艦隊のエピソードから着想を得た物語で、中東欧の伝承も盛り込まれており、単なるケルト神話路線にとどまっていないところに工夫を感じます。

あらすじ:
アイルランド北西部の港町に住む紫生(受け)は、「妖精島」に棲む獣王・レンスター公爵のもとへ生贄として嫁がされることに。
島で出会ったレンスター公爵ことキリアン(攻め)は、噂とは異なり優…

10

獣王の貢ぎ嫁 小説

華藤えれな  北沢きょう 

おとぎ話風BLです!

アイルランドを舞台とした、どこか懐かしく温かい印象のおとぎ話のような作品です。
神々と妖精と言った、ケルト神話の世界ですね。プラス「美女と野獣」と「蒼髭」。更にスペインの無敵艦隊と盛り沢山です。

孤独な公爵×健気な天涯孤独の少年といった、正におとぎ話の鉄板といった所。
「そして二人はずっと幸せに暮らしましたとさ」と締め括りたくなる、素敵な作品でした(*´ω`*)


内容は、アイル…

7

甘い夜伽 愛の織り姫 小説

華藤えれな  小椋ムク 

受けさんが不憫すぎ

華藤さんって、健気・不憫受けさんのイメージですが、この作品もそのイメージを損なう事のない不憫受けさんでした。内容はすでに書いてくださっているので感想を。




西陣織の織元の一人息子で、跡取りの未紘(受け)。人間国宝候補にも挙がったことのある西陣織の名匠を祖父に持ち何不自由ない生活をしていたボンボン。
のように見えて、実は両親から愛されることもなく、子ども時代に性的ないたずらをされた…

7

甘い夜伽 愛の織り姫 小説

華藤えれな  小椋ムク 

西陣織職人の再会モノ

あらすじ:
西陣織の名匠の孫・未紘(受け)は高校生の頃、祖父の弟子の頼人(攻め)と恋仲になるも、ある事件を機に疎遠に。
5年後、多額の借金を抱える織元を継いだ未紘の前に、イベントコーディネーターとなった頼人が現れ…

京都を舞台とした職人モノ。
受けの未紘のはんなり京言葉が色っぽいです(攻めの頼人は標準語)。

国宝級の西陣織職人であった祖父を尊敬し、将来祖父のような職人になることを…

11

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

萌え萌えな舞台設定

ヨーロッパの全寮制男子高、ギムナジウム、貴族の子弟、敗退的な香りに萌え萌えな舞台設定です。

泰斗は継母にいじめられるかわいそうなシンデレラ…かと思ったら王子様を見初めた人魚姫のように思えました。
中盤から終盤までロジオンは本当に泰斗を陥れて何もかも奪う詐欺師なのではないかと本気で心配してしまいました。
でも実は人魚姫はロジオンの方だったのかもという展開に意外性を感じました。愛する人を守る…

3

雪の褥に赤い椿 小説

華藤えれな  小椋ムク 

王道 健気受け

ムク先生の挿絵狙いでgetし、最初涙して、本棚にきっちり保管していた当作。
整理していたら出てきちゃって、あーあまた読んじゃったよ。
整理終わらんやん・・・(泣)
これまたこの本にぴったりな季節に読んじまって、寒いー
(冬の奥能登が舞台)
天候がぴったりシンクロしていることもあり、評価はちっと上振れかも。
萌よりの萌2.

攻めさん:高校生の時に受けさんを冬の海で救出。元総理大臣の…

13

虎王の妻恋い婚 小説

華藤えれな  小山田あみ 

虎王の深い愛に感動


日系人の依吹(受け)は父親を強盗に殺されて以来、渡米していたのですが、麻薬取締官としての任務で生まれ故郷のブエノスアイレスに帰ってきます。マフィアの経営するタンゴバーに潜入しマフィアのナンバー2レックス(攻め)の身辺を探ることになります。

依吹は父親が日本人で母親がドイツ系だと聞かされています。が、父親を殺された前後の記憶がありません。事件の時に性交の痕があり、レイプされたことと父親を殺…

4

クリスマスワルツ 伯爵家の情人 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

もっと読みたいの

華藤先生の作品は、ご自身が旅行先で出会った、海外のいろいろな土地を舞台に描かれることが多いけど、今回は北ドイツの教会のステンドグラスをモチーフにした、ドイツの伯爵家が舞台のお家騒動の話です。
ロシアマフィアが営むパリの娼館、ナチスが台頭し始めたベルリンの街、雪の森とレンベルグ家の館と、視覚的なイメージが広がりは、いつもながらの美しさ。
物語の設定も構成も、内容的には盛りだくさんだし、華藤先生の…

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