葡萄瓜さんのレビュー一覧

僕の頑固オヤジ コミック

三好ひろみ 

可愛げの在り処

読者としてあえて苦言を呈するならば、
カラーページに描かれた部分に該当する
物語が収録されていない事。
折角のオヤジ受け単行本なのですから
そこまで徹底して欲しかった、と今更
我儘を言ってみます。

全編構成のバランスがとても良いですね。
理不尽なエロが一切無い訳ですが、
その理由の開陳に対しても一切無駄と無理が
ない。そして説明臭くない。
だからすんなり入りこめた上での爽快…

3

In These Words 2【初回限定版】 コミック

Guilt|Pleasure 

そう来たか…

第一巻で読み手毎に評価が分かれた理由を、
第二巻を読み終えた今評者は自分なりに
噛み締めております。
起承転結構成で物語の大筋を分類するならば
第一巻はまさしく起の部分であり、この第二巻は
承の部分に当たるのでしょう。
転では無く?そう、転では無く。
ここまで引っ張ってきた紡ぎ手です。
そう易々と手の内を開陳するとは思えない。
限りなく転に近い手応えですが、あえて承と
受け止め…

14

ニィーニの森 コミック

SHOOWA 

天秤と匙の加減

通読して心に遺るものがある作品ではあるものの、
さてそれを言語化しようとするとかなり悩んでしまう
一冊です。
乱暴に一括りで感想を言うならば、各話の主人公が
同時に狂言回しでもある訳なんですよね。
いっそ会話が無い展開だったら恋模様がより一層
くっきり浮かび上がったかも知れない。
言葉が介在する事によって何かを隠そうとする様な
作用が働いているのでは、と思えます。
森へとつながる…

2

テンカウント 1 コミック

宝井理人 

先行き

空気を読む、と言う物言いが世間の流行から
暗黙の義務に転じて久しくなりますが、
人間そう簡単に杓子定規に対応できる様には
出来ておりません。
本来のこのお二方はとても熱い方々なのでしょう。
それを押し留めているのが何かというのは次巻で
明らかになる予定なのでしょうが、もしかすると
秘密のままの方が物語を深める為には良いのかも
知れません。
その際テンカウントは繰り返されるのでしょ…

10

不憫BL コミック

もどかしさ

実らない事を前提にロマンスを描くのは
かなり難しいのだろうな、と読み解きつつ
思っておりました。
その上で各話を成立させた作者様方の力量に
舌を巻きつつも、読者としてはどうしても
物足りなさを感じてしまう。
全体的に無難に収まってしまってる感じ。
メリーバッドまでは行かないもう一つの王道と
言う感じに留められて、そこから先を考えるのが
むしろ難しかったりする。
単発短編集となら…

3

それでも、やさしい恋をする コミック

ヨネダコウ 

むしろメインディッシュ

確かにメロドラマの様な大仰な嵐は見受けられません。
だからと言って安心して読み進めると読者は多分
突き落とされるでしょう。気恥ずかしさの大嵐に。
当世の言葉を借りれば正に「爆発してなさい」としか
言い様のない遣り取りが山も谷も無い状態で展開されて
いる訳です。いっそ水引を直径10メートルの玉状に
巻き取ってぶつけて祝福したくなる様な、そんな恋模様。
BLと銘打ちながらここまである意味…

12

only you, only コミック

麻生ミツ晃 

繭から生まれるもの

通奏低音としてあるのは典型的な「普通の人」の悪意。
それを一切ひよらず研ぎ澄ませた上で、悪意の中に
潜んだ弱さを表に引きずり出して逆転劇を構成する。

その合間を縫ってきちんと向かうべき所に向かったから
こそ実った想い。
フィクションとして読める様に演出された要素は、
実はさり気なく日常に転がっているものかも知れない。
劇的ではないけれど、相応な悪意をはらませながら。
そしてそれ…

3

うちの天使がケモノでした。 コミック

三島一彦 

ケモノ、お嫌いですか?

余裕こいてガンガン攻めてゆく姿勢…と
思いきやケモノかつ健気と言う攻め。
受けに対しての姿勢は強引な一面もあるの
ですが、それは一途の裏返しであり
まどろっこしい手段を効率的に省いている
だけにも見えます。
貪欲にネット含む今の御時勢を取り込みつつ
今に流されず、三島流にきちんと落とし込んで
展開を破綻させていないのは流石かと。

リア充って何なんでしょうね。
諸々に必死じゃ…

1

△男子 コミック

よねやませつこ 

よくぞ通した

まず、この作品をきっちり成立させた作者さんと
編集さんに拍手を贈りたく思います。
え?そう言う風に褒めといて何故☆2つなのか?
それは簡単です。
この作品が読む人によっては評価が確実に分かれる
作品だろうからです。ですので敢えて☆2つ。

BLでないと物語が成立しない部分はあるのです。
しかし語られるものは実は少し前の少年漫画に
流れていたものに限りなく近かったりします。
そう…

2

病みBL コミック

踏み込み加減

率直に言えばどのケースも一途なだけで
驚く程の病みではないかな、と言う印象です。
一途が過ぎて突き抜けたという場合も見受けられますが、
それをもって病みと言うならば納得かなと。
究極の寸前と言う感じでしょうか。

どのケースにしても好きな気持ちを標榜する側には
それなりの理が通っていて、そこに一切のブレは
感じられません。
それを受け止める側がどう解するかによって
ラストシーン…

2
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