茶鬼さんのレビュー一覧

囀る鳥は羽ばたかない 1 コミック

ヨネダコウ 

それは、以降を待て

滅茶好きです!この世界。
ままならないモノを求めて諦めて、でもずる賢く立ち回り、本当は純粋な心を心の奥底に封印したビッチなヤクザ。
関係して登場する人物たちも全部好き。
だけど、どうして「神」にしないかというとそれはこれが1巻だから。
さあ、駒は出揃いました。それがどう動いてどう作用して、どんな結末になるのか。
全てが明らかな動きを見せるのはきっと、これ以降だからと思ったからです。

10

眠り姫とチョコレート 小説

佐倉朱里  青山十三 

大人の「ゲイ」の物語

あとがきを読むまで『唇にコルト』の関連作品なんてこれっぽっちも気が付きませんでした!
その前作は探偵が主人公で、ちょっと大人なハードボイルドタッチのオシャレな感じのする朝南かつみさんのイラストによるものだったのですから。
それに気がついて本文を思い起こせば・・・ああー!なるほど。(そのイメージもあるせいか当人たちは遠目で1ショットイラストに載っているだけでした)
だけど、前作を知らなくても全…

9

千年の虜~執事・柊~ コミック

青海信濃 

時を越えての固い絆

戦国の世から続く主人と家老の家柄の主従関係が、武士の時代の終焉とともに、主人と執事という立場になってもなお続くその主従を超えた永遠の愛。
といったものがテーマでしょうか?
1作目に続き、再び初代はじめ何代目かのそれぞれの執事・柊とご主人様の関係が描かれた1冊。
一応このシリーズはこれで終わりだそうで、、、
しかし、初代が幕末・明治から始まるとして、現代21世紀が十八代ということは・・・?

4

ライアテア コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

本当の自分を取り戻すライアテア

やっと、やっとこの本が単行本になってお目見えしました。
初掲載はCannaの創刊号。
草食な雑誌に岡田屋作品、なんて斬新な!とその行方を見守っていましたが、どうにも作品の経過と共に作者さんと編集の隔たりがあったようで、そのラストは線だけの完成していない原稿用紙でした。
作者さんの魂の分身ともいえる作品がこうして他社に移ったとはいえ加筆修正されて、本になる。こんな嬉しいことはありません。
そ…

6

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

点と線がつながりそして螺旋を描く

読み終わって、なかなかここまで業が深いとは!とこの先がとても愉しみになった2冊目。
モデルの死を追う新米刑事とちょっとやさぐれた何かありそうなベテラン刑事。
そして庭が縁で出会ったガーデニングの青年と、彼と秘密の関係のある何やら黒い影を持つ綺麗な男。
単なる三角関係や、事件の被疑者や追うものという関係だけではなく、それは複雑に絡み合いツルが巻きついて伸びていくように、そして根も深く張っていた…

3

助手席なら空いている コミック

藤本ハルキ 

ここで会ったが100年目

って別に恨みの話でないのですが、高校時代親しかった友人がホモでないかと意識した途端避け初めてそれ以来疎遠になり、偶然タクシードラバーと客として14年ぶりの再会を果たす二人のお話が表題。
過去の感情に再び火を付けて燃えちゃった二人のあれこれの変遷ストーリーは、また、やけぼっくいに火とも表現いたしましょうかwww

タクシードライバーの藤平が偶然乗せたのは高校時代の同級生・津森。
藤平は、津森…

1

二人の獣が棲む教室 小説

柚原テイル  香林セージ 

びっくり学園!?

幼馴染(といっても過去1度会っただけの淡い思い出)再会と、学園の秘密といったサスペンスを融合した、学園物語?
なにより、超がつくビックリ設定が出てきて、逐一「おいっ!」と突っ込みまくりで、ラストに至っても「おいおいおい~!」のおい×3乗という具合に、なかなかにぶっ飛び設定が笑っていいやら、これはこれでいいのか、と思うやら、複雑な気持ちになり、あげく笑い事で済まないはずなんだけど、いや、これファン…

3

素直になれなくて 小説

谷崎泉  楢崎ねねこ 

嫌いで別れたわけじゃない

ペットショップ緑水館を舞台にした『緑水館であいましょう』のスピンオオフ作品。
その店の爬虫類館のチーフ・上平が主人公です。
前作、ヘビが苦手な江原くんが主人公でしたが、今回江原くんは主人公カプの間に挟まれてオロオロと、そして後半では散々な目にあっておりました(笑)
しかし、前作を知らなくても全然OKです♪
3年前に別れた恋人が元サヤに収まる、簡単に言うとそんな話なのですが、その間に環境も変…

6

縄がなくてもだいじょうぶ コミック

SHOOWA 

そっちなのかーー!(爆)

表紙の絵の二人が主人公だっていうのは見ればわかるんですが、最初冒頭の有徳高校オカルト研究部の部員が4名ダダダー!っと出てくる冒頭の話だと、見た目赤亀と香坂が主役っぽい顔をしてるんですよ(顔とかキャラのアホっぽさね)
だけど、表題になってる主人公はビビリで童貞で人のいい3年副部長の佐々木と(笑)
何を考えてるかわからない無表情な1年生の幾三。
一見モブっぽいこの二人が脱童貞を、身体が先か心が先…

3

泣いたカラスがもう笑う コミック

糸井のぞ 

心に沁みる1冊

読み終わったあと、心があったかくなる。
ああー、何かよかったな~。
こうやって自然に心が寄り添うのって一番素敵だ♪
・・・そう思えたのは実は表題じゃないて、同時掲載の【君の喜ぶ顔がみたい】
表題は、表題でそれなりにクスクスって、、もう時間の問題だよね烏丸くんwwwって感じで愉快ではあったのですが。
今までcitronの掲載作品しか見てこなかったのですが、それに比べて幾分かライトで、とても…

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