むつこさんのレビュー一覧

子別れ -座布団(3) 寒也編- CD

山口勝平さんの本気を聴け

ここまで声優さんたちが作品に対して強い思い入れを持って取り組んでくださってる作品って、他にないんじゃないかな。
少なくとも私が知る限りにおいてナンバーワンです。
とくに、山口勝平さんの実力の高さを再認識したCDでもありました。
もちろん今までも、しっかりした演技力のある声優さんだなと思ってはいたんだけど、この作品の山口さんの神っぷりは別格だなと思います。役作りに対する気合いを感じました。40代と2…

5

天国が落ちてくる 3 小説

高遠琉加  祭河ななを 

しのさんに丸ごと同意

息苦しい小説です。
ずっと胸の奥がちりちりとあぶられてるような気分で。
でもその息苦しさ、不快ではない。むしろ快感。
高遠琉加さんの文章、同じ言葉や似た言葉の繰り返しを多用されることがよくあるんだけど、それによって出来るリズムが心地いい。なんていうか、ミルフィーユみたいな文章。重ねて層を作ることによって美味しい食感になる。
いいな、こういう文章。憧れる。

素敵なハッピーエンドでした。
二人が苦し…

0

天国が落ちてくる 2 小説

高遠琉加  祭河ななを 

番外編にヤラレタ

本編も素敵だったのですが、番外編に更にやられました。
高遠琉加さんの小説って、よく番外編にやられます。
高遠春加名義の『神経衰弱ぎりぎりの男たち』シリーズの最終巻もそうだったし、『楽園建造計画』でもそうだったし。

番外編は恋愛とは言えない。ニオイ系なのかな。でもニオイ系の恐ろしいところは、この、身体の関係もない恋愛感情があるのかないのかさえも分からない、この微妙な部分にたまらない萌えを感じるとこ…

1

天国が落ちてくる 1 小説

高遠琉加  祭河ななを 

ああもう大好き

高遠琉加さん大好きです。
芸能人な攻めと、音楽ライターの受け。
舞台設定だけ見ると派手なんだけど、ストーリーは地味です。地味というか、じっくりじわじわゆっくりって感じ。なのに、ぐるぐるはしてない。そのすべてが好きです。
高遠琉加さんの小説って、空気感がいつもセピアに感じるんですが、なんでだろう。胸の奥の柔らかい場所を、常に優しく刺激してくれる感じ。すごく心地いいんです。

攻めのもがき方が痛々しい…

2

作る少年、食う男 小説

椹野道流  金ひかる 

とにかく面白い、好き

大好き、このお話。
ヤンチャな受けと、天然ながら頼りがいのある攻め。
二人とも照れまくりの告白シーンから濡れ場にいたるまで、私のツボがギュウギュウ押されまくりでした。

舞台は架空の中世ヨーロッパ風の港町。
そこで検死官をしていた攻めは、孤児院を出たあと男娼してる受けと出会う。
受けの真っ直ぐさヤンチャっぷり一生懸命さが可愛くて仕方なかった。
攻めもそんな受けにどんどん惹かれていく。
片方は結婚経…

3

カフェラテ・ラプソディ CD

ほのぼの~

ほのぼのムードが心地いい。
萌えるわー。
原作も大好きなんですが、ドラマCDもめちゃくちゃ良かったです。
聴いてるあいだずっとキュンキュンが止まらなかったです。
地味なストーリーに地味な性格の主役ふたり。地味なのに萌えはたっぷり。ふたりの会話をニヤニヤしながら聴いてました。

受けの鈴村さんの可愛さが光ってました。この受けは、不細工受けと言っていいと思う。優しくておだやかな受けなんだけど、けしてイ…

0

歓楽の都(2) 譚詩曲の流れゆく CD

なんという…

ため息しか出ない。
美しい。
櫻井さんってこんなに色っぽかったっけ…。
たおやかでまろやかで。でも女性的ではない。なまめかしいとしか言い様のない高級男娼っぷりに、ため息しか出なかったです。

この作品をBLとしては評価しないという方はおそらくたくさんいるだろうなと思います。
主役二人はキスもしないし。ふつうに身体を売るお仕事をしちゃってるし。なのに、目に見えるかたちでの焼きもちもないし。
でも、私…

3

花嫁はマリッジブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

過去最高の身代わり花嫁モノです

みなさん書いてますが、身代わり花嫁モノと侮るなかれ。
苦手な方にこそオススメです。間違いなく苦手意識がふっとぶと思う。
私も以前は身代わり花嫁モノは苦手だったんですが(実際テンプレ通りのつまんない作品が多いです)、何作品か面白い身代わり花嫁モノに遭遇したおかげで、苦手意識はなくなりました。その中でもこの作品は過去最高に面白かった。
さすが凪良ゆうさん。

何がいいって、「過程」がいい。
エキセント…

2

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

うあああ…萌え死んだ…!

みなさまがレビューで書いてる欠点、私もまるごと同意です。
受けのグルグルがいまいちよくワカラン!
なんだこの受けのうじうじぐるぐるの女々しさウザったさは!
でもさ、欠点すべてマイナスしても有り余るほどの怒涛の萌えが!
萌えがーー!!
屁理屈抜きに萌える!!

アタクシ完全に萌え死にました。

樋口作品は既刊本三作すべて神評価なのですが、なんかいつも胸がキュンキュンキュンキュン切なくて甘い痛みで死に…

1

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

高校生編が神すぎる

前作を超えてる二巻。
とくに高校生編の『ユキウサギ』が神でした。
どうしようもないほど切なくて、胸が締め付けられました。
やっとラブラブになれた『啼かぬ蛍が…』よりも、どうにもやるせない結末で別離を迎える高校生編がイイ。バッドエンド好きにはたまらんです。
一巻のレビューで私、「続編よりも高校生編が読みたい!」みたいなことを書いたんですが、それが見事に報われた感じ。
「片思い」っていうのは、醜さと美…

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