雀影さんのレビュー一覧

玩具のように、僕は コミック

金田正太郎 

年上を

攻めるのが好き?

どの作品も、多分、自分では片思いだと思っている年上を、年下君がご奉仕したり攻略したりする話。
だと思う。
実際には、はっきりエチシーンが描かれていないけど、たぶん年下攻めで間違ってはいないと思う。

そんな中で、表題作は、受け攻めわかる所まではっきり描いてある。
高校時代、文芸部で後輩と先輩だった、官能小説家と編集者の話。
小説を書いて貰う交換条件として、編集者…

1

フジワラくんとセトくんのはなし。 コミック

青井れん 

紙の本を読みなよ

大学入学をきっかけに同棲して2年。
もう既にラブラブバカップルな関係ができあがっちゃっている二人の、のんびり甘くでちょっと切ないお話。

こんな風に、もう既に出来上がっている所から始まる本って珍しい気がする。

前半は、今の二人の日常生活の話。
後半は、
同居してひと月半、初めての役割逆転、初瀬戸受け。
同居して1週間、初めてのエチ藤原受け編と、高校時代のそもそもの馴れ初め編と、時…

2

俺とおまえが不埒な理由 コミック

ウノハナ 

趣味を通じて

それまでは犬猿の仲だったのが、ぐっと近づき仲良しになって、
それが高じてバカップルに行き着くお話。

1冊まるごとこの二人のお話なので、出会いからの紆余曲折が、職場でのお仕事とともにたっぷりと描かれています。
それまで二人ともノンケだったので、お互いを意識して、それが恋愛なのだと認めても、いざとなると未遂、寸止めと焦らしておいて、夏フェスなんていう最高のシチュエーションでの成就エチ。
お…

4

さよなら、愛しのマイフレンド 2 (完) コミック

エンゾウ 

1巻目がみつからないの

去年読んだ1巻目が好印象だったので、発売になるのを楽しみにしていた第2巻。
1巻目から続けて読み直したかったのに、1巻目が見つからない。
諦めてこの巻だけを読んだけど、一と達緒編はやっぱり続けて読み直した方が良かったかな。
でも、達緒に距離を置かれた一が、初めて自分の感情を自覚して、自分から達緒を求めに行くクライマックスへの展開は、ストーリーと顔アップを多用した迫力のある絵とで、この2巻だけ…

1

爪先に光路図 コミック

青井秋 

絵がいい

素晴らしく細密で繊細に描かれる絵に参りました。

拡がる菌糸の世界。雑木林の中、倒木の茸たち、木の葉の上の幼虫、雨の滴。(爪先に光路図)

電車の中、居眠りする人たちのまわりで揺らめく熱帯魚。(さかなの体温)

ふさふさの尻尾と耳。(八月、夏の底)

どの作品もうつくしかったですが、特に最後の「八月、夏の底」。
自分内でここしばらく続いた、ケモ耳ファンタジー強化週間の最後を飾るに…

10

ヘブンノウズ 赦罪 小説

英田サキ  奈良千春 

恋物語は

めでたく成就して、一応ここで、ハッピーエンド。

前の巻の内容の記憶がかなり朧になっていたので、
渋澤を縛っていた亡霊は去り、渋澤と晴れて結ばれた旭。
BL的にはこれで完結、よかったね。
と、充分満足しちゃったら、
ですが、まだ、もう1冊、続きがあるそうで、
そういえば、母の死の謎とか、ミツルの父の謎とか、残ってたのね。
まあ、小説としては、ミツルや旭が渋澤宅に同居するようになった…

3

ばらのすべて コミック

山田酉子 

アイドルなのに

こんな方向からくるのね。

芸能界アイドル物と裏組織でSMっぽいの、BL的にはそれぞれどちらも定番なネタではあるけれど、
それを、この軽くてかわいい絵柄で、こんな風に両方絡めてもって来たのかぁ。
えと、これ、商業誌でだして大丈夫?

この薄暗くて生命感の薄い、よろよろした感じの絵とか、あんまり救いのない感じのわかり辛いお話は、結構好きかもしれない。
いや、寧ろ、かなり好き。
って言…

4

だってまおうさまは彼が嫌い コミック

山田2丁目 

RPGなファンタジー?

代々続く魔王と勇者の戦い。
現在の第30代魔王は便利屋稼業。
そこで、どう見てもその筋の幹部みたいな、29代勇者が征服に来て、、、。

征服って、性的な意味で征服しちゃえばいいのね。
ってことで、BL展開が成立しているのですが、
これは、ギャップ萌?
ヘタレな小市民の魔王に、子どもの頃から世界征服を夢みる強面の勇者って言う、性格設定のギャップ。
おまけに、山田さんの絵は、マッチョじ…

2

ひとつふたつひみつ コミック

笹丸ゆうげ 

好きこそ萌の上手?

表題作の萌ポイントは

陥没乳頭

作者さん、きっと、とっても
ちくびがお好きなんですねぇ。
とっても美味しそうなちくびです。
表題作はもちろんのこと、他の作品の、影になっているちくびですら、美味しそうです。

ストーリーも、何というか、萌萌きゅーんな感じといいましょうか、
破綻なく、すんなりエチの最終段階をクリア。
リアル過ぎず、汁まみれすぎず、受けちゃんの悶え顔もきれいに…

3

富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 ビオラを買いに 小説

秋月こお  後藤星 

桐ノ院 圭は理屈っぽい

先頃完結した富士見シリーズの外伝(作者様曰く『アンコールシリーズ』)その2.
表題作は圭視点。
なので、非常に理詰めで、くどくどしい語り口。
でも、そのくどくどした言葉で語られるのは、、、。
悠季のカルテットの練習を「手伝ってあげる」つもりで圭はビオラを始めようとしましたが、いかに自分が思い上がっていたか、悠季の本気の指導に思い上がりを打ち砕かれてしまいます。
悠季の人間的成長が伺える作…

2
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