砂原糖子さんのレビュー一覧

Chara BIRTHDAY FAIR 2020 プレミアム♡ペーパーセレクション Bコース 特典

小説の感想を

ネタバレしない程度の感想です。

まず櫛野ゆい先生の『しのぶれど色に出でにけり輪廻の恋』より「輪廻の恋」ですが、このペーパーセレクションを読む為に本編を購入して読みました。
こちらのお話は本編から更に10年後のお話で、兄の伊月の結婚式の為に神社に帰って来ている昴と伊織の様子でした。

そして菅野彰先生の『毎日晴天!』より「うちのお兄ちゃんと彼氏んちのこたつ」ですが、私は申し訳ないですが菅…

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ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

萌えツボにはまる関係性

砂原さんの文章が好き。呼吸に合うリズムと柔らかい文体で、するする読める。来てほしいところに来てくれるような、しっくりくる納まりの良さがある。エロシーンでは文章が清潔感を付加してくれているように感じるところも好き。

本作は長い長い両片思いのお話。といっても受けの束井は自覚するまでに驚きの期間を要しており、片思い未満かもしれない。攻めの永見は一度振られているため、束井のことは特別枠に入れておいた…

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優しいプライド 小説

砂原糖子  サマミヤアカザ 

憎しみは愛の裏返し

委員長タイプな真面目研修医×大事なものは金だけなクズ系ホスト。
中学の同級生再会もの。

クズ受け!大好きなんですけども!!!
いろんなクズを見てきたからか、言うほどクズ度は高くなかったです(当社比)
女と付き合うのは小遣い稼ぎ、攻めの彼女寝取ったりなど程良くありますが、真新しさは特になく…。
攻めへの態度も目に見えて酷いわけではないですし、私にとってはマイルドなクズ受けでした。

1

灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

映画っぽいストーリー

女性にモテて、仕事もできる久我山(受)が突然の左遷。
慣れない環境、あまりにも生活習慣の違いにうんざりしていた初めの方は、久我山に感情移入し、この先の展開が不安になったりも…。
(でも、ハッピーエンドと信じて最後まで読みました)
イケメンで落ち着いた大人にみえる中馬(攻)だけど、久我山と顔を合わせればケンカばかり。
そんな2人だけど、だんだん打ち解けて、久我山が中馬に飼い慣らされていく様子…

1

心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~ 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

気になっていたあのこと

3巻でのハッピーエンドを知っても、誰もが気になっていたと思います。

およそ4年周期で無くなる静良井の記憶です。
幸せに暮らし始めた2人に、また悲劇は起こっていないかと誰もが心配だったと思います。

そしてこちらに収録されている「~未来を半分残したままでいる~」にその回答がありました。

砂原先生の凄いところは、静良井があれから何事もなく普通に暮らしていたように書きながらも、小さな違…

8

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

中上の思いに涙

3巻を読み始めてとても驚いたのは久遠との関係が、そう揉めて長引くことが無かったことでした。

1巻ではあんなに静良井に執着して池にまで落として記憶をリセットしようとしてたのに。

久遠は静良井の過去を盗んだことにずっと罪悪感を感じていたんですね…。そして静良井の記憶が消えて無いのを怪しんで試したりしてました。
既にMが中上だと気付いてもいました。

何度忘れようと静良井が中上に惹かれ…

2

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

そーだったのかと納得の2巻

あらすじに「恋の成就と、その後の長い別離の真相に迫る回想篇!!」とある通り、中上と静良井が恋人になるまでの過去が中上視点と静良井視点で書き分けられています。

2人がどうやって出会って、どうやって惹かれて行ったかが書かれていてとても切なかったです。

まだ若い彼等ではお互いに出来ることは限られていて、だからこそ久遠のしたズルは許せないと読むほどに怒りを覚えました。

いくら欲しいと思っ…

0

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

名作ですよね

1〜3巻。そして「心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~」まで一気読みしました。

正直言うと何を書いても陳腐になってしまう気がして、レビューに何を書けば良いか分かりません。

自分の中では中上も静良井もそこで生きていて、彼等の生涯の物語を見た思いなんです。


砂原糖子先生って凄い作家さまだと思いました。

内容に戻りますが一巻はま…

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ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

脇役が好きだなぁ〜

ダメ受けを書くのがお上手な砂原先生ですが、本作の束井も意地っ張りな男でしたね。
天使だった子役が、ちょっとしたことから転落していく……
かなり理不尽で切なかったのですが、攻めの永見がなかなか素敵でした。
そして、そんな攻めより素敵だったのが脇役の妻田!
このおじさん、最高でした‼︎

音信不通になった束井と永見を引き合わせたのも妻田の作戦ですよね?
そこかしこに妻田の策略?が見え隠れ…

3

恋雪 小説

砂原糖子  木下けい子 

風景描写が素晴らしい

健気な受けが都会で変わってしまった攻めを想い続ける、「木綿のハンカチーフ」的なお話かな?と思ったのですが少し違いました。
受けもまた変わろうとしていて、いつまでも純真さや素朴さを求める周りに反して成長していく展開でした。
それでも、いつまでもいつまでも攻めを想う気持ちだけは変わらない……そんな健気さが胸を打ちます。

北海道の離島から東京に憧れ、一足先に上京した成明。
そんな成明を想いな…

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