吉原理恵子さんのレビュー一覧

呪縛 と・り・こ 小説

吉原理恵子  徳丸佳貴 

あとがきも……率高し!

数年前の初読みの時も面白いと思ったけど、先日読み返したらやっぱり滅茶苦茶面白かったです。
BLで3人キャラクターが出ると大抵2人がカップルで1人が当て馬的な配置になると思いますけど、これは作中にもあるように「不毛な三角関係」なので正道を読みたい人には向かないと思います。恋愛そのものやマニアックな性関係ではなく、理不尽でいびつなパワーバランスを楽しむような話かなと。しびれるところは沢田の圧倒的存在…

5

間の楔 6 小説

吉原理恵子  長門サイチ 

ハッピーエンドじゃなかった・・・

私的にはハッピーエンドではありませんでした。悲しかったです。やっぱり読んでいると、二人にはちゃんと時間をかけて恋人とかそういう関係になってほしいです。
表紙ではリキがイアソンさんに抱え?られていて、どちらも幸せで、穏やかな顔つきでしたが、最後はあーなってしまうなんて・・・
リキがガイをカッチェに託して、また足が壊れて動けないイアソンさんのそばに戻るところはとても悲しくてなかなか先に進めませんで…

5

間の楔 2 小説

吉原理恵子  長門サイチ 

すごかったです。

本当に色んな事がつまった2巻でした。

イアソンさんがリキへの愛情を自覚したことが一番印象に残りました。最初はただの興味でリキを飼い始めたのに、だんだんと自分自身がリキに囚われた。

ブロンディーー人工体なのに、人間的な感情を持ってしまった。けれど、身分の違いで主人とペットという歪んだ関係でしか繋がらないことにイアソンさんは苦しく思うようになってくる。
悲しいですね。

イアソンさん…

2

間の楔 小説

吉原理恵子  道原かつみ 

緻密な設定はオリジナリティに富み、BLのありがちな展開に胃もたれしてる方にはぜひおすすめしたい。

ですが面白さは王道そのもの。特にリキとイアソンの感情の収束が素晴らしいです。

死ネタといえば安っぽい印象ですが本作の説得力は凄まじい。感情表現豊かな文章と魅力的な設定は普段小説に感情移入しない人間でも知らず知らずに引き込まれてしまうと思います。コ○クリングもいい味出してますね。雰囲気のための小道具かと思いきや展開上ああなってリキの心の動きが表現するなんて痺れました。

欠点をあげるなら脚…

4

Chara Collection 2015 特典

電子配信うれしい!

既刊漫画の巻末おまけを集めた一冊。
漫画も小説も4~8ページのショートストーリーで、カップルにまとまった後の後日譚でいちゃいちゃしてたり、日常のなにげないシーンを切り取っていたり、その作品を知らないと何だかわからないけれど、好きな作品だと短くても読めただけで嬉しい。

『マザーズ・スピリット~その後の日常』
TV局の取材を受けるカルタカ、夫婦だとTV放映されそうになって慌てるリョウイチロー…

2

Chara Collection 2012 特典

番外編が愛おしい

商業作品の番外編がぎゅっと詰まっています。
いくつかご紹介しますと…

円陣闇丸「Voice or Noise」番外編「好きな人がいる幸せ」
振一郎が格好良かったです!きっと一生俺のモンだから、ってセリフに悶えました。私は本編未読だったのですが、すぐさま購入リストに入れるほどの勢いのある6ページでした。

草間さかえ「夜更けに花降る」番外編「小夜啼鳥の夜」
コミック「明け方に止む雨」…

0

銀のレクイエム 小説

吉原理恵子  波津彬子 

目から涙の大洪水

BLという枠組みからはちょっと外れそうな感じです。
本を読んでいるというよりは、良質の舞台のお芝居でも観てるみたいな錯覚を起こします。

愛と憎しみは紙一重

と使い古された言葉のようによく言われますが、まさにその紙一重を体現しております。それも徹底的に容赦なく。
ここまで容赦ない攻って、BL界広しといえどそういないかと……。
おまけに究極の勘違いとすれ違い。
受の流転の末の結末が…

1

間の楔 6 小説

吉原理恵子  長門サイチ 

死=成就、の時代性

全巻通してのレビューとさせていただきます。
私の読み方は変則的で、クリスタル文庫1〜6巻+キャラ文庫5,6巻という読み方をしております。

設定はSFで、時代・舞台・状況等、全てしっかり作り込まれている。主人公は「スラムの雑種、リキ」。対する攻めは「タナグラのブロンディ、イアソン」ブロンディというのは、脳だけ生身で他は全身人工体の不老不死の最高の存在、支配階級。
物語は延々とスラムの雑種と…

7

純血の檻 小説

吉原理恵子  日下孝秋 

星1つもつけたくないが。。

吉原さん初読み。

正直に言って、全くおもしろくなかった。というか、読むに値しないと感じた。小説になってない。紙書籍なら紙がもったいないと思う。

まず、文体がとても変。ほぼすべての句点を読点にして改行するのがお好きなようで。
 でも。
 そして。
のように。また、体言止めや、~して。~で。のような文がほとんどでぶつ切り感があり読みにくいことこの上ない。堅い文語調表現があるかと思いき…

1

間の楔 小説

吉原理恵子  道原かつみ 

今日のすべての黒髪受けはリキに帰結する。

と私は考えています。これぞ王道。似たようなストーリーがどれだけ溢れているでしょう。まさに耽美。切なく儚く激しい愛。それを表現するに至ったタイトル『間の楔』

私が中学時代にはJuneですでに名作、伝説となっていました。たまたま、本屋で小説を見つけた時は震えました 笑。24年前、昔の話です。
今思えば(腐)友と金を出しあい、OVAを手に入れ家族がいないのを見計らって見ていました。高慢不敵な塩沢…

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