砂原糖子さんのレビュー一覧

僕が終わってからの話 小説

砂原糖子  夏乃あゆみ 

導入部分がもう面白いです

導入部分から「えっ、こんな始まり方なの?」と、いきなりその後の展開に不安を感じてしまうようなインパクトがあります。
はじめの数ページの時点で、続きが気になる!と思った作品は大体面白いんですよね。
なんとも不思議な高校生のひと夏のお話でした。

雷に打たれて亡くなった高校生・草也は、気付けばクラスメイトの天沢奏に取り憑いていた。
この時点でもう気になる。
ただの幽霊の取り憑きものか…なん…

2

Chara BIRTHDAY FAIR 2020 C キャラ文庫創刊23周年記念バースデーフェア小冊子 特典

爆笑3編

2020年のキャラ文庫さんバースデーフェア 小冊子。3編入ってますが3編とも爆笑ものでしたので、神にしました。当たった感満点。

1.初恋をやりなおすにあたって番外編 「月夜と意地っぱり」 尾上与一先生
 受けのせっちゃんが負けず嫌いばりばりのプロ棋士。で番外編のタイトル見た時に
 「ああ、こりゃなんかやらかしたな笑」と皆さん思うと思うんです。
 そのとーり。
 敦也が佐賀から来てくれ…

1

小説家先生の犬と春 小説

砂原糖子  笠井あゆみ 

元カノの存在感が結構濃ゆい

「猫屋敷先生と縁側の編集者」で、右手を怪我して「一人で生きていられなくなったとでも泣きついたら、同情して戻ってきてくれるかもね」と呟いていた犬明先生。

その後、彼女とヨリを戻したかなぁ、うまくいってればいいなぁ…と妄想してたのですが、犬明先生もBL世界の攻めとしてお仲間入りしちゃったんですね。。。。
彼のスピンオフは特に望んでいなかったんだけどな。

でも、猫屋敷先生の攻めが大好きなの…

9

言ノ葉ノ花(下) 電子限定描き下ろし漫画「おひるごはんタイム 下」 特典

ナイスアシスト

上巻の続きの4コママンガです。

「可愛いコロッケだと思ったら妹さんチョイスだったんだね」
とニコニコしながら話す余村ですが、言われるまで気にしていなかった長谷部はマジマジとコロッケを見つめていました。

帰宅した長谷部は妹の果奈に「美味しかったけど…あのコロッケやめて欲しい」と言いますが、お得用でまだ沢山あると聞いて諦めたようです。
今まで気にした事なかったのにと果奈は不思議に思って…

0

言ノ葉ノ花(上) 電子限定描き下ろし漫画「おひるごはんタイム 上」 特典

ギャップ萌

4コママンガです。本編と違いほのぼのとしています。

職場の休憩室で妹の果奈が作ったお弁当を食べている長谷部の横顔をチラッと見る余村ですが「やっぱりいい男なんだよな…長谷部くんて…」
と心の中で思っていました。

すると長谷部が箸で持ち上げたコロッケに目を止めてしまいます。それは無骨な長谷部には似合わない子供に人気の可愛いキャラクターのコロッケで、思わず余村はフッと笑ってしまいます。

0

言ノ葉ノ花(下) コミック

三池ろむこ  砂原糖子 

言葉に出すことの大切さ

長谷部の妹の果奈が恋人と店に来た事から、余村が果奈の恋人の様子に疑問を抱き始めます。

そして2人が現れるレストランで待ち伏せをして、恋人には妻子がいて果奈からお金を取る事が目的だと知るのです。

長谷部の妹を想う気持ちを知っているだけに、何とかしようとも思いつつどう切り出して良いか葛藤する余村の緊迫感が伝わって来ました。
結局は2人の前に飛び出して知り得た事をありのままに暴露してしまい…

2

言ノ葉ノ花(上) コミック

三池ろむこ  砂原糖子 

絶望の中に差した一筋の光のようでした

余りにも評価が高かったので気にはなっているのですが、何故か手は出ず小説の方は未読です。

それでもコミカライズ版楽しめました。
唐突に人の心の声が聞こえるようになってしまった余村、信じていた世界が地獄に変わる様はどんなに辛かったことでしょう。それが人生で最高に幸せだと思っていた所からの転落だったので、気の毒としか思えませんでした。

それから孤独に生きて来た余村にとって、寡黙で自分に対す…

0

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

エピローグに涙腺崩壊

やられた、エピローグに全部持っていかれた( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
本作の攻めは悪い奴でしたねー
ラストまであまり好きになれなかった。
ただ、心の『声』が聞こえるということは、人を孤独にさせるんでしょうね。

心の声と実際の声に差がない藤野。
仮原は藤野の『声』を輪唱みたいだと表現したけど、気持ちと言葉に齟齬がない人間て奇跡だと思う。
とても素直で正直だということ。
だからこそ仮原…

0

僕が終わってからの話 小説

砂原糖子  夏乃あゆみ 

そうきたか!

実に砂原先生らしい、日常には絶対にありえないけど1度はその視点になって考えたことのある作品で、読み返したくなるようなそんな話でした。

死んだ草也はクラスメートの奏にシフト制で取り憑いては、生前好きだった市来と急接近することに。けれど、市来は元々取り憑いている奏のことが好きで、謎の三角関係が繰り広がっていた。奏の体を借りているのに、自分に好意を向ける市来に罪悪感を感じつつ、期間限定で付き合うこ…

5

小説家先生の犬と春 小説

砂原糖子  笠井あゆみ 

溺愛攻めが好きな方に読んで欲しい

はぁ素敵でした。猫屋敷先生とは正反対の犬明の完璧ぶりがまた違った魅力があってとても面白かったです。

「小説家先生の犬と春」
最初は戸惑いながらも人助けのつもりで受け入れた元カノの弟の春。
その春がずっと作家の犬明に憧れていて初めて会ったのが姉の恋人としてで、好きになった途端に失恋決定とか切なすぎました。更に同じマンションの医師をゲイバーの太客として選んでいた理由もです。

犬明が酔っ…

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