久江羽さんのレビュー一覧

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

ティッシュの用意を

幼馴染同士の恋のお話。それも、お互い初恋だ!

個性なんだか境遇がそうしてしまったのか、母親と二人で太陽一家の隣の家に引っ越してきたハーフの流星少年は、吟味した言葉しか話さないような寡黙な子。
太陽は明るく活発でどこにでもいそうな普通の子。
周りから浮いている流星を太陽が守るように、幼馴染以上兄弟未満といったかんじで付き合ってきた二人に転機が訪れます。

太陽は、基本が明るくて思いやり…

3

素顔の君をあいしてる コミック

片瀬わか 

期待以上に面白かった

メルマガで紹介されていたので読んでみました。
もっとシリアスなのかなっと思っていたのですが、主人公の光が思いっきり明るくて素直なので、結構説教くさい内容なのですが、テンポいいコメディータッチになっています。

高校生・森光が夜は寝ないで(学校で)昼寝する生活の原因、ネトゲ。
お馬鹿だけれど外見がいい光は女子にもてるものの、裏表ある女子の現実に幻滅しているので、ゲーム世界の住人チロちゃんの心…

2

憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

次巻が楽しみ

レビュー本数が多いので驚きました!それだけ期待作。

十歳で子爵になった久世暁人と、久世家の家令・桂木のお話。
前当主である暁人の父親から、暁人が成人するまで久世家の全てを任せられている桂木は、久世家を陞爵させるため暁人の教育から後ろ盾の確保、財産の管理と、必要であれば体を張ってまで冷静沈着にこなしています。
この巻は暁人が子爵邸に移ってきた十歳から十八歳までのお話になっていますが、桂木の…

2

赤い河 コミック

門井はがち 

湿っぽいけど前向き

両親が亡くなって二人で暮らしている兄弟ものです。

近親ものは基本的には好きではないのですが、「どこがいけない」と開き直っているのではなく「業を背負って生きていこう」という考え方がいいと思いました。居候に来た兄の同僚・千秋(ゲイで、ゲイを否定する兄がいる)が兄弟の関係をかき回してきますが、彼をも「実家に帰ろう」と思わせるくらいの愛情を示せる静かな強さを持っています。

その他、生徒×先生、…

3

微炭酸恋愛 コミック

日の出ハイム 

暑くて寒い北関東

高校生カップル(隆×道永)と大人カップル(寿×鮎川)のお話。

どっちのカップルも、微妙な行き違いでもどかしい関係なのですが、やっぱり私は大人カップルのお話の方が好みでした。高校生だったら突っ走れそうなところも、大人になっちゃったばっかりに踏み出せず・・・かえって泥沼にはまっちゃったり・・・。大人カップルには、末永く幸せになって欲しくなっちゃいました。
といいながら、高校生・隆が一番いい男だ…

3

ルキン・フォー・マイ ファンタジスタ コミック

藤生 

思春期って・・・

繊細なタッチの画風に主人公の呼び名が「エドワーズ」と「ダニエル」。
ただそれだけならギムナジウムとかリセとかパブリックスクールとかが似合いそうなお話なのですが、そうは問屋が卸さない。
全体的に昭和中期テイストが漂い、登場人物の名前は往年の歌手やコメディアンをリスペクト。
え?これってこれって、ギャグ?コメディー?そんな感じで始まりますが、最終的には感動ものになっております。

ダニエル(…

4

ふるえる夜のひみつごと コミック

小椋ムク 

優しさを知る

なんだかずっとウルウルしていました。それぞれトラウマのある二人が、傷を舐めあっているように見えなくもないんですが、守ってあげたい気持ち、甘えたい気持ちなどがよく分かるというか、応援したくなるというか・・・ギュッとされる安心感って大切なものだと思います。親子でも恋人同士でも夫婦でも。

同時収録の「ただ、君を待つ」は、ずっと泣いていました。最初は悲しくて、それからせつなくて、最後は嬉しくて泣けま…

6

キラキラ コミック

三池ろむこ 

恋の始まり

一つ屋根の下に大勢住んでいる漫画を描きたかったんだそうです。
実際の居住者は4~5人なので、大勢というほど多くはないですが、それぞれの関係者も絡んでくるのでそこそこにぎやかです。
アットホームな感じでみんな優しくて、あったかくなれるお話でした。

メインのカップルは、自称カメラマンの加持遼太と高校の先輩宮田真人。過去に告白し振られたものの、忘れてはいなかった遼太と、振ったもののずっと気にな…

1

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

もし、ライオンが現れなかったら???

PetLoversシリーズ2作目ということで、前回の「犬ほど~」っぽいお話を想像していたのですが、まるっきり違いました。痛いです。千昭くん、あまりに我慢強すぎ!深見(呼び捨て)!完全に性格破綻者。そういう意味では、Petである真が、一番まともな人間かもね。あー、「犬ほど~」もPetの方が普通だったかな。

義兄の深見に負い目を持っている千昭が、あれこれ虐待を受けているところへ、真が参入してくる…

5

不実な男 小説

久我有加  富士山ひょうた 

不実なのは誰?

作者の久我さんがあとがきで述べられていますが、「とても優しいけれど、実はその優しさはSな気質から生じている、ちょっとややこしい性格の攻めが書きたい!」がために、禄朗くんが誕生したようです。

彼のSっ気は表題作より、同時収録の続編を読まないとなかなか感じ取れないかもしれませんが、最後まで読むとフンフンと納得させられます。

不実なのは結局誰なんでしょうか?国語のテストで出されたら、私答えら…

4
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