total review:308232today:17
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
1/1(合計:6件)
凪良ゆう 草間さかえ
千寂
ネタバレ
旧い版(未読です)にドラマCD収録の「young swallow」と書き下ろしの「さなぎ」、二本のSSが新たに加えられたこの作品。 もの凄くハラハラしながら初読を終えました。 滅茶苦茶な家庭環境に疲弊して、上っ面だけの交友関係に虚しさばかり募らせていた高校生・瀬名は教師である阿南が差し伸べてくれた手に救われます。 冷たく鋭く、綺麗なナイフみたいなのに生徒を放っておけない優しい阿南。欝屈し…
尾上与一 牧
『天球儀の海』スピンオフです。そちらの主人公・希の兄である恒(酒のラベル送ってきた五連星の兄ちゃん)の話。 舞台が太平洋戦争も佳境に至って以降の最前線・ラバウルである以上、”死”は前作より更に近く、常に懐に抱え込んでいるようなもの。その”死”に磨り減らされた…磨かれた人の心、物語のどこまでも美しい純粋さが哀しくて、胸が引き絞られました。 美化し過ぎだと笑うことすら出来ません。存分に、敬虔に…
天禅桃子
お話としてはライトめで、テンポも良い感じです。 苦い失恋から恋愛に少々嫌気がさしている攻め・赤江(海外支社勤務の経験のあるエリート、しかも偉ぶりもしない好感の持てる美形。…イイ男です)と、男女問わずを魅了しまくる魔性の受け・永嶺(ギリ三十代)の一応ノンケ同士?いや永嶺所長はバイ?な恋愛。 ――読者から見ても確かに魅力的なオヤジなんですよ、この人。ざっくばらん(?)な性格と美人顔、白髪、それ…
英田サキ 奈良千春
エスシリーズ読了後、どうにも手を出すのを躊躇っていたんですが……もっと早く読んでおけば良かった。 篠塚の孤独ゆえの強さ、強さゆえの哀しさに胸を打たれます。ひとりは寂しいのだと、そう認めた上で孤独を貫くその潔い哀しさ。 彼には幸せになって欲しいと願わずにはいられませんが、彼自身がそんなことは望んでいないのでしょう。 たった一人で生きていくさびしさに、何時か耐え切れず壊れてしまう日がきたとしても…
一穂ミチ 青石ももこ
初めて読んだ一穂さんの作品でした。 まず驚いたのが、言葉の透明な美しさ。どこか不安定に揺らめいて、読者の感傷を揺さぶるような。 その言葉に乗せて綴られる高校生の二人は、本当に繊細です。傍からみれば些細なことで戸惑い、揺れて、どうしようもなく自分の感情に翻弄される。心地よい痛みに胸が締め付けられました。 そして十三年後。経てきた歳月に比例して、二人とも確かに変わっています。特に一束の、しなやか…
草間さかえ
草間さんの作品の中で、一番好きかもしれません。 どこかほんの少し一昔前を思わせる、何気無い日常の風景のなかで育まれる大人の恋。 淡々とした展開に燃え上がるような激しさや派手さはないけれど、燻るようにじんわりと、心に沁み入ってきます。 仕事は出来る人格者、でも私生活がどこか投げやりな受け・篠田。 オヤジというよりはやっぱり『中年リーマン』、そんな彼がとても好いw 乙女系の攻めと二人…