葡萄瓜さんのレビュー一覧

B.S.S.M. コミック

井戸ぎほう 

これも若さと言うものか

理の道筋より感覚で色々切り拓いている
作品です。
だから賛否が割れるのも当然でしょう。
かと言ってこの作品について行ける事が
是とは評者は思っていません。
若さの暴走と言うのは瞬間の出来事だからこそ
懐かしんだりも出来るものですから。

完全な虚構として捉えるなら闇もぶっ飛びも
大歓迎です。この作品には説教臭さが
混じっていないのでそういう意味では
愉しめるでしょう。
良い…

2

いくじなしの君に捧げる コミック

三島一彦 

相当な変化球

この方がこの作中要素をパーツとして
活用する事は過去に結構ありました。
しかし、この作中要素を軸に据え、
ある意味で落とし所のない話を押し出して
きたのは、既に10年を超えた商業活動歴の
中では初めてでしょうね。
おそらくタッチも意図的にある程度変えて
いるのだろうと思われます。

ただ、評価に迷いますね。
確かに新境地です。ですからそこも加味した上で
考えるべきだとは承知し…

1

緋痕の虜囚 小説

淡路水  逆月酒乱 

娯楽作として

BL作品に他のジャンルの要素を取り込むと
言うのは容易い様でいて実は難易度が
高かったりします。
ですので忌憚なく言ってしまえば…破綻無く
途中でツッコミを入れる事無く読み通せるだけでも
かなりの儲けものだろうな、と。
この一冊はそう言う意味では端正なのだろうと
評者は受け止めています。
その中でロマンスを変な方向にぶれる事無く
展開した筆の力を愛でたいですね。

視点を転じ…

1

BARBARITIES Ⅰ コミック

鈴木ツタ 

さしあたって一言

評者には珍しくネタバレ的な文言を今から口走ります。




一巻とか三巻とか言わずとりあえず五巻計画で
参りましょう。
なんでしたら十年計画でもよろしゅうございますが?
(あとがき参照)

一番素直そうに見える人物でさえ何処ぞに
胡散臭いというか浮世を取り込み損ねた感が
あると言う。
傍観するにはとても美味しい相関図でございますね。
進んで巻き込まれたくはありませんが。…

2

教師の純情 生徒の欲望(2) コミック

新條まゆ 

敵前逃亡希望

前巻をレビューした責任から筆を執りますが…。

何処まで掘り下げて何処へ向かいたいのかが
見えない迷走振りに、正直瞑想しそうになりました。
前巻は辛うじてBLである必然性が見えていたので
先行き次第と期待したのです。
ですが、いくら少女漫画媒体掲載と言う建前が
あるにしても、少女漫画文法の裏返しを
そのままBLでございと持ってこられては…。

BLを香り付け程度に用いるという方…

12

ましたの腐男子くん 2 コミック

黒岩チハヤ 

程好く辛口

よくある腐男子本に落ちかける…と見せかけて
見事に一本背負いを決めて来る手腕に舌を巻いて
おります。
ネタ本にしてしまうなら必要以上の疾走感も
必要なのでしょうが、腐男子と言う属性を
素材として活かすのなら時折もどかしくなる程に
緩やかなのが丁度良いかなと。
必要以上に美化せずかと言って極端に走らずと
言う筆の運び方には好感が持てますね。

一点気になる所を。
作中のあの固有…

4

それから、君を考える コミック

小松 

割れて当然

描線と内容のバランスから考えると
評価はかなり割れてしまうだろうと
拝察します。
こう言っては何ですが単発1時間ドラマの
詰め合わせみたいな作品集ですので
あまり構えて読まない方が良いのかも
知れません。
何しろ作品以外の所では恐ろしく寡黙な
作者さんの様ですので、その分作品に
色々注ぎ込んでおられる筈。
と、言う事は、隠れ伏線がある可能性も
ある訳です。そう言うものは血眼に…

5

夏が来たのでキスしませんか コミック

平眞ミツナガ 

ジワるなにか

描き下ろし作品が表題作と言うのは、
正直判断に困ります。
ある意味ネタのお蔵出しで、そして
ネタバレ要素満載だからです。
だからそこを避けて評者の信条通りに
どうレビューしようか大変迷います。

この一冊は、この作者さんにしては
結構踏み込んでいる作品ではないかと
感じています。
だから余計に判断が難しい部分が
あるのですね。
ある意味ファンアイテムに近い位置の
一冊です…

1

GURI+GURA(2) 大人の事情 コミック

真東砂波 

反比例

作中の空気は相変わらず疾走感にあふれております。
それに伴い色々変化がみられる箇所がございます。
…とは言え、その変化を是とするか非とするかは
読み手次第でしょうけどね。
評者は「まあ程好くてよろしいんじゃないですか」と
とりあえず濃いめのブラックコーヒーを飲んでおります。

ほぼ1年1冊のペースでこれから展開にお付き合い
するとして、じゃあ後何年かかるのか。
色々端折るのも有り…

3

しるされしアイ コミック

たなと 

ねずみ花火の如く

正直、面喰っております。
この作者さん、こんなに饒舌で恥ずかしい程
直球な作風だったっけ?と。
で、そう言うとっ散らかってる状況下に
昨今流行りの題材など混ぜ込まれますと、
常の評者なら残りをパラパラ漫画程度に
確認してページを閉じてそれっきり…と
言う感じになるのです。
ところがこの作者さんはそこが素直じゃない。
そう来たらこう言う所ではまず落とさないだろうと
言う所で落とす…

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