茶鬼さんのレビュー一覧

川果町よろづ奇縁譚 コミック

四宮しの 

出会いは因縁

今回のこの表紙とても素敵で思わず見惚れてしまいました。
デビュー作から拝見させていただいておりますが、最初の頃稚拙な…などと比喩してしまった絵も随分こなれてきまして、それが独特の味になり、
特に今回は今まで少年を描くことが多かった世界に大人が登場したことで、また淫靡さも見せ、更にこの作家さんの魅力にはまりそうです☆

今回このレビューを書くのは大変に難しかったです。
何をどう伝えたらいい…

7

めぐまれない大人達 コミック

宮沢草雨 

究極の選択を迫る作品

OPERA39号で、単行本発売前の宣伝として実に4年ぶりの掲載をしたこの作品。
それすらもカオスすぎて、この本の内容が全く不明でした。
掲載雑誌も多分読んでいる話しもあったと思われるのですが(掲載号を見て)全く記憶になく、
そういえば20号の記念特集で、作者さん動向にルネッサンス吉田さんのアシをしたとか云々の事が描いてあったような~?
果たしてこの作品・・・やはりカオスでした。

本の…

8

孤独な犬たち 小説

愁堂れな  葛西リカコ 

ひょっとしてお兄ちゃんが主人公なのかも!?

愁堂作品、ライトな作品が多い中時々シリアス路線でとても魅了する作品を投下する事があり、今回のこの作品、葛西リカコさんのイラストの雰囲気もあり、ひょっとしてそちらの自分的当たり傾向のある作品かも?と期待して手にとりました。

中学生の時に両親がなくなり兄と二人暮らしになってしまった主人公香介。
何ものかが自宅に投げ込んだ爆弾で兄は死亡、自らも大怪我と火傷を負い、兄の復讐をすることを生きがいに苦…

7

夜まで待てない コミック

梶ヶ谷ミチル 

「好き」が欲しかった

向井も桐原もとてもゲイだったと思います。
宏明に恋人ができたことで、寂しさを紛らす相手が欲しいかなと行ったバーで出会った桐原と寝て、相性がいいかもと思う。
誰でもいいからぬくもりが欲しい向井と、発散したかったという桐原の希望は一致するのですが、がっついていつでもどこでも求めてきて独占欲も魅せる桐原に、惹かれながらも
二人とも求めているものが同じだったのに、その表現が不器用だったために起きるす…

6

ヤクザな子猫は初恋中 小説

朝香りく  小山田あみ 

にゃにゃにゃにゃ~

『優しい悪魔が同居人』の攻めとなった獣医・駿河に片思いしているヤクザの三男・木芽が主人公。

駿河に失恋した木芽がバーで酔いつぶれて、そこで声をかけてきた駿河に似た男・渡瀬と関係を持ってしまうが、駿河の動物病院で再会。
再び酔って寝てしまい、それから彼が気にかかり~という
主人公のツンデレ意地っ張りがとても魅力的な話し的には王道な展開。
だけど、引きつけられてしまうのはやはり木芽のキャラ…

8

悪魔が恋のキューピッド 小説

愁堂れな  明神翼 

サクサクっとお徳用バラエティパック

まさに題名どおりの悪魔がキューピッド役をつとめてしまったお話。
契約して魂を得るためとはいえ、人がよくて、まるでシンデレラの魔法使いか近所のおせっかいおばちゃんみたい?(爆)
非常にライトで突っ込みどころ満載のコメディで、設定は面白いけどストーリーを求めるとスベってしまう、自分には危うい1冊でした。

崖っぷちのミステリー作家・速水が、担当に3冊目はもうないという話をされてショックを受けて…

1

青い風の吹く街で コミック

新井サチ 

窓を開けて風が入る

本の帯「たどり着いた街で出会ったのはなぜだか目の離せない年上のひと」
そして裏書きの文「大切な人を亡くした悲しみからの再生を描く感動ストーリー」
この物語の概要は、もうこれだけで充分でしょう。

お世話になった食堂へ挨拶に来た時に颯が出会った、妻を亡くした絵本の絵を描いている子持ちの男性・青生。
颯の父親は彼が幼い時に家を出て行ってしまったから、父親というものがよくわからないのだけど、青…

8

落花流水の如く 諸行無常というけれど (2) 小説

谷崎泉  金ひかる 

災い転じて福となす

『諸行無常というけれど』の続編になります。
前作においての朽木と一之瀬との再会、そしてある国での内乱に巻き込まれてのストックホルム効果での身体の関係の成立。
帰ったら一緒にワインを飲もうと、まだはっきりと恋愛と呼ぶには不確実な関係のまま終わった前作の2か月後から始まります。

今回は、朽木に沸いた専務の娘とのお見合い話。
課長代理で会議に出かけたカルディラという国で、投資詐欺で指名手配さ…

1

溺愛調教 小説

西野花  笠井あゆみ 

快楽の需要と供給

西野さん初Chara文庫。
またしても笠井あゆみさんのとても素敵なイラストが淫靡で誘います☆
オヤジ3人×受け1人の4P調教もの・・・調教?ちょっと違うかな~
花丸ブラックかと思ったくらいに最初から最後までぜ~んぶエロ三昧でした。
とりあえず筋らしきものはあるのですが、快楽与えられ与えの関係に自己の満足を得る話になるのかな?

就職した会社がすぐ倒産、付き合っていた恋人に去られた時に現…

9

貴様と俺 コミック

紺野キタ 

いずれにしても畜生道?

紺野キタ作品に対するイメージはほのぼのでちょっと切なくて優しくて、軽妙さにその切なさを隠すみたいなものがあったのですが、、、
この作品を見た時超驚愕しました!
愉快さの中にブラックをすっかり隠してしまい、お笑いにしてしまうその手腕♪
しかもガチ兄弟だったという、そこに新鮮味を見ました。
今までのソフトな包みこみを極左へ持って行ったような~

仕事はリストラされ、妻は不倫で家を出て行って…

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