久江羽さんのレビュー一覧

闇を抱いて眠れ 小説

秀香穂里  小山田あみ 

それにしても直哉が色っぽい

道楽でゲイ相手のバーを経営する武田の店の入口で行き倒れていたのが、直哉という名前しか覚えていない美青年。
人を殺したかもしれない、警察に行くのも怖いと言って縋ってくる直哉を武田は保護してしまいます。

33歳にして他人と深く関わらず、あとは余生と思っていたような武田だったのですが、過去の記憶に関わるようなことにいちいち怯える直哉を放っておけず、どんどんのめり込んでいくのです。
ある意味、問…

4

恋で花実は咲くのです 小説

久我有加  草間さかえ 

いい男が三枚目!

芸人シリーズです。
と言いながら、今回は、3年前に漫才をやめて郷里で温泉旅館の仕事をしている芝山と彼の元マネージャー・時田のお話です。

【恋で花実は咲くのです】

いつかきっと芝山をお笑いの世界に呼び戻すと言っていた時田が、新しい劇場の支配人になったのをきっかけに芝山を迎えに来たのです。
劇場付の作家として戻ってきて欲しいと・・・

漫才は好きだったけれど大して売れず、実家の旅館…

4

アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

好感度の高い俺様

大抵の火崎作品は購入しているのですが、どういうわけか積読率が高くって・・・すみません。
今回はイラストに惹かれたのもあって、それなりに早めに読みました。
やっぱり読みやすいし、やっぱりちょっと説教くさい(ほめ言葉です)ところが私好みでありました。
他の作品も読まないとですよね。

お話の主人公は、三拍子も四拍子も揃った自信家のグラフィックデザイナー・宮本です。
自ら外見がいいことを認め…

3

ハニーデイズ 小説

杉原理生  青石ももこ 

大人と子供だから・・・

実はお話の内容に限ったら中立にしちゃおうかな?って思いましたが、イラストがよかったので萌に留まりました。

大学の先生・諒一郎と彼の下宿先の息子・国巳(12歳年下)の長年の恋が実るまでのお話です。
なぜ、お話の評価が低めかと申しますと、とにかくもどかしすぎる・じれったすぎるからです。
杉原さんはもどかしくもキュンキュンくる作品を得意としている作家さんだと思うのですが、いつもの「キュンキュン…

0

物の怪小町 小説

綺月陣  羽根田実 

おネエさんたちはホントにいい人!

最初の発売日から延期延期でやっと発行された本です。
こんなタイトルなので、妖怪ものなのかな?なんて思いながら読み始めたのですが、全く違いました。
このお話の主な舞台「オカマショー&バー」のお店の名前でございました。

で、主人公のバーテンダー・京一はこの店で唯一男の姿のままカウンターに入っている店員なのです。
そこへやってきたのが高校時代にあこがれていた同級生・航洋で・・・
先日読んだ…

3

天の邪鬼の純情 小説

砂原糖子  一城れもん 

恐るべし、天邪鬼

過去のトラウマで、好きな人相手だと本当の気持ちとは裏腹な言動をとってしまう津山くん。
密かに思いを寄せていた、才色兼備で女性社員にもモテモテの先輩社員・芦原さんに告白されちゃったからさあたいへん。
ここまでくると、ツンデレだのツンツンだのとのんきなことは言っていられません。
素直になりたいのにことごとく反対の言葉が出てきてしまうのです。
(死ぬような目に遭うとちょっと素直になれるのですが・…

1

手錠 小説

剛しいら  小路龍流 

「男らしさ」って

これはストックホルム症候群なのか、三角関係なのか、ベターハーフを探し当てたお話なのか。

救急外科医・松浦は、ある日突然若いヤクザ・祐司に拉致されて、兄貴分の毛利の銃創を治療するよう求められます。
セレブな家庭に生まれたものの、愛されて育った記憶がない松浦(救急外科医)と、DV家庭で育った祐司(ヤクザ毛利の舎弟)。
治療が終わるまでは逃げられないようにと、二人の手は祐司によって手錠で繋がれ…

2

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

不器用で純粋な二人

風変わりな予備校講師・能登とその教え子の高校生・千歳のお話です。

能登は頭はいいけれどいまひとつ社会適応性に欠ける大人で、千歳の方はごく一般的な高校生とは思えないくらい純粋無垢でいい子です。
いつになく自分とコミュニケーションが成り立つ千歳のことが好きになってしまった能登は、いかに自分が千歳を必要としているか、どれだけ愛しているか、などを独特な口調で事あるごとに訴えます。
千歳のほうも戸…

3

恋愛免疫不全症候群 小説

春原いずみ  水名瀬雅良 

事件は病院で起きている

お話としては中立になってしまうかもと思うのですが、医療現場のシーンがやっぱり面白かったので萌にしました。

形成外科の問題児とワケアリ美人の整形外科医のお話なのですが、個人的に偶然が重なって、なかなか臨場感溢れる感じで読めました。
嵐のシーンを豪雨のときに読むといいですね。
さらに、職場で「いかに傷跡を残さないか」という話をしていたあとに、杉崎の傷の処置シーンを読んだので、「うん、これこれ…

1

恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~ 小説

小林典雅  小椋ムク 

ごめんなさい、ネタバレします。

ワケあって受胎しちゃった騎一先輩のお話です。
故意に裏表紙は読まないで、本文から読み始めました。

本編である「嘘と誤解は恋のせい」においても、自由奔放で遠慮がない先輩でしたが、まさか彼がすすんで代理母(?)になってしまうとは思いませんでした。
で、何が面白かったって、先輩がマタニティライフを満喫しているところでしょうか。
尚さん(先輩のおなかの中の子“若様”の実の兄)を巻き込んで、親っ…

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