茶鬼さんのレビュー一覧

COLD HEART in TOKYO 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

この先を思うと楽しい~

『COLD』シリーズのスピンではあるけれど、単発でも問題ない。
あちらの主人公であった透の友人、兄が立ちあげたアクセブランドを一緒にやることになった楠田が主人公。
そしてもう一人は、子役で注目され高校生で映画賞を取るほどの才能を持ちながらトラブルがきっかけで干されてうだつの上がらない(周囲から見て)役者となっている24歳の秋沢。

楠田兄のブランドの新シーズンの販売戦略でモデルとして採用す…

8

夜明けのスナイパー 愛憎の連鎖 小説

愁堂れな  奈良千春 

2時間サスペンス

シリーズモノなんですが、結構冒頭に彼等についての説明が入っているのと
今回は純粋に大牙に来た依頼と事件の推理展開がメインで、余り賑やかな周囲が出張ってこないので単独で読める作品になっているような気がします。


さる事件により刑事を辞めた大牙は超ビッチな兄の開く探偵事務所で探偵をしている。
そこへ、遺産相続に絡む行方不明の男子を探してほしいと依頼が来る。
見せられたその子の父親という男…

6

町工場にヒツジがいっぴき 小説

今城けい  周防佑未 

ヒツジが柵を飛び越える日

最近すっかりお仕事ものがはまってきている今城作品、今回は
町工場というから荒っぽい男たちに囲まれて、さながら狼に食べられそうなヒツジちゃん?かと思いましたら、そうじゃなかったんですね。
表紙の主人公の頭の上に小さいヒツジちゃんが乗ってるイラスト♪かわいー!
周防さんのこんなちょっぴりユニークなイラスト初めてみたかもしれない☆


ヒツジちゃんにこだり例えるとするならば
囲いの中に縛ら…

4

365+1 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

物理的距離と心の距離

本作は【365-1】受け視点【365】攻め視点【365+1】受け視点
の、3部構成で成り立っていました。
時間軸がリンクして、受け視点で語られた部分の攻めの理不尽さが、攻め視点によって解き明かされ、この2人にとって何が問題だったのか明確にされ
そしてラストの+1にてそれが融合して和解を見る。
とても解りやすい構成であったのですが
何よりも、彼等が夢を持ちながら同じに進む事ができなくて遠距…

18

王様、お手をどうぞ 小説

夕映月子  周防佑未 

王様の殻を破る王子様

登山、歳の差2作、と来て今作は ええー!これが夕映月子さん!?と思うほどにキラキラして、甘くて、
あとがきに”脱地味”なんて書かれてましたが(笑)ハイ、確かに脱地味できてましたよ~♪
でも、ぴったり凹凸がはまる感じのとても良いカプが主人公のお話に思わず引き込まれました!
やっぱり夕映さん作品、好きだなぁ☆☆☆
思わずドキワクしちゃったよ。


幼い頃外交官の父親に連れて行かれたお城で…

11

暴君竜を飼いならせ 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

恐竜BLだとか・・・

いやぁ~面白かった!
エンタメ要素満載で、最初から最後まで楽しめた1冊でした☆☆☆
面白い、といってもコメディの面白さとは違います。
その設定や展開かもしれません。
自分的に犬飼のの作品の特徴はこうしたファンタジー設定を置く時、それなりに他の作家さん達もオリジナルの設定などを持って独自性を出してはいるんですが、この方のは一味違うモノがあると思うんですよ。
吸血鬼モノにしてもしかり、他生物…

21

nez[ネ] Smell and Memory 小説

榎田尤利  湖水きよ 

関係も事件も大きな進展が!

”相性診断”なるものを請け負うCASでコンビを組んでいる
常人以上に発達した嗅覚を持つ千里と、観察力に優れた元公安の鷹目の相性は最悪・・・
のはずが
という愉快な組み合わせの物語ですが、今回は前巻で触れられた千里の子供時代の失った記憶のよみがえりと、2人の関係の進展が、CASに来た依頼を通して描かれていくという実に心憎い程にグイグイと引きこまれる展開となっておりました。


敏感な嗅覚…

9

防人の男 小説

水原とほる  兼守美行 

守るということについて

「防人」表紙絵も迷彩服の通り自衛隊の隊員が登場する物語でした。
しかし”守る者”としてかたや自衛隊員はその役割からも当然かと思えるのですが、
もう片方のペアとなる男は検事であるのですが、彼もまた法の下守る者であろうとするものでした。
2人とも守る者=防人なのであろうと思われる組み合わせでした。


さる事件の案件を追っていたに関わらずそれは上の力により不本意な結末を迎え
左遷させられ…

6

東郷課長のどすけべな指先 小説

中原一也  逆月酒乱 

死ぬ~がキターーー!!

AZで極道スーツ以外の新作?
とおもいきや、10年程前の作品で電子で販売されていた「東郷課長の危険な指先」に書き下ろしをつけて書籍化になった本だそうです。
面白かった~♪


歯科器具メーカーを舞台に、眼鏡をはずせば綺麗な顔をしているのに、要領が悪く人づきあいも苦手な新入社員・沢木が苦手に思うイケメン上司・東郷と忘年会で宴会芸でコンビを組むことになり~というきっかけからの話。
そして書…

7

二重螺旋 9 不響和音 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

タマ復活

もう9巻です!長く続いているのに何故かそんなに長く感じないのは怒涛の展開がある割に時間経過がゆっくりだからかもしれません。
進行はゆっくりですが、毎回毎回綴られる出来事に、一体どんな展開への布石になるのかとドキワクして楽しみにしているシリーズです。

家を捨てた父親が脳こうそくで10年分の記憶を失ってしまい実家へ戻ったことから始まった新たな展開は、
篠宮兄弟の従兄弟たちも蒔きこむ形で、その…

8
PAGE TOP