こふでさんのレビュー一覧

べな (3) コミック

こふで 

少しずつ健全な生活に

 新しい出会いに刺激されて、べなと壱の関係性がまた1つ深みを増す、そんな3巻でした。べなは2巻でも自分の力の強さに対する不安と闘っていましたが、なかなか簡単には乗り越えられないようですね。自分でコントロールできない力ですから、当然かもしれません。ただ、お互いある程度知った仲になった後であれば、鬼の子であることがバレても関係を絶たなくても済むという経験をしたのはかなりの糧になったのではないでしょうか…

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べな (2) コミック

こふで 

自分を守ることが相手の心を守る

 自分が普通の人間ではなく、いつどんなきっかけで周囲や壱を傷付けてしまうか分からないことを不安がるべな。特に、壱は自身の痛みには無頓着で、他人のことばかり優先してしまうので、余計に心配になってしまう。自分よりも他人を労るのって素晴らしいことのように聞こえるけれど、実は周りのことを考えてないエゴでもあると思うんです。自分が傷付いて悲しむ相手の気持ちを無視しているし、結局他人を守って安心を得られるのっ…

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べな コミック

こふで 

2人ならどこへでも行けるね

 獣のような風体でありながら、顔も体も人である不思議な少年・べな。見世物小屋から始まるストーリーでべなも壱も見世物になることを経験しているので、シリアスな雰囲気の場面もありますが、そこまで配分は多くなく、読後は案外からっとした余韻が残ります。双子の片割れを失い、小屋の仲間に男娼扱いされていた壱が、どんな相手にも啖呵を切れる、どこででも生活できる逞しさを持っている所が大きいかな。美人で顔もタイプだし…

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べな (3) コミック

こふで 

ああ、BLを超えたな…


3巻まで通して本当に絵が綺麗で圧巻です。
普段は現代ものしか読まない私ですが、物語が作り込まれていてグッと引き込まれます。

さて、今回は旅の用心棒をお願いされたところから、とある事に巻き込まれていきます。
さらに道中で、べなは嫉妬を覚えて自分の感情に大混乱。
いつだって「鬼」が心にあって戦っています。
それを耐えず傍で支える壱と二人、尊すぎます…!!

目まぐるしい展開で悲し…

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べな (2) コミック

こふで 

ダンゾウ!!!!待ってました!!!!

一作目を読んでから大分経ってからの2巻でしたが、読んでいるうちに『べな』の世界観をだんだんと思い出してきました。

べなと壱は、本編を通して、幸せをより深めている印象でした。
幸せそうでよかったよかった!

そしてなにより、ダンゾウと二三のエピソードも読めたことが大収穫でした(個人の感想)。
前作で、なんと言ってもいい男すぎた
ダンゾウの、過去を予感させるようなエピソードに、思わず胸…

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べな (2) コミック

こふで 

二巻も含めて「べな」となる


あんなに感動した一巻を超えました。

一巻だけでも充分満足したのに、二巻を読み終えた今、この巻は絶対になくてはならないものだと思い知らされました。

私は二巻は二部構成だと思っていて、お話の半分はべなと壱が過去を乗り越えていく話。
後半は一巻の初め嫌な奴だと思っていたダンゾウと二三の過去についての話。

気になっていたことをこの二巻で解明してくれて本当に嬉しい…!!
相変わらず…

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「べな 3」アニメイト特典リーフレット 特典

幸せそうな二人

本編では何故べなが壱の事を好きになったのかと壱は疑問に思っていたようでした。

でもべなからしたら、恐れずに触れて来る壱が出会った時からかけがえのない存在だったんですよね。

小さかったべなが壱より大きく逞しくなった事に関する葛藤は本編にもありました。


こちらのアニメイトさんのリーフレットには、べなの頬をつい触ってしまう癖を反省する壱がいました。

長屋で幼い子どもの頬を触っ…

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べな (3) コミック

こふで 

コミカルに始まったと思ってたら…

第参巻発売を知って驚くとともに直ぐに予約しました。

実はちるちるさんのあらすじも、カバー裏表紙のあらすじも読んでませんでした。

なので壱とべなの艶っぽいシーンからコミカルなシーンに続いたと思ってたら、途中からの展開に驚くと共にべなの気持ちにとても切なくなりました。

でも最初は勝手に人助けを決めてしまったべなに、取り残されたような表情の壱に切なくなってしまったんです。

この助…

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べな (3) コミック

こふで 

べなの力と心

壱とつつがなく平穏に暮らしているべなですが、鬼であるがゆえの力でいつか壱を傷つけてしまうのではないか。
いつか壱が鬼である自分より人間を選んでしまうのではないか…。とずっと胸に抱えてしまっていて。
そんなべなの『力』と『心』が軸になって描かれている参巻です。

べなの悩みが色濃くなった原因が若水と朝太郎との出会い。
彼らと行動を共にすることで、べなの感情が揺さぶられることになり、鬼の姿が…

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べな コミック

こふで 

なんなんだこのBLは…ッ!?


自分で書いていてなんですが、BLという枠に括りたくないほど、どえらい物語でした。

鬼と人間のまさに愛の物語。
少し痛い場面や胸が苦しくなるようなシーンがあり、最後にはとても幸せな気分になれる夜明けの腐女子さま向け。

江戸時代のお話で現代モノばかり読み漁っている私ですが、作画も構成も風情もとても分かり易かったので、違和感なんて数ページでなくなりました。

最初は圧倒的な画力と展…

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