あさとえいりさんのレビュー一覧

まるでケダモノ 小説

六堂葉月  あさとえいり 

ケダモノシリーズ第1弾

10作続くケダモノシリーズ第1弾です。
1作目は受と攻の出会いを受視点で。

生い立ちも性癖も平凡な受が生い立ちも性癖も特殊な攻に翻弄され最初こそ逃げ出していたが、攻の特殊な生い立ちのせいで襲われ攻に守られたり、攻の意外な弱い部分を見る内に惹かれていくお話です。

このシリーズのメインカップリングである受はとにかく男前で、攻の親族や関係者でさえも虜にしてしまうぐらいです(攻の親族や関係者…

0

緑陰 たったひとりのあなたへ 小説

春原いずみ  あさとえいり 

穏やかで優しい

2000年に雑誌で前後編で掲載された作品に書き下ろしの『愛しさの名前』が追加されて1冊に纏められています。
美術界を舞台にしたちょっとミステリー要素のある作品で、その謎の部分がどう明かされていくのかが気になって一気に読めた作品でした。
ミステリーといっても犯罪が起きるような作品ではなく(でもある意味かなり近いところまでいくのですが)、ある画家の謎の作品とそれにまつわる人達に関わるミステリーです…

0

この恋は君のもの 小説

火崎勇  あさとえいり 

1冊目よりは好きでした

『すべて愛になる日まで』のスピンオフ作品です。
主人公達が変わっているのと前作についての言及はあるものの、前作の主人公達がストーリーに深くかかわってくることはないので、この作品だけでも理解できると思います。
しかしながら、シリーズ通して読んでみたいという方は、『すべて愛になる日まで』から読まれるといいと思います。

終始羽鳥視点で、羽鳥が語る形でストーリーが進んでいきます。
受け様視点と…

0

すべて愛になる日まで 小説

火崎勇  あさとえいり 

微妙でした…

火崎さんは好きな作家さんなのですが、今回は萌と中立で悩み、ちょっと厳し目に中立にしました。
挿絵のあさとさんも好きなので、両方の作家さん目当てで読みました。
小説にしては本編210ページ程なので短めだと思います。

主人公の2人は隣同士に住む幼馴染なのですが、年は少し離れていて既に恋人同士です。
かなり甘々な状況から始まるので、恐らく何らかの困難が待ち受けているんだろうとは思ったのですが…

0

たぶん好き、きっと好き 小説

遠野春日  あさとえいり 

こんな高校生は嫌だな…(汗)

あとがきによるとこの作品は2001年に出版されたものに加筆修正され、書き下ろしの本編の後日談『好きの言葉』が追加されたもののようです。
加筆修正については多出語や細かい部分を直されたらしいですが、基本的には初出のままらしいです。

さて作品についてですが、主人公の敦史と理央、敦史の義理の弟の潤、そして潤のクラスメートの内藤がストーリーの軸になっているのですが…残念ながらどのキャラも好きになれ…

0

Private Love Affair. コミック

あさとえいり 

1巻を読んだ後に

現時点で発行されているあさとさんの唯一の商業オリジナル漫画『PRIVATE PRINCE』の番外編です。
本編1巻と関連した内容が出てくるので、1巻を読んでからこちらを読まれたらいいと思います(といっても本編も1巻しか発行されていないのですが…)。

紳士服販売店の新入社員の薫は本編でもすでに「かなりの人形マニア」として他の社員から認識されてしまっているのですが、今回もそのネタでコミカルな作…

0

PRIVATE PRINCE 1 コミック

あさとえいり 

ロマンチックなお伽噺のようです

この作家さんは絵柄が好きで、小説で挿絵をされてる作品ではお見かけしたことはあるのですが、漫画は初めて読みました。
それもそのはず、この作品があさとさんの初BL、初連載、初コミックスという記念の作品で、どうやらこの作品の続きは未だに単行本になっていないようです。
雑誌で続きが描かれていたようなのですが、その巻を入手するのはもう古本しか無理(?)かもなので、もしかしたら続きは読めないかもしれません…

0

傲慢は紳士のたしなみ 小説

あさぎり夕  あさとえいり 

予想と違う意外さが面白い

昴(受)の視点でストーリーは進みます。

孤児院で暮らす昴は、大学までの学費を提供してくれる「あしながおじさん」と10年間文通をしており、会えるのを楽しみにしていました。ところが、「あしながおじさん」は20代の傲慢な青年レイモンド(攻)と分かり…という話です。

レイモンドは傲慢で自分勝手で、未成年の昴を強姦するという「あしながおじさん」らしからぬ男ですが、実は優しくて、二人は両想いのハッ…

0

オフィスで君は甘く蕩ける 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

泣き虫女王

萌えました…
私はこういう作風が好きなんだ、と改めて感じました。
つまり、「お仕事BLがベースで、攻めが受けを誠実に愛する展開」。コレ好き。
「お仕事BL」は鳩村衣杏さんお得意のジャンルで、本作も安定の、というか金言炸裂で、読みながら心にビシバシと刺さりまくりで…
一言で「お仕事」とくくってますが、現実に就労していようがいまいが、生きていく上での心の持ち方、というか目指し方というか、あまり…

2

追憶のキスを君は奪う 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

初恋の罪と咎

「神」…神、ちょっと迷ったけど神にします!
元々鳩村衣杏さんの書かれる小説が好みで、この作品はその中でも特にドキドキを感じました。

何か過去に囚われている年上の美人、穂波。誘われて一夜を過ごし、忘れられない印象を刻み込まれた年下の男、冽。一夜の関係だったはずなのに、フリーライターとカメラマンという仕事上の関係で再会してしまう。距離を置こうとする穂波に『恋をした』と直球で対峙してくる冽。

7
PAGE TOP