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57/67(合計:663件)
山田・D・米蔵
葡萄瓜
二次創作と言うのは原典の些細な隙間を 妄想で拡げる作業です。 ですから原典をどう読み込んで解釈するかも 一つの見せ場である訳でして。 にしても揺れ加減の魅せ方が上手い。
七瀬かい
相変わらずオヤジもショタも美味しい加減で 描いておられますね。 余裕綽々なオヤジも余裕の無いオヤジも 描ける人は稀少でありましょう。 増してや15歳を疾うに超えていてもあどけない 艶っぽさを漂わせた受を描けるとなれば、 尚更の事。 表題作は探偵見習いと内偵される作家の恋物語。 どちらが探られているのやら。
二次創作とは複雑なもので、原典を無視しても 不出来だし二次創作者の妄想だけが暴走しても 不出来になってしまう。二者の調和が大事なの ですね。割合は問いませんが。 性描写がさりげなく控えめな分、妄想の余韻が 濃い目かと思われますので喰い足りなさを感じる 事はありますまい。
こだか和麻
表題作を始め同時収録作も続きものであるこの一冊、 こだか和麻と言う作家さんが連載と言う形式を得意と する事を無言の内に示した礎の様な感があります。 「NOT~」に至っては後年単行本二冊に跨るシリーズと なりましたしね。 こだかさんの可愛いオヤジ路線を定着させた作品かと 評者は愚考します。
内田一菜
競走馬が縁のふとした誤解から本気になって 両思いに至る表題作を始め、健気故の試行錯誤が 展開の重要な部分を占める作品集です。 ……苦い恋でも美人を生み出す場合があります けどね。
水野透子
この作者さんの名前を聞いて反射的に ミミ付ショタを連想する方もまだ多いかと 思われます。 しかし、この一冊ではそれ以外のショタの 味わいをしっかりと醸し出しておいでです。 一人寝の寂しさから歳の離れたイトコ同士の 関係が発展する表題作を始め、「淋しい」を キーワードにした優しい関係が描かれてゆき ます。 肌の密着率が多いのは、言葉よりも体温の 方が気持ちを伝え易いのだろうと…
日本海荒波
どストレートにエロを描いてきた人が どストレートに王道を目指すとどうなるか。 力量が無ければあっさりコケます。 でも、この作者さんはコケなかった。 どころか青春小説の様な綺麗な青臭さも きちんと醸し出している。 SFの空気の中でお楽しみ下さい。
篠田夏姫
「竹田やよい」名義で活動されていた頃の 作品群+αで構成された一冊です。 表題作は「じっとできない きっとしない」の 描き下ろし後日譚となっております。 ほぼ10年を経て単行本に収録された作品群 である訳ですが、作品に篭められた空気は 色褪せておりませんね。 JUNEからBL初期への過渡期の中で生まれた 作品群の味わいは、不思議とあっさりして おります。 もう少し再評価され…
村上麻樹
柔らかい絵柄にさりげなく含まされている重い 主題。 その重さと暗さに酔ってしまえればこの登場 人物達は楽に生きられるのでしょう。 でも彼等はその中から別の何処かへ通じる道を 見出そうとするのです。静かに前を見据えた瞳で。 幼馴染同士の感情の変化を描いた表題作を始め、 閉じた世界に渦巻き降り積もる闇への対峙、士と して生きる事の切なさ、血縁と愛欲の天秤…と言う 主題がどう消化さ…
プロ作家による二次創作同人誌選集 シリーズの一冊として世に出たもの。 「ヒカルの碁」から一篇収録されている 以外は全て「テニスの王子様」です。 表題作のカップリングは任意に選択しました。 後は氷帝から1カップル、青学から 3カップルとなっております。