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スカーレット・ベリ子
葡萄瓜
同時刊行の『みのりの手』のいわば裏話。 本作をメインで考える事が出来るかと 仮定はしてみましたが、そうなると少しばかり パンチが足りない。 そうなったらむしろ関係性が限りなく 薄まっていた方がすっきりと読めるでしょう。 素直じゃない続編、とでも位置付けるべきなのかも。 で、描かれている人はメインにしても狂言回しにしても それぞれそれなりに男です。 他の性に置き換えて描こうとし…
熱烈な賛辞があるから嫌悪が生まれるのか、 それともただ読み手個人に合わなかった事を メートル原器にしたいのか、と言う両極端な 反応を生み出している様子のこの方の作家としての 実質的なデビュー単行本。 ポーズ集においてみっしりと肉体を描くと言う事で 先に名を知られていた方ですが、評者は一読後、 心を描きたいからこそ肉体描写を巧みにしていったの だろうと合点しました。 肉体と心をじっ…
千葉リョウコ
作中の距離感から考えて大阪ミナミ・ 道頓堀界隈辺りを舞台と仮定して読むと 非常に好く馴染む展開です。 ほんまええですね。 そしてこの表題作の凄い所は方言を ただアクセントとして用いるだけではなく それ以上に雄弁な小道具として用いて いる事です。 併録作での方言の扱われ方と比較しつつ 読んでみると新たな発見があるでしょう。 ただ併録作も決して凡作じゃありません。 切り口をきちん…
紀伊カンナ
今回は一度仕上がっていた話をほどいて 少し縫い目をずらして再び仕立て上げた、 そういう印象を受けました。 そのせいか綺麗なんだけど雑と言う印象が 生まれているのではないかと思われます。 その雑さが作風から来るものか計算から 来るものか、それは作者さんの胸先三寸と 言う所でしょうけど、評者は後者に限りなく近い 前者と受け止めました。 そう言うものは腕のない人が真似ると 猿真似の域…
たつもとみお
実はある意味喧嘩両成敗、みたいな感じに なっている展開の物語です。 ですので、視点を入れ替えて読んでみると 裏の裏までは多分読めます。 ただ、それ以上の奥があるんじゃないかと ふと思わせてしまう瞬間があるので油断が できません。 主題についてかなり絞り込んで展開されて いるので読んでいて疲れる事はありません。 が、憑かれる事はあるかも知れません。 ふわっとした執着が常に作中…
メオ
BLはファンタジー、と言う建前があります。 しかしながら当書の場合、タイトルと梗概を 視て、そっと遠ざけてしまった方が密かに 多い気がします。 ここ2、3年の状況を鑑みればそれもいささか 致し方無いかと。 ですが、当書はただブームに乗って急造された 「なんちゃって」とは一線を画している様です。 むしろ上手く取り込んでいるような様子さえ あります。 ただ、評者は伏線がもつれて…
鮎川ハル
取り敢えず思考整理の為にこの方の前作に 寄せた拙評を読み返してみました。 …お洒落な方向に飛躍するのかと思ったら 随分意外な方向に飛距離を伸ばされた様で。 と、思いきやこの一冊丸々がデビュー作の 延長線上にあるという壮大なオチが…。 見事にハリセンチョップを喰らった心地です。 展開方法と言い設定と言い、しれっと暈して なじませている感じですね。 起承転結を構えて崩している…
縁々
BLすなわちボーズラブ…と言う短絡誤植は 何も昨日今日に始まった訳ではありません。 評者が小耳に挟んだ所では2004年、とある新聞に そういう誤植が掲載され、波紋を呼んだとか 呼ばなかったとか。 かと思えば本邦の男色を描いた最古の絵巻では 僧侶が重要な役を担っていたりもします。 そう思い合わせると帯に出てきた切り文が しみじみとしたものに…思えてきませんか? 表題作とその一連…
縞島おせろう
あばたもえくぼ、と昔から申します。 その感覚をBLに導入して軽やかに仕上げたのが この表題作でございますね。 もっともこの軽やかさの裏には深くて暗い部分も しっかりとあります。ただ辛気臭くならない様に 描かれているだけで。 カバーと帯だけ見る限りでは普通に色物という 感じなんですけどね。 良い意味で『どうしてこうなった』と苦笑して しまう仕上がりです。 併録作は併録作で重く…
ZAKK
…よもや自分のレビューで予言なんて 大それた真似をしでかしてしまうとは 想定外でした。 スローペースもここまで骨太にやられると いっそ天晴です。 下地はすでに出来上がっている訳だから 仕上げを早くしても良いだろうと思われる 向きもありましょうが、その下地がねぇ… 騙し絵が何パターン潜んでいるんだろうかと いう厄介なシロモノですので、地下鉄の 搬入方法以上に気になってしまって仕方…