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岩本薫 蓮川愛
雀影
ネタバレ
このシリーズも最初の「碧の王子」がでてから既に3年以上経っているのね。 とりあえず購入して積んでいたのを、次巻の「白の純真」とまとめて引っ張り出してきた。 この巻では、ようやく恋人と呼べる関係になれて舞い上がっている蓮と、とうとう腹をくくった鏑木の前に、周到に張り巡らされていた謀略がいよいよ姿を現して…、っていうストーリー。 前の巻では鏑木が(BL小説ではお馴染みの)記憶喪失ネタでしたが、今…
朝丘戻 yoco
きれいなお話だったなぁ、というのが、まず最初の感想。 きれいな心を持った無垢な少年が、優しくて穏やかな仮想空間で、夢のように理想的な相手と巡り会って幸せになる話。 きれい事過ぎるお話でもあるけれど、そこがこの作品であったりこの作者さんの持ち味なので、脇役女子が多く絡むところや、エロ描写の薄いところや、そもそも本が厚いところといった、読み手を選ぶタイプの作品ではあるけれど、私は、この分量を小説で…
いおかいつき 小山田あみ
愛の対象は、いったいどこにあるのかを探す物語。 帯でほぼネタばらしされているけど、SF的設定の作品です。 こういうSF的設定のある作品って、その設定の前提の科学的根拠が、どれだけ納得できるか、その説得力みたいなもの次第で、上手くのれなかったりすることもあるのだけれど、この作品は、その大前提の設定や説明が上手かった。 実際にどうやって身体を培養したかは重要じゃなくて、それより、記憶の更新に…
樹生かなめ 奈良千春
「不条理な男」の続編。 前作は、不条理きわまりない男なのに、好きで好きで、離れたくない一心で耐えてきた明人が、とうとう反撃に出て、ようやく恋人に?って所で終わっていたが、今度は、お互い両思いだって認めたはずなのに、何で上手く関係が進まないんだ!って、すったもんだする話。 室生のせいで、明人だけででなく、二人の友人もそれぞれ恋のトラブルに巻き込まれて…。 これまで自分さえ耐えればいいと自分の思…
一穂ミチ 竹美家らら
不遇?の当て馬・竜起くんの番外編。 主人公は下請け制作会社のAD名和田深。 竜起のいる報道番組の仕事をすることになった深だったが、生放送のスタジオとその番組を取り仕切るアナウンサー達は、深がこれまでやっていたバラエティ番組とはまた違った世界で…。 相馬にあこがれて横顔をこっそり後ろから見続けていた深に、正面から踏み込んできた竜起のキラキラした虹彩。 深と竜起が出会って互いに意識し合うように…
この本が出版された時期に合わせて、こちらのペーパーでは京都の年末年始の食の風習がたっぷりと紹介されています。 年越しそばには九条ネギ。 お正月のお雑煮は、清水五条で買ってきた白みそ仕立てで丸餅に里芋、人参と大根、それに鰹節。 お節はお煮しめ、ゴボウを牛肉で巻いた八幡巻きやだし巻き卵、御所の近くのお店の粟と蓬の生麩。 で、そんな支度をしながら今作っているのが、湯葉のあんかけご飯にホタルイカの…
本編がホラー風味強めのお話だったので、こちらの特典ペーパーはお口直し、験直しの、甘味たっぷりのお話です。 但し、この「甘味」は、いわゆるBL業界でいうところの「甘あまエッチ」の「甘味」じゃなくて、文字通り本来の意味通りの「甘味」、甘いお汁粉、シュークリームに、とどめは『菓子職人』のケーキ詰め合わせ。 メタボに戦くアラフォー西門の中に棲む、女子高生のままの激烈甘党の薫の荒ぶる魂。 自ずと勝敗の…
華藤えれな 小椋ムク
わーい!! 華藤先生の京都健気受けだー!! 京都の伝統芸能や伝統工芸を題材にした作品群、シリーズになっている物もあれば、独立した作品のこともあり、今作は一応独立した作品。 伝統の担い手である薄幸な受けが、誤解や理不尽な仕打ちに健気に耐えつつ、胸に秘めた密かな恋を手放すことができずに葛藤しているのを、最終的に全てスーパー攻め様が解決してあげるパターンのお話は、もうこれはこれで、華藤流のお家芸の…
たつよし
正義の味方の魔法少女が、なんやかんやで引退しそびれて、今では立派な魔女ッ子オヤジになりました。 そんなまじょおじの、お仕事の締め切りに追われながら、度々出現する怪物と、地下帝国の将軍のセクハラ攻撃と闘う日々を描いた作品。 破れた魔女ッ子衣装から覗くガチムチボディ、無精髭さえエロかわいい。 ネバネバのスライム怪人や、イカタコ怪人の触手攻撃など定番のスケベ攻撃、そして敵将軍のセクハラ攻撃。 も…
花川ちと
ずっとファンだったマンガ家の先生が、偶然お隣さんで、その不健康な生活に、ついほっとけなくてあれこれ手伝ううちに、自分とは縁のない別世界の人だと思っていた憧れの人の素の姿を知るにつれ、いつしか憧れの気持ちはこの人の恋人になりたいっていう恋愛感情になって…。 この、少女マンガじゃ逆に成立しそうもない程の少女マンガ感が、これこそ正しいBLの在り方って感じてしまう。 好きになることと、その好きが恋愛感…