えすとえむさんのレビュー一覧

エイジ・コールド・ブルー コミック

えすとえむ 

渋い萌え

バンドものはかっこつける感が小っ恥ずかしくなることが多いのですが(気まジャガは別)
本作はかっこつけるというより退廃的ですね。
ロンドンぽい。

前作「ショーが跳ねたら逢いましょう」収録の「Rockin' in my head.」の続編。

ビート・"ブライアン."
ニック・"ジョーンズ"
「ウディが死んだよ まだ27"…

0

ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

絵もお話も好き

えすとえむ先生初読みです。この後、8冊読みます(まとめ読み好き)。
先生の初単行本なんですね。

絵が好きです。
線が太く版画みたいだったり。
黒と白のコントラストが効いていたり。
余白を活かした構図がかっこよかったり。
(basso先生ぽくて好きなタイプ)

説明が少なく絵で語られる作風も好きです。

□Cafe et Cigarette.
このお話がいちばん好きでした。…

0

エイジ・コールド・ブルー コミック

えすとえむ 

全体的に苦いからこそ甘みも引き立つ

 先生自身海外生活の経験があるか、洋画をたくさん嗜まれているのかなと思わずにはいられないほど、相変わらずリアリティとロマンティックさが上手に両立しているなぁと感じました。ルームメイトかつバンド仲間であるビリーとニックのくっついては離れを繰り返す不毛さ、どうしようもなさが海外映画に描かれるゲイっぽいなと。結局最後までニックを捨てられないビリー。振り回されてばかりでも、彼にはニックという存在がどうして…

0

ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

人間ドラマを美しく

 どの物語も良質な映画やドラマを観ているような気分になれ、描き込みもモノローグも最低限に抑えたシンプルな画面がとても心地良く感じられました。こういうタッチやストーリーのBL作家さん、本当に減ってきていますよね。個人的にはもっと増えて欲しいし、えすとえむ先生にはこれからも長く活躍して欲しいなぁと思います。

 表題作も十分素敵でしたが、私のお気に入りは『cafe et cigaratte.』、『…

0

キネイン! コミック

えすとえむ 

境界線

連ドラ化作家のえすとえむ先生。すっかり一般誌のイメージです。この作品もガッツリBLかというと表紙の通り、女の子も絡めたヒューマンドラマ要素が強い。もともとBLテンプレから外れた、必ずしも男性と男性に限った話でなくとも面白い作品が描ける方。そんな作家さんにはどんどん色んな漫画を描いていただきたいものです。

◾️表題
この作品もBLだと思って読まない方が面白そうな…まぁBLなんだけど。といって…

0

ULTRAS コミック

えすとえむ 

サッカーのある国

えすとえむ先生らしい軽妙な作品が5つ収録されています。5つも収録されているのにどれもテンポ良くまとまっていて、過不足がない。終わり方がスッキリしない作品もないので気分よく読めて◎

◾️ 表題
2チームないと試合はできないからね!
巻末収録のtiempos extra2が好きです。おじいちゃんラブ。

◾️セイハロートゥMr.スミス
◾️the onlooker
◾️who kil…

0

クシュラル コミック

えすとえむ 

飛んで

巻末にトルコへの旅エッセイが収録されています。先生はいかにも旅行がお好きそうですよね。絵柄もお話も海外がよく似合う。むしろ日本が似合わないとすら思える。
作品は異国情緒に溢れるえすとえむ先生らしい短編集です。どこもかしこも悲しい未来に辿り着きそうでもあり、希望を残す終わり方をしているとも言え、読み手がどこまでポジティブでいられるかにかかっている…自分は悲観的なんでどれもこれもバッドエンドに見えて…

1

エバーアフター コミック

えすとえむ 

いい男達の奏でるお伽話集

 誰もが知っている童話をモチーフに、えすとえむ先生ならではの低温度で新たな物語が展開していくのが面白かったです。といっても、一部だけなぞらえるわけではなく、最初から最後まで結構童話に寄せています。

◆赤ずきん
 そういえば元の童話もよく考えると殺伐とした話だよなぁ、というのを思い出させてくれました。狼を老女の遺産目当ての詐欺師に変えたところがなんともユニークで面白い。赤ずきんは狼に喰われて…

1

クシュラル コミック

えすとえむ 

異国情緒を堪能

オスマン帝国時代〜現代までのトルコを舞台にした、短編集。
まずは何はともあれ絵が美しい。
ほりが深く目鼻立ちがくっきりと美しい絵柄とトルコという舞台の相性が最高です。
その上で各短編ともままならない恋の切なさを切り取っています。
どれも美しい絵柄と合った雰囲気、情緒をしみじみ味わえる佳品でした。

一応以下簡単なあらすじを。
・ユラン
若きスルタンは年上の宦官に恋しているが、立場上…

1

ハッピーエンドアパートメント コミック

えすとえむ 

どこまでがルカの創作か、想像するのも楽しい

 最初に登場する主人公・ルカがこの作品を書き上げたという設定がまず素敵だなと。同じアパートに住む住人達それぞれのハッピーエンド。無理矢理ハピエンに持ってかれたような感覚もなく、どれも良質な余韻の残る話でした。

◆ノエと双子
 双子のキャラクターに惹かれがちな自覚はあります。同じ人を好きになってしまう双子のもどかしい性。でも、そんな彼らを2人まとめて受け入れてくれる人が現れた。どちらか一方に…

0
PAGE TOP