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水原とほる 奈良千春
むつこ
見事なほどに、水原とほるの世界です。 『窓』は、レイプからはじまって共依存へと結実する関係。 『温い血』は、ショタで近親相姦でお仕置きで 『秘密』は、3PのSM。かなりハードです。 『黄色い花』は、屈折した師弟愛。 あと、全体的に排泄関係の描写がバンバン出てきますので、苦手なかたは気をつけて下さい。 最近の作品は、むしろ痛い度がゆるくなってきてるんだなァとかも思わされましたw 『夏陰』『箍冬』の長…
鹿住槇 七瀬かい
↑このタイトルそのまんまです。 ドSな教師が、可愛い生徒にアンナコトやコンナコトをしちゃうお話。 メインは女装。 最近苦手にしてるエロ過多なお話なんですが、妙に楽しかったです。女装もあまり好きじゃないんですが、これまた楽しかった。 受けの生徒の性格が、オンナノコじゃなかったからだと思う。どこにでもいる普通の(ちょっと可愛い)、ヤンチャな高校生なのだ。 仲間うちの罰ゲームで女装させられ、それを気にな…
渡海奈穂 窪スミコ
トトロとか千と千尋の神隠しを思い出すような世界観のお話でした。 そうそう、日本の神さまってこんな感じなんだよねぇ、と思いながら読みました。 といっても舞台は現代の日本です。半寮制の男子校が舞台。 山々に囲まれたその学校の敷地内には、人ならざるモノたちがたくさん住んでいる。それを見える人もいるし、見えない人もいる。 そこに転校生としてやってきた男の子が主人公です。 中盤で明らかになる主人公の過去はシ…
いつき朔夜 藤崎一也
主人公(攻め)は、ごくごく普通の高校三年生です。 校外見学でやってきた博物館で、学芸員の香月(受け)と出会う。 ボランティアでその博物館に通ううちに、香月のことが気になり始める。 その感情が恋だと気づき、高校生らしいひねくれかたと真っ直ぐさ、背伸び、そのすべてでもって香月にぶつかっていきます。 それが痛々しかったり微笑ましかったりで、胸がキュンキュンしました。 いつき朔夜さんの人物の描き方がすごく…
鹿住槇 椎名咲月
面白かったです。 『望まないセックスを強要されてる最中、勃起しない』という場面で萌えました。 や、ほら、たいていは『心はイヤなのに身体は反応してしまう…』みたいになるじゃないですか。その展開に私ぶっちゃけ食傷してるので、攻めが必死で愛撫してるのに勃起しないことに、逆にゾクゾクと萌えました。 そのおかげで、攻めの切ない気持ちが余計に伝わってきたというか。フニャチン男を相手に無理やりセックスして、毎度…
橘紅緒 奈良千春
橘紅緒さんの小説には、独特の雰囲気があると思います。正反対な雰囲気が同居してる感じです。メルヘンでふわふわした雰囲気と、退廃してささくれた雰囲気。 どちらかといえば苦手な雰囲気なんですが、それでも最後までググッと惹き付けられて読んでしまいました。 主人公は恋愛にトラウマを持つ大学生です。 遊び相手はたくさんいて、挨拶のようにキスはするけど、それ以上は許さない。 そんな彼が、ある男と出会ってから変…
今市子
老舗高級味噌屋の若旦那と、吉原でタイコモチとして働く与三郎のお話、二巻目。 どっちも人間らしい弱さも強さもずるさも可愛げもあるキャラで、つくづく今市子さんのキャラ造形が好きだなァと思わされます。 連作短編集で、短編ごとに違うゲストが登場し、その人たちのドラマが濃縮されたストーリーで語られる。 ホラーなので、必ず幽霊(アヤカシ)も登場します。 主役ふたりはキス止まりで、毎回くっつきそうでくっつかない…
須和雪里 西炯子
須和雪里さんのちょっと不思議な中編たち。 クセはあるんですが、王道から離れたそのストーリー群は、読めば読むほど味が出ます。 『タブー』 明るい癒し系の同級生の心の闇に触れ、彼を守ろうとする主人公。 シリアスなのに暗くならない、とぼけたストーリー展開が良かった。 『テリトリー』 ホラーです。 怖くてキモかったです。 こんなBL、須和雪里さんにしか書けない気がするw 『いつか地球が海になる日』 …
鹿住槇 真生るいす
この小説の攻め、超好みです。リアルにいたら、口説き倒して彼氏にしたいぜ。 高校生同士の恋のお話です。 主人公は過去に三人の男と身体の関係を持ったことがあるんですが、すべて『イヤイヤながら無理やり押し倒されて流されてはじまって、最後は捨てられる』という最悪のセックスしかしてません。 で、告白してきた男(攻め)に、『身体の関係がなくていいなら付き合う』と、挑発するように言う。 『なくてもいいです!』…
連作短編集。 エロ無しです。でも、それがイイ。 攻めは味噌屋の若旦那。 受けは吉原遊廓でタイコモチの仕事をしてる男。 タイコモチに惚れた若旦那は、吉原に通うたびにタイコモチを呼び出してはお酒を飲み、口説き。タイコモチはそれを交わして…。 この二人の掛け合いが妙におかしくって萌えました。 メインストーリーは短編ごとに変わります。 どの短編も、怨念のある幽霊が登場するシリアスなもので、読み応えがあり…