うえだ真由さんのレビュー一覧

この口唇で、もう一度 小説

うえだ真由  やしきゆかり 

せつなくて痛いのに幸せなゴールに向かっている感じ

がっつりと王道のお話でした。
加えてうえだ真由さんの文章には癖がなく読みやすいのでひっかかりなく、これぞTHE王道、て感じで楽しめると思います。

29歳と17歳の歳の差カップルで、火事で家族を亡くし1人ぼっちになった遠縁の瑞を、バツイチの主人公・圭祐がしばらく預かるという痛々しい設定です。
これで圭祐がとても気遣いに長けた大人な男性なら結構重たい話になりそうですが、圭祐は突然転がり込む事…

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ロマンスの黙秘権~a miracle for you~ 小説

うえだ真由  あさとえいり 

真実

読みながら、静かに静かに泣きました。

お話の中盤までは、『あぁ、いつものあの二人だな』なんてワクワクしながら、啓と准己の二人の掛け合いを見ていたんですが。

啓が国選弁護人として、ある交通事故加害者の弁護を担当することになり、その事件の真実が明るみになるにつれ、
被害者、加害者含めて、色々な人の想いが胸に流れ込んできて、特に最後の啓のお話は涙が止まりませんでした。

--啓の突き進…

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恋人は僕の主治医 ブラコン処方箋 2 小説

うえだ真由  やしきゆかり 

大人の見栄と意地

似ているようで全然違う、強気な者同士の組合せが好きな「ブラコン処方箋」。
続編も凄く面白かったです♪

前巻でちょくちょく出てた弟さんに変わって、今巻はプロサッカー選手の仁君が物語を動かします。
彼、残念ながらどう見ても当て馬にしかならないし、色々困ったちゃんなのですが、サッカーについては非常に真摯に向き合っていて、手術やリハビリも本当は不安で一杯の癖に必死で強がっていて、自信家で・・、凄…

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執務室の秘密 小説

うえだ真由  高宮東 

もう少し灯りを

一人で勝手にうえだ先生祭りをやっておりますが、この作品は・・、うーん、ちょっと暗く地味でした。

主人公達が検事なので、とある傷害事件が出てきますが、この事件の内容がとにかくえげつないし、加害者が全く反省していないので、後味が悪すぎる。
一方、登場人物達も、検事という職業柄仕方ないんでしょうが、皆それぞれに「弱さ」を抱えており、理想と現実とのギャップに苦しみながら、悩み迷っているので、只でさ…

2

ブラコン処方箋 小説

うえだ真由  やしきゆかり 

心地よい熱

「ロマンスの黙秘権」が面白かったので、こちらも手にとってみましたが、やっぱりうえだ先生の作品は面白い!!

この作品、まず受けも攻めも一味変わっています。

まず、受けの和紀は五年目の整形外科の医師。容姿端麗、身長も高く、ブラコンという弱点はあるものの、仕事もでき、患者さんや部下とも真摯に向き合う、何事にも一生懸命な熱い男。
-「ロマンス」だと、受けの啓が少し聖人君子すぎたのが気になりま…

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ロマンスの黙秘権(1) 小説

うえだ真由  あさとえいり 

サラダボール


----面白かった!!
小学生みたいな一文ですが、読了後の感想はこの一言に尽きます。

正直、自分にとってBL作品は『萌えられるかどうか』。
総てではないにしろ、そこに作品の評価の大部分が影響します。

でも、この作品のシリーズは萌えとか関係ないところで、単純にストーリーが面白かった!
BLらしさとか萌えが全くない訳ではないではなく、むしろ充分に萌えは補充されるんですが、とにかく…

3

法医学教室の美女と野獣 小説

うえだ真由  金ひかる 

野獣っぽくないのが残念

法医学者の久住(受け)が、刑事の倉持(攻め)にヴァイオリンを習うことから話は始まります。

久住は父親が不倫相手と無理心中をしたことから不信になり、人を寄せ付けない生活をしています。趣味を持てばと精神科医に勧められたことからヴァイオリンを習うことにしましたが、自己流では上達しない。そんなとき、上司である大川内が倉持に教えてくれるように勝手に頼んでしまいます。

互いに真面目なので、不承不承…

2

きみを見つけに 小説

うえだ真由  六芦かえで 

らしい

ひさしぶりの、うえだ先生の新刊
あいかわらずのテイストが、やはり好みでした

派手な事件や、ドロドロの恋愛、エロがあるわけではありませんが、恋する心の機微を丁寧においかけるようなストーリーの展開が気になって、一気に読んでしまいました。

健気受けでしたが、言うべきことはちゃんと言える子で、それがよかったです。
でも、この話の鍵にもなっている攻めの元カレは、話には出てきても、本人が最後ま…

9

建設現場に恋の花 小説

うえだ真由  橋本あおい 

まさにガテンBL♡

建設会社に勤めてるので、うんうんそうそう、と面白く読みました。
工期の厳しさに天候など考慮されていないことに頭を痛めていますが、とくに年度末は何のために生きてるのかと思っています(笑)
仕事面での描写が詳細なので、建設業でない方は飛ばしてしまっても無理はないかもしれません。
恋愛面ですが、くっつくのは早いです。くっついた後の右往左往を追ってゆくお話です。
会いたい気持ち、信じたいのに不安が…

4

スノーファンタジア 小説

うえだ真由  あさとえいり 

綺麗事だけじゃない

うえださんのベタ3部作のうちの1つです。
「元カノ可哀想」意見もあるようですが…親が決めた相手とはいえ婚約者がいるにもかかわらず、陽史と秘密の恋人関係(肉体関係あり)をしている時点で「…」な感情を抱いていたので同情心にとらわれることなく読むことが出来ました。
いやだってさ…ものすっごい隠し通そうという気持ちの現われが書かれているんだもん…ちょっと陽史そんな彼女やめとけと言いたくなる。
旅行に…

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