華藤えれなさんのレビュー一覧

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

BLにうってつけの素材

マタドールシリーズとして「愛のマタドール」が先に発刊されていますが、前作を読んでいなくても読めそうだったので、こちらから読みました。

いやもう、眼からウロコの衝撃でした。
闘牛が、スポットの当て方次第で、こんなにも官能的な雰囲気を醸し出すものだとは。
獣と人間との一対一の死闘。マタドール(正闘牛士)の華麗なコスチューム、牛を刺し貫く剣、牛を仕留めた後の心身の昂ぶり、殺したばかりの牛の血の…

7

フリージング アイ 小説

華藤えれな  雪舟薫 

一重のツンデレ猫と、柔らかな大人

「スレイヴァーズキス」シリーズのスピンオフ。
本編がヴィクトリアンだとすれば、こちらは和のテイストで雰囲気は全然違う。
そして個人的には本編よりも好き。

元検事の敏腕弁護士・若宮と外資からの移籍組で柊一の教育係だった早瀬が主人公。
雪舟先生のイラストは相変わらず美しい。

この仕事はできる知的なクールビューティ早瀬を、
いきなり口説いたり寒い駄洒落を言ったりしている若宮。

5

夜明け前 小説

華藤えれな  松尾マアタ 

サックリ読めました

それなりにページ数のあるノベルスですが、結構サクサク読んじゃいました。
ざっくりまとめると、子どもの頃に誘拐されて死にかけていたところを助けてくれた軍隊の男と、成長後再会するお話。
大使の息子の主人公が、外国人部隊の傭兵で今はマフィアになっている男カミーユと、身分というか、社会階級を超えて愛し合うようになるってだけでもドラマチックですが、この作品では更にもうひと段階、主人公がそんなにしてまでカ…

1

スレイヴァーズ グレイス 小説

華藤えれな  雪舟薫 

華麗なるすれ違い、大団円。

「スレイヴァーズ」シリーズ完結編。
前の巻は、本当にドラマの「待て次回!」そのものの引きで、
プロヴァンスの一夜の後、旅立とうとする冴木を柊一が引き止めたところまで。

さてさてどうなる?
だったのですが、定番の展開で直後交通事故に遭い生死の淵をさまよう柊一さま。
彼の側を離れられない冴木は、ロンドンでの社運をかけた会議に出られず
会社は危機的な局面を迎える……
一方なんとか一命を…

9

幾千もの夜の秘めごと 小説

華藤えれな  梨とりこ 

う~ん・・・

アラブの王子:イドリス×護衛:惺です。
この方の作品は初読みでアラブものも初だったりします。
アラブものって、もっと俺さまな攻めが受けを翻弄させるみたいな
話と思っていたんですが、そうでもない??
と思いきや、作者さん自体アラブものが初だったみたいで
と言っても私も王道アラブがどういうのか詳しくありませんが・・・。

アラブものが初というのもありますが、特にここが萌えた!というのもな…

0

スレイヴァーズ・ラヴァ 小説

華藤えれな  雪舟薫 

SAEKI the Superman〜!

POPEYEのテーマ曲の替え歌で♪
……というふざけた感想で申し訳ない。

超シリアスな一辺もコミカルさがない物語だと思うのですが、
設定の荒唐無稽さにどん引きしてしまいまして、
でも、二作目になるとこれは笑ってそこに乗っかるべき?と
大分気持ちが切り替わってきました。

だって、個人商店ならばいざしらず、従業員6千人のM商事M物産規模の会社で
春から夏までの数ヶ月に、劇的に業績…

5

スレイヴァーズ キス 小説

華藤えれな  雪舟薫 

突っ込みどころを吹っ切れれば、萌え多し。

人気シリーズ。
雪舟さんの麗しいイラストと主従関係というキーワードに
これはきっと好みに違いない♪と思って読み始めてみましたが……

ある冬の日、孤児となった15歳の冴木は母の勤め先だった社長邸に引き取られて来る。
そこには同じ歳の美貌の長男柊一がいた。
その後常に比較されながら育った二人……
大学も卒業し友に柊一の父の会社への入社が決まっていたが、
その父の急逝後、社長に就任した…

6

神に弄ばれた恋 ~Andalucia~ 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

魔王は総ての王

華藤えれなさんの、熱い熱い愛のこもったマタドールシリーズ。
この本はヒターノ出身、隻眼の闘牛士、魔王サタナスと、グラナダで闘牛牧場を持つ伯爵家の嫡男アベルのお話。
先に、同人誌「生と死」で「あの日、流された血のために」としてさわりの部分が書かれていた物。
「生と死」を読み直した勢いで、この本も積み本箱から発掘。
「あの日、~」はサタナス(同人誌ではイヴァン)の出所からマドリードでの再デビュ…

9

生と死(合同誌)(表題作 LA SANGRE DERRAMAD) 小説

華藤えれな  えすとえむ 

王子の門を開けて

華藤えれなさんの闘牛士本の前哨戦というか、始まりの本。
全体の時間設定としては「裸のマタドール」よりは数年前になるのかな。
この本で全体を支配しているのは、ホセ・クルス。
スペイン1の闘牛士であり、名声を恣にしていたのに、何故かセビーリャの闘牛場でだけは勝てなかったマタドール。
王子の門から凱旋退場することもなく、闘牛場の土の上でも死ねなかった男。
そんな彼の影と共に、牛と戦う男たちのお…

4

裸のマタドール 購入特典書き下ろしペーパー 特典

レジェスが

どんなに理央を愛しているかを描いた短編。
本編後の、声と記憶のよみがえったレジェス視点。
レジェスは、記憶を失う前も、記憶を失っている間も、記憶がよみがえったあとも、どれ程理央に心かき乱されていたのかを、理央は知らない。
理央に自覚はなくても、どれ程深く傷ついていたのか、レジェスにははっきりわかっていたことも、理央は知らない。
そして、過去の自分にどんなに罵倒してもしたりないと思っているの…

2
PAGE TOP