むつこさんのレビュー一覧

理髪師の、些か変わったお気に入り 小説

榎田尤利  二宮悦巳 

究極のヘタレ攻

ひちわゆか作品でヘタレ攻萌えに目覚めてしまった私ですが、この作品のヘタレ攻もかなりのキングオブヘタレでした。
しかも大好物の幼馴染みモノ。
藤井沢商店街シリーズの最終巻ですが、シリーズ中一番好きな作品でしたねー。
最高です。
前半は受視点、後半は攻視点なんですが、前半と後半で攻に対する印象が180度変わります。笑いすぎて腹よじれるほどに変わる。
どんだけヘタレ!
どんだけドンカン!
どんだけ不器用…

1
非BL作品

TOMOI コミック

秋里和国弐 

名作

オヤジとか切ないのとかが大好きな方にオススメの名作です。
エイズやら死やらが絡んでくる重い話だけど、秋里和国弐さんはユーモアをスパイスとして混ぜ、完成度の高い作品に仕上げていました。

実はこの作品は、BLを描く漫画家さんのなかで、私が最も敬愛する水城せとなさんが、「この作品以上の作品に出会ったことがない」みたいなことをどっかで書いていて、そこから興味を覚えて購入しました。
さすが水城さんのオスス…

4

昼となく夜となく 小説

ひちわゆか  高永ひなこ 

良かった…

ジーン…。
感動しました。
ひちわゆかさんのプチ耽美な中編が二つ入ってます。

表題作は、宝石を食べる美しい不老不死の魔物と、それを飼う富豪のお話。
主人公は鷹倉。最初は、父を破滅させた魔物への復讐のために、その化け物を探しだして飼っていた。魔物の名前はカズナ。それで、イジメたり凌辱的に抱いたりしたんだけど、少しずつ惹かれてしまう。
後半で色々な真実が明らかになるんですが、ものすごいカタルシスとや…

3

恋のまんなか コミック

松本ミーコハウス 

良かったー

評判がいいので読んでみました。
いっぱいレビューがあるなァw
すっごい私好みのお話でした。
松原が少しずつ一之瀬にハマっていく様子に、読んでてキュンキュンしました。あたたかさと切なさを同時に感じながら読みました。
一之瀬と松原の関係は下克上だ。最後はもう、松原のほうが一之瀬を必要としてるし愛しちゃってる。でも一之瀬は絶対に松原より上にはいかないだろう。それがいい。
一之瀬は超エリートになるんだろー…

2

ブリリアント★blue 2 コミック

依田沙江美 

章造も可愛い

一巻で亀の歩みだった二人の関係が一気に進展する二巻目です。
相変わらずイイナァこの二人。
七海の可愛さって伝染力があるのか、クール攻なはずの章造はすっかり骨抜きにされてます。
七海とエッチしたくて必死になってる、まるで高校生のような章造がカワイイ。
周りにバレて、晴れて公認カップルになるんだけど、そのキッカケを七海がアホだったおかげにしたのも上手い!と思った。
あれがなかったら駆け落ちしちゃってた…

2

感情回路 コミック

やまがたさとみ 

泣いた

やまがたさとみさんは、繊細な線で微妙な感情を描く。
マキとハルジと水口の、三角関係の話です。
普通の三角関係ではないです。ライバルじゃないのだ。憎しみがない。相当不自然な関係なのに、マキというパーソナリティーは、不自然さをすべて打ち消してくれる。愛し合ってるはずの水口とハルジは、マキなくしては繋がらない繋がれない。
てゆか今、書きたいことをそのまんま書くとネタバレになりそうで書けないというジレンマ…

4

ブリリアント★blue 1 コミック

依田沙江美 

七海可愛いよ可愛いよ七海

基本的に私、知的障害ある人を(七海は知的障害というほどのレベルではないんですが)、純粋無垢なピュアキャラにしてしまうのってキライなんです。そこに妙な居心地の悪さを感じるというか、偽善くさい目線を感じてしまうっていうか…。
けどさすが依田さんだ、アホでワンコでピュアな七海を、こんなにも愛おしく思わせてくれるなんて。
七海が可愛くて可愛くて仕方がなかった。
章造といっしょになって、七海にデレデレ光線浴…

3

かみなりソーダ コミック

依田沙江美 

面白かったー

知的クール攻と、ヤンチャワンコ受。
可愛くて切なくてあたたかい、相変わらずの依田ワールドでした。
主人公の星弥は、「星の君」と呼ばれ、みんなからの人望の厚い優等生なんだけど、鬼畜入ってます。とくに、龍泉にフラれてからの行動が鬼です。告白してきた後輩くんに対する扱いがヒドイ。
頭がいいからそんな自分の自己分析はできてるし、自己嫌悪もしてるんだけど、自分でもどうしていいか分からないのだ。
だからこそ、…

2

ハニーベイビー コミック

やまがたさとみ 

名作だと思います

教師vs生徒モノって、めっちゃ好きかめっちゃ嫌いかにきっぱり分かれるんだけど、このお話はめっちゃ好きでした。
14歳の背伸び、好奇心、必死さ、無力感、オトナが想像するよりもコドモで、同じくオトナが想像するよりもオトナで。
そういうのが繊細な線で表現されてて、甘酸っぱい気分になった。

橘先生がモラルと欲望の狭間で揺れまくって、結局は相沢の押しに負け、負けつつも大事なラインは守ってるっていう、そうい…

0

フェイクファー コミック

やまがたさとみ 

あわせ技で一本

この本を読む前に、『スリークオーター』と『感情回路』は絶対に読んでてもらいたいなァと思う。
バラバラの二つの物語を優しく結びつけてくれるお話です。
とくに『感情回路』でマキの過去を知っておくのとおかないのとでは、この本の読後感がまったく違ったものになるんじゃないかなと思います。

『スリークオーター』の主人公、山下の過去と現在。
相手役の深沢が焼きもちをきっかけに自分の感情を自覚するシーンはシビレ…

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