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『妖・和・不思議な話』が好き、『百鬼夜行抄』が好き…な方に一押しですっ!!
事件+怪談→京○夏彦さんの百物語シリーズも彷彿とさせられました。
やっぱ今市子さんのこの系統大好きっ(*´艸` )
若旦那、黙って立っていたら男前なんですが…父親の葬儀では柏手を打つわ、 吉原に行ったのに男を引きずり込むわ…かなり素っ頓狂な性格してます(笑´∀`)ヶラヶラ
鋭い面もありますが、跡継ぎとしては微妙。
家業は才能豊かなイトコに任せて気ままな生活…だから『道楽息子』なんて言われんだよ\( ̄∀ ̄*)
与三郎は吉原の幇間なのに売りが怪談ってwww
濡れ場は薄く…仄めかすような程度で期待したら(´・ω・`)ションボリしちゃうかもです。
でも、このつかず離れずの2人の関係や遭遇する物の怪・幽霊絡みの奇怪な事件や人間模様が引き込まれる面白さなのです。
近世設定?なので和服もスーツも楽しめる美味しさ(*´Д`*)←どっちも好き
この作品を昨今のBL作品と同じBLに分類してしまっていいのかと思うくらいエロは一切ありません。
でもその無いことが色気を醸し出したり想像をかきたてます。
エロがない分、ストーリーは重厚な今市子ワールドでLOVEではなく人間味のある物語が多いです。
人間の作り込みが深く、人物がはなしを盛り上げて行きます。
ところどころに散りばめられた言葉や物語も面白い・・・というより美しいです。
そこまで時代背景を調べてないとあとがきで書いてあったりしますが、それを感じさせない完成度です(多分専門的な人から見たらつっこみどころはあるんでしょうが・・・)
味噌屋の若旦那が主人公だから
死者の情念が時を経て熟成された怨念や情念を 今生きる人に伝える、拗れをほどく、ということが出来るのかな。
明治か大正辺りの、日本が一番綺麗だった頃の時代背景。
登場人物は、みんな綺麗。背景も綺麗。
御伽草子と思って読むと、味わい深くて好きな作品。
超絶好きです。
レビューや評価を見る限り大衆向きではないのかもしれないけど、どうしようもなく自分の好みでした。
ネタバレにならない限りで刺さったポイントを箇条書きにすると
・隠れた色気のある男芸者(※ただしウリではない)っていうのが最高
・何だかんだいってバカ旦那はとてつもなくいい男
・たまーーに、ごくたまーー垣間見れる与三郎のデレ(?)に殺される
・客(上)と芸者(下)の関係で話が進んでいく
からたまに忘れがちになるけど、ふとした瞬間に「これは歳下攻め」ということを思い出すと堪らない気持ちになる
etc
という感じですかね。
たしかに直接的な"love"描写は余りにも少ないですが、私は行間のloveを読む作業が大好きなのでとても楽しめました。
質の高いBL萌えを随所で提供してくれるホラーコメディ(一般向け作品)とした臨んだ方が楽しめるのかもしれません。
キャラから出版されているから絶対BLなんだけど!
やっぱり【今市子作品】なので!
キッスのみ!!
そこが好いんです。大好きだ。
眼鏡・着物・怪談話…これだけで萌えられる私にとっては超お得満載作品なのだ。
作風はホラーミステリー仕立てで1冊に4話入り。
ちゃんとそれぞれ1話ごとに事件が起こりスッキリと1話でめでたく解決しますので安心安全です。
たまには変化球のBLが読みたいな~と考えている方にお薦めです。
二人の一線越えはいつになるのだろうか?がとても気になって絶対に続きが読みたくなります。
(現在4巻まで発売中)