高星麻子さんのレビュー一覧

花嫁と神々の宴 狗神の花嫁 (2) 小説

樋口美沙緒  高星麻子 

狗神さまの成長

狗神の花嫁続編。
うーーん、私的に続編は前作より魅力を感じなかった…。
なんだか比呂の自分勝手さが全面に出過ぎてて、おばあちゃんの教えはどこいった!と心配になってしまいました。

比呂が身代わりとなって死にかけて以来、狗神は比呂がほんの些細な傷を作るのも厭う。
狗神にかつての眷属が戻れば、狗神も乗り越えていけるのではないか。
そう考えた比呂は、眷属たちを呼び戻したいと思うようになり──…

3

狗神の花嫁 小説

樋口美沙緒  高星麻子 

ツンデレな狗神さま。

10歳のときに雪山で遭難した比呂。
そのとき尾が九つもある狼に命を助けてやる代わりに、20歳になったら迎えに行くと告げられる。
約束の20歳の誕生日。
なんと比呂は強引に拉致されるのでありました───。

すっげー強引な狗神さまです。
態度が偉そう。いや、神さまだし偉いのか。笑

なんとも気の強い、誠実で真っ直ぐな比呂は、真っ直ぐすぎるゆえに生きにくい子で。
でもそんな比呂だから…

2

不器用なテレパシー 小説

月村奎  高星麻子 

いい人ばかり…なのに

殴っても怒らない大森さん、恋人と別れて帰ってくるように頼んだ母親を恨まない諒矢、エリの恋人のふりをしてあげる颯…みんな良い人です。悪い人が登場しない話ってどうも噓くさく感じてしまうものなんですが、この作品では読後が心地よかったです。

「不器用なテレパシー」
別れて2年後に颯と再会した諒矢が、思いを通じ合わせるまでの話です。諒矢が可愛くて、颯が格好良いです。テレパシーが、良い感じにスパイスで…

2

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

もうちょっと細かいところまで

 主人公の速水有理は、母親が入院中のため、父親と3人で生活をしていた。
 ところが、母親の入院費など、徐々に生活費に困るようになり、やがて3人は、父親の友人である高宮の家に身を寄せることになる。
 そこには、有理と同い年の怜人という息子がいた。
 怜人には怜人の複雑な事情があり、二人は互いに惹かれ合っていく。
 けれど、有理の母親が息を引き取ったことで、その歪な同居生活も終わりを告げる。

1

うそつきなジェントル 小説

御堂なな子  高星麻子 

嘘つきは誰?

家庭教師と教え子の叶わなかった初恋が、7年後に叶う甘いお話です。とにかく、攻めの一途さと溺愛ぶりにキュンとなります。

留学先のイギリスで家庭教師をしていたのは、剣道場の総師範の息子の遥人で、生徒はイギリス人の美少年アッシュ(アシュリー)です。
アッシュの真っ直ぐに自分を慕ってくれるところや、意外に甘えん坊なところや、天真爛漫さにいつしか惹かれる自分に気付く遥人。
アッシュの方もいつしか、…

7

全寮制櫻林館学院~ゴシック~ 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

残酷なゲーム

全寮制やゲームといった設定は好きなのですが、ゲームの残酷さが目立ってしまいどうしても好きになれませんでした。
屠るって言い方が受け付けなかったです。
受けの過去も辛くて益々暗くなってしまいました。
何も悪くないのに受けのことを糾弾する従兄弟が本当に腹立たしくてしょうがなくてイライラしました。
まだ好きだからいじめてるというなら良かったですが、あまりに酷すぎ。
対する攻めも、守ると言ってお…

1

全寮制櫻林館学院~ゴシック~ 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

ゴシック校ならではの萌えツボがいっぱい

もっと早く読んでおけはよかったって思うくらい楽しめました。
古風なしきたりのミッション系スクール、転校生、子羊とか生贄とか、ある意味でベターながらも好みがぎゅっとつまっていました。

主人公は訳ありな転校生。毎年学園で密かに行われる「ゲーム」の今年の「子羊」に選ばれれるのですが、子羊とは何のことか、というのがラスト付近まで明かされないのもよかったです。
裕福層でプライドが高い少年たちが寄っ…

3

不器用なテレパシー 小説

月村奎  高星麻子 

心理描写が素晴らしい

大好きな月村さんの作品のなかでも特にすきな作品です。
相変わらず心理描写が上手い。
ストーリー展開の運びも自然で、途中は思わず涙しました。
BL初心者の方にもおすすめなピュアなストーリーです。

4

恋人がなぜか多すぎる 小説

神奈木智  高星麻子 

瑛の恋する相手は誰?

夏休みのゼミに参加した従兄の聖人がバス事故に巻き込まれて意識不明の重体。
他の4人の重体者よりもいち早く意識を取り戻したはいいが、目覚めた彼は記憶喪失の状態で他の誰かと中身が入れ替わってしまっていた!!
唯一事情を察した瑛は、中身の入れ替わった従兄と共に本当の彼が誰かを探し出さなくてはいけなくなった。

作中の皆の人物像が、直接じゃなく第三者の目を通して浮き出てくるって形が面白いなと感じた…

0

小鳥の巣には謎がある 小説

愁堂れな  高星麻子 

うーん。。

よくある全寮制男子校物にミステリー的要素が入ったお話で、最初はどんな物かとワクワクしていましたが、途中から先が読めてしまったのと、若干無理があるかなーという感じでした。
事件の中身に捻りがないので、ハラハラ感もなく、26歳の刑事さんが高2のふりをして、違和感がないっていうのもうーん。
あとは元々ラブ要素が薄かったので、後日談のエロにも全く萌えませんでした。
Hの最中の受けの「いこう」って台詞…

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