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栗本薫
むつこ
酸いも甘いも噛み分けた線の太いオトナの男二人の対決に、心の底からゾクゾクした第三巻でした。 恋愛面よりコッチのほうが面白かったです。 ある意味邪道な楽しみかたをしたわけですが、読んでよかったです。 骨の太い戦いです。 闇の世界、裏側の世界でしか生きられない滝の論理と。 光の当たる場所にしっかり根を生やしてる結城の論理と。 どちらも真っ向勝負で、どちらの論理にも共感できてしまう。 途中、この魅力あふ…
この作品は、まだBL市場(BLという用語も、ヤオイという用語もなかったんですが)がなかった時代のものです。 作者の栗本薫さんは、出版してもらえるかどうかも分からずに書いていたといいます。書きたいから書いた、書かずにはいられなかったから書いた、と。 この執念の小説は、出版されたあとに版を重ね、著名な評論家に取り上げられ、ベストセラー入りしました。 こういうジャンルに興味のない男性書評家がこれを読み、…
濃かったです。 最近のBLがあっさり和風スパゲティなら、この作品は脂ギトギトこってりステーキって感じ。 芸能界の描写も古くて、正直最初のほうは萎えかけました。 でも、後半になるに従って面白くなってきて、三巻は無我夢中で読みました。 栗本薫さんは、今西良という受けにかなりこだわりがあるんだなと思いましたね。 『風と木の詩』を読んだときも、「竹宮恵子さんは、とにかくこのジルベールという少年を描きたか…
高遠琉加 金ひかる
主人公の純情っぷりは、26歳とは思えない。年齢設定をもう少し下げてくれたら良かったのになァ。 でも、私好みの作品で、面白かったです。 主人公の受けは数学教師です。 攻めは官能小説家。 主人公は攻めを怪我させてしまい、口述筆記を引き受けたことから、二人の関係が微妙にかわりはじめます。 長ーく友達をやってる二人なんですが、攻めのほうはずっと受けのことが好きなんですよね。受けも実は攻めのことが好きなん…
金丸マキ 山田ユギ
神にしようかと迷ったんですが、一応萌えで。 超面白かったです。 息苦しくなるような、閉塞した空気感がたまらんかった。 再会モノの名作だと思いました。 かつて11歳と15歳の少年だった二人が、六年後に再会します。物語は過去に遡り、そしてまた現在へと戻ってきます。こういう構成、大好き。 二人のあいだに起きた様々な事件や、主人公が抱えてる秘密は、後半まで明かされない。じわりじわりと明らかになるにつれて…
鹿住槇 サマミヤアカザ
親友への恋心を小説にして、携帯小説サイトにずっとうpしている高校生が主人公(受け)です。 可愛いお話でした。 モテモテの親友(攻め)が、恋人を取っ替え引っ替えしてるのを、『親友』という位置でずっと見てきた主人公。気持ちを伝えようとは思っていない。なぜなら親友はノンケだから。 けど、その親友が、男の恋人を作ったことで、均衡が破られます。 王道一直線なストーリー展開ですが、読みやすくて、切なくなれて…
中島梓
秋月こおさんは途中でペンネームを変えたので、変わった瞬間に『えっ!秋月さん?!』と思って、また遡って読みかえしてしまいました。 秋月さんに限らず、ペンネームを変える方がちょこちょこおられるので、後に活躍してても見逃してるというパターンもあるんだろうな~。 富士見シリーズの第一話目を投稿したときの、道場主や門番たちのヒートアップぶりが面白かったですねー。批評ではなく、ただの感想大会になってましたw …
いつき朔夜 金ひかる
この「子はかすがいモノ」っていうジャンル分け、一度誰かが使ってるのを見て使ってたんですが、他に使ってる人をあまり見かけませんw 『子連れ狼』が有名ですが、子供を上手くストーリーに組み込ませてる作品、私、大好きなんです。 ただ、取り扱い注意で、舌ったらずで年相応に見えない子供とかだと萎えたりもするんだけど。 あと、子供や犬や障害者などを『無垢の象徴』みたく使うあざとい作品も、あんまり好きじゃなかった…
鹿住槇 沢路きえ
鹿住槇さんの本は、いつも少しだけ物足りないんだけど、面白いです。 明るくて可愛くて王道展開で、いい意味で型にハマったようなハッピーエンドがくる。 この話は、クラスメイトに片思いしてるゲイの高校生(受け)が主役。 告白し、拒絶はされなかったけど、受け入れては貰えない。相手はノンケで、ゲイへの偏見はないけれど、男に恋愛感情は持てないのだ。 そんなとき、イケメンの大学生(攻め)と出会う。 キスされて口…
金丸マキ 緒田涼歌
金丸マキさんの痛い系の作品です。 受けは年上の絵画の先生なんですが、攻めの生徒に、ビシバシ暴力を振るわれてました。 「ひー、コバルトなのにいいんかいな…」と思ってしまったw私、BL小説が主流になる前のコバルトにハマってたもんで。氷室冴子とか新井素子とか藤本ひとみの時代の話です。 過去の手痛い失恋のために、無気力な生活をしていた受け。 で、男を誘ってる場面を、攻めに見られてしまう。 攻めは受けを脅…