雀影さんのレビュー一覧

お前となんかヤってない コミック

トガクシレイジ 

お前はヤったって言うけれど

サラリーマン物が3本入った作品集。

表題作はヤった、ヤってないで、すったもんだするラブコメディ。
7年付き合った彼女に振られた寺尾は、同僚の北村と飲んで、絡んで、翌朝目覚めたら??
ヤリチンで、女の子大好き、合コン大好きだったはずの北村だったが、酔った勢いとはいえ、寺尾を…、
寺尾は「お前となんかヤってない」と言い張るのですが、北村はそんな寺尾がどんどんかわいく見えてきちゃう。
寺尾…

2

最大音量で、 コミック

灰田ナナコ 

バンド男子はいいぞ

個人的に萌の原点ともいえるバンド男子物。
バンド男子物には評価が甘いです。

「バンド」から一度離れて今は貸し音楽スタジオの男が、一人で訪れた男子高校生の歌声に惹かれ、また音楽を始める気になって…、なお話。
いろんな所が、いろいろフワッとしてたり、絵も時々不安定だったりもするけど、悪い人が全然出てこないし、コミックス1冊でしっかりお話はまとまっているので充分に萌えられたわ。
サトちゃんの…

3

恋かもしれない(3) コミック

波真田かもめ 

年下彼氏は

シリーズの完結編。
中でも、第11話が作品全体を通しての最大の山場かな。
帯にもなっている
「こっそり生きてこーよ 二人で」
のセリフに至る、踊場と弥生のやり取りが、恋愛の本質を突いていて感動した。
このセリフを言いきる弥生の若さのパワーに、踊場もついに降参してしまうのも納得。

弥生が望んだクリスマスプレゼントは、踊場の自宅の、踊場のベッドで二人で寄り添って眠ること。
何もせずに…

3

泣きべそとオオカミ コミック

夕倉アキ 

泣き顔が好き

泣き顔が性癖、その一点でまとまった短編集。
表題作はタイトルにも入っている通り、泣いている相手を見るとオオカミになっちゃう攻めのお話なので、とにかく、受けの泣き顔がグッとくる。
こんな風に泣かれたら、性癖メーターがマックス振り切るよね!っていう、作者さんの情熱が伝わってきます。
他の作品も、泣き顔や、泣く事がメインになっている作品ではないけれど、やっぱり、こんな風に泣かれたら、性癖メーターが…

1

二階から先生 コミック

 

犬祭り

期せずして「犬」が重要なファクターになっている作品を続けて読んだけど、そんなことも、たまにはあるよね。

犬がいることに惹かれて引っ越してきたアパートは、勤務先の高校の生徒の家でした。
その生徒に、偶然、付き合っていた彼女に振られる所を見られてしまい、、、。

それぞれの心の中に芽生えてきた感情を、恋愛感情だと認めて発展させるには、教師と生徒、年上と年下、男同士といろいろと、邪魔になるも…

2

待てを知らない犬ならば コミック

青山マヲ 

男前な年上受けは好き

犬嫌いの年下ヘタレ攻めと、男前な年上受けのお話。
男前な年上受けは好物なので、聖が、いきなり現れたような鴻に戸惑いながらも彼のことを真摯に考えたり、酔った勢いと見せかけての襲い受けに至ったりして、アメリカへ行く決心をした鴻に3年待つって告げる、そんな心の動きは納得できるのだけど、お話の本筋じゃない脇役の、聖の父親だったり弟だったりがちょいちょい萎えツボをついてくるのと、少年誌風?青年誌風?の背景…

1

WHITE NOON, BLACK NIGHT コミック

吉田ゆうこ 

オフィス内はちょっと

スパダリに憧れられている思い込んでいる攻めと、現実と恋愛小説の王子様の違いをちゃんとわかっている受けのお話。
小端は、昼間は優しくて仕事のできる先輩で、でも性的にはちょっとSっ気あって、「"昼は王子、夜は野獣"な彼の本当の姿は一体!?」っていうけど、結局は本気の恋には臆病なヘタレ攻め。
新沼の方は、恋愛小説に夢見ているような初心なピュアっこのようでいて、小端のヘタレな所も変…

1

モブ系男子の憂鬱 コミック

大橋キッカ 

見た目が好み

以前から常々、私の地雷は「話を聞かない傲慢な攻め」だと思っていたのですが、実のところは、「思考回路が理解不能な傲慢な攻め」よりも、「そんな攻めに絡まれて、拒絶しつつも流されて受け入れちゃう受け」が嫌なんじゃないかと、そんなことを思ってしまう表題作でした。
このカバーイラストの、表題作のモブ系男子君のビジュアルは凄く好みで、私も「見た目でひとめぼれ」して、内容は地雷臭ありありを納得の上読んだけど、…

1

最終兵器彼氏 コミック

北畠あけ乃 

もうちょっと続きがあるとよかったのに

小説の方の挿絵でおなじみの北畠あけ乃さんのオリジナルコミック。
絵の可愛さや安定感は文句なしです。
表題作がレイヤーさんと追っかけカメラ小僧のお話で前後編のチョット長めの短編、同時収録の3作品中、1編がやはり前後編の長めの作品で、2編が短い作品。
どの作品も、短編だから仕方がないとはいえ、ここで終わっちゃうの?感が、なんというか、如何ともし難いというか、最後に収録の「天使か悪魔か」みたいな、…

1

寄越す犬、めくる夜 (3) コミック

のばらあいこ 

一番残酷なのは

うぅー、一気に読んじゃった。
ここで、ここで終わるかー
新谷をはさんで、菊池と須藤の3人が一部屋に、
愛し方も、愛され方も知らなかった、そもそも、愛の存在さえ知らなかった3人が、
愛すること、愛されることを知ってしまった幸福と不幸。
この先に待っている結末って、誰かが幸せになったとしても、誰かは幸せを得られそうもない。
それよりも、誰一人として、幸せになったりしそうもない。
いったい…

2
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