剛しいらさんのレビュー一覧

星の秘密 小説

剛しいら  巴里 

サブキャラクターに惹かれた

秘密シリーズもとうとう3作目。
独立したお話ではありますが、最終巻なこともあって1,2作目のキャラクターが度々ゲスト出演していますので、やはりこれは1作目から順番にがおすすめです。

天涯孤独になってしまった、大学院で血液の研究をしている青年・昴が、夜が似合う謎めいた美貌の男性に話しかけられることから始まる物語。
3作目にしてついに伯爵と呼ばれる純血種の吸血鬼がCPに登場とくれば、さあ一体…

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夜の秘密 小説

剛しいら  巴里 

片想い描写が熱い

昼は眠りにつき、夜にしか生きられない人ならざる者を描いた秘密シリーズの2作目。
こちらだけでも読めなくもないものの、前作のキャラクターが重要なポジションとして登場するので、やはり前作・月の秘密を読まれてからですとより楽しめるかなと思います。
前作は人外×人外でしたが、今作は刑事×刑事をベースに吸血鬼のエッセンスが入った変わりもの。
同胞愛やブロマンスのような雰囲気もほんのりありつつ、主人公の…

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月の秘密 小説

剛しいら  巴里 

吸血鬼さま、身長190cm超の男を拾う

剛しいら先生の吸血鬼シリーズ第1作目。
もう随分と前の作品になるのですね。懐かしいです。
月の秘密→夜の秘密→星の秘密と続きます。それぞれ登場人物が異なる独立したお話ですので、どこから読んでも大丈夫かとは思いますが、やはり1冊目から読んでいた方がにやりと出来るかもしれません。
軽い読み口でさらりと読める、夜に生きる者のお話といったところでしょうか。

1作目となる月の秘密は、外見年齢28…

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かってやるっ! 小説

剛しいら  石原理 

頂点へ…辰巳鋭二という男

シリーズ4作目。
ついに辰巳は権藤から跡目を譲り受け、傾正会の会長/組長になります。
その襲名披露が迫ってきて、身辺が慌ただしい辰巳。
そんな時、派手なヤクザの組長交代など許さない、ここを狙って辰巳を逮捕してやる、と考える検事が登場する…
…という冒頭。
今回の敵は、ヤクザに対する「正義」。検事の勝崎です。
しかし。
この検事サン、有能ではあるけれど挫折を知らない秀才タイプ。なんの修…

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やってやるっ!(文庫化) 小説

剛しいら  石原理 

男を喰ってより男になる。辰巳鋭二という男

シリーズ3作目。
そして、またまた辰巳の危機!です。
前作のように拉致されて…という危機ではありません。
いつも辰巳に寄り添う2人の舎弟・中村と安藤が策略に嵌ってもぎ取られる…!
ひとり剥き身になった辰巳は、傾正会を乗っ取ろうとする三河組の三河とどう闘うのか⁉︎
みたいな。
コレがもう、罠を張り巡らし合うハラハラあり、安藤が撃たれるドキドキあり、傾正会会長権藤とのしんみりさせる過去あり…

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おとしてやるっ!(文庫化) 小説

剛しいら  石原理 

愛には命を捧げる…辰巳鋭二という男

シリーズ2作目。
で、いきなり辰巳鋭二の危機です。

日本で棲み分け等されながら共存しているヤクザたちの世界、そこに掟無用的にカネだけをむしり取ろうとやってきた中国マフィア・王。
麻薬の巨額取引を持ちかけてくる王に、完全拒否の辰巳。
だが、その直後。歌舞伎町の横断歩道のど真ん中で、龍青や舎弟の中村も付いていたのに拉致されてしまった辰巳…
監禁されて、ヘロインを連日打たれ、王に犯される辰…

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はめてやるっ!(文庫化) 小説

剛しいら  石原理 

美しくて、非情で。辰巳鋭二という男

最高に面白いシリーズ1作目。

設定としてはヤクザ/極道ものなので受け付けない方もおられると思いますが、私にとってはヤクザものとか警察ものとかってホント面白い。
まず、何と言っても主役の辰巳の存在感が強烈。

辰巳は頭が良くて、組のためになにかコトを起こす時に何もドンパチやら殺しやらには頼らない。
情報を集めて何が相手の弱点なのかを冷静に見極める。そして準備をして的確に相手を追い詰める…

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神のきまぐれ 小説

剛しいら  葛西リカコ 

中途半端な結末のエロい作品

テスト版だったのか??
出版社:イースト・プレスの レーベル:アズ・ホワイト の作品は、
ちるちるには、この1冊のみが登録。他にあるのか、分からないけれど・・

そしてこの作品は、官能的な台詞のやり取りは有っても、濡れ場無し。Hゼロ。

表紙と、登場人物の絵、挿絵も、kindle unlimitedには入っていた。
絵師は、葛西りかこさん。

主人公の刑事が、魅惑的な殺人医師 鈴…

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花扇 小説

剛しいら  山田ユギ 

初助師匠

「座布団」のレビューでも書きましたが、このシリーズは初助の物語です。あとがきに初助の人気ぶりについて書かれていましたが、そらそうだよと。多くを語らず、要に対して厳しさも優しさも持ち、一途だけれど遊びも粋に。そして去り際は人に見せない。創作物の登場人物らしい格好良さでありながら、時代や業界が今自分が生きる世界とは異なるため、ひょっとしたらこんな人もいたかも知れないと思わせる絶妙な具合です。
「座布…

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座布団 小説

剛しいら  山田ユギ 

花扇とあわせて

神レビュー揃いで気が引けるのですが…
この絶賛の嵐、自分も相当気負って読み始めまして、それが良くなかったのかもしれない。ただ花扇はセットで読むべき!

収録されているお話では「座布団」が1番好きです。落ちの要の行為と葬儀のギャップ、軽妙でかなりワクワクできる入りでした。ただ要の魅力のピークがここで…初助師匠がカッコ良すぎるのでどうにも要に惹かれにくく、心を掴まれることがなかった。この作品は要…

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