total review:288219today:18
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
15/42(合計:417件)
ふゆの仁子 奈良千春
M
ネタバレ
建築家・遠藤翔太の人生はたった一人の一言で変わってしまった。 日本で活躍の場に恵まれなかった翔太が海を渡ってようやく漕ぎ着けたビッグプロジェクト。 準備に準備を重ねた上で、ようやく採用へと至ったのにも関わらず、後から出てきたその男の「ノー」のその一言でプロジェクト自体がなくなってしまった。 遠藤はその男・劉に再び会うことを目的に経験を積む。 実は劉は世界でも高名な風水師であり、遠藤はそ…
真堂樹 浅見侑
一つ目はBLではない話。 今年から春を売ることが決まっている娼妓の恋の話。 飛をだしにしたものの実は、相手は羅漢で―― なんというか、彼女の心根がまっすぐなのが伝わってきて、なかなかに読んでて面白かったです。 自分の初恋にどうやってけりをつけるのか、きちんと考えて行動した彼女はそれはそれで偉いなー……と思いました。 それにしても、羅漢もこんなにいい人がいるんだから、そんな…
あさひ木葉 桜城やや
ピアニストの佐光に呼び出された悪魔の艶夜。 それなりの魔力を持つ艶夜は、早々呼び出しに応じたりはしないのだけれど、ついつい気まぐれから出てきてしまう。 さっさと契約してしまい、魂を奪ってしまえばいい、と考えていた。 ところが、何か叶えたい望みがあって艶夜を呼び出したはずの佐光は、「何も望みがない」と言う。 困り果てた艶夜が「何かないのか!?」と迫ると、逆に押し倒されて監禁状態にさ…
高柳は今、一世一代の決心を胸に香港の超高級マンションの前に立っていた。 訪問の相手は、大学時代の同級生・ティエン・ライ。 香港での仕事をマフィアに邪魔をされ、失敗しそうになり、最後の手段でティエンに交渉を持ちかけることにしたのだ。 交渉するための金のない高柳が彼に売るものは自分の身体。 自分の身体をティエンに売るから、力を貸してほしい、と頼んだのだ。 実は、香港でも有名な…
大徳寺キサラ(大徳寺きさら) 友江ふみ
父親が勤めていた文具メーカーで社長第二秘書をしている秋月利也。 実は利也は、前社長の愛人との間にできた息子の子供だった。 前社長は、会社の業績の悪化から、銀行から送られてきた会社を建て直すための社長と交代させられた形になっていて、今も会社に残る伯父から、何とかして会社の実験を取り戻そうと社長の弱みを握るようにスパイを命じられていたのだった。 それを知ってか知らずか、現社長の甥であり、…
ひちわゆか 如月弘鷹
ユトレヒトでのプロポーズで離れ離れになったように思えた二人の話から四年後の話と。 その十年後の二人の話が読める話。 そして、二人の結婚秘話。 の合計三つの話が入っています。 まずは、四年後の話は柾が貴之に嫉妬をする話。 今まで貴之の完璧なる努力のおかげで嫉妬などとは無縁でいられたのにも関わらず、ちょっとしたことから、貴之と美少年の浮気現場――ととってしまっても致し方ない場…
水月真兎 十條かずみ
十六歳の瑞希は、突然父を亡くした。 母は随分前に亡くなっていたため、遂に肉親は瑞希だけになってしまったのだ。 そんな瑞希に父が残してくれたのは、人間の快楽に奉仕するための人工生命体である二体のセクサロイド。 ところが、そのうちの「重要な欠陥がある」とされるほうの一体が、別の男の下に出荷されていることが判明する。 父の形見であるそのセクサロイドを、何とか無傷で回収したいと考えた瑞希…
坂井朱生 鳴海ゆき
狩野睦月は、二人の兄にいいように扱われる騒がしい家庭環境で育ったせいか、一人を好んでいた。 ところが、周囲にはそんな睦月が不思議に見えるようで、あれこれ気にかけてくる。 それを睦月は失礼にならない程度に相手をしながら、かわしていたのだが、そこに容姿よし、育ちよし、派手な噂に事欠かない楠木徹司が入ってきたことで、睦月の周囲が騒がしいことになってしまう。 元々、睦月に時折話しかけてい…
飛が冬眠に組み敷かれている間に、マクシミリアンは何やら花路にけんかを売りに行く様子で。 まさかのマクシミリアン対花路のがちんこ勝負が展開される。 一対一とはいえども、正直、マクシミリアンがこんなに強いとは思わなかった。 怪我をしているのにも関わらず、花路の下のほうから順番にばったばたとなぎ倒して、挙句、羅漢とも五部の勝負をしてしまうのだから、相当強い。 まぁ、飛と互角にやり合って…
水原とほる 梨とりこ
大学生の有也は、自身の性癖に気づき、田舎から出て、ゲイバーに通っていた。 けれど、通うだけで特に誰かと店を出て行くわけでもなく、ただひたすらに理想の男性を待ち続けていた。 有也の憧れる相手はただ一人、自分がまだ身体が弱かった時に入院していた病院の研修医の高林だった。 彼は、幼い有也の相手をしてくれ、ずっと励まし続けていた。 恋人ができるならあんな人がいい――そう思い続けていた…