ココナッツさんのレビュー一覧

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

必要な時間

『ステノグラフィカ』『off you go 』と世界観が同じ作品。
時系列にいっても、最初の作品です。
攻め、受けの両方の視点が楽しめます。

受けの一束は香港からの帰国子女。
高校時代はクラスに馴染めず、旧校舎の空き教室が唯一息抜き出来る場所でした。
現在は29歳。
堪能な中国語を使い、香港で仕事をしている。

攻めの圭輔は高校時代は水泳部。
世話好きで気さくな性格。
旧校…

8

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

遙の存在に神評価

攻め目線が読めるのは嬉しいのですが、ひじょうに攻めの入江が苦手!
一穂さんでなかったらこの作品は好きになれなかったかもしれませんが、入江が嫌いな分、遙が健気で可愛すぎです!
今まで読んだ中で、わたしにとって一番可愛かった受けさんでした。
そういう意味でも忘れられない作品となりました。

受けの遙は、実家が藍染めに使う藍という植物を育てる農家。
大学へ通うために実家を離れ、一人暮らしをし…

8

私立櫻丘学園高等寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

行間を読む楽しさ

ネタバレなしで書きます。

大好きな私立櫻丘学園高等学校シリーズの一作目。
男子校の寮物です。
受け目線で話は進みます。

受けの旭は本人にまったくその気がないにも関わらず、同性から好奇の目で見られています。
寮内で過去に起きた騒動で、あらぬ噂を立てらています。

攻めの伊達は『王子』と称される眉目秀麗な人物で今まで誰の好意も受け入れずにいましたが、旭に興味を示します。

噂…

4

甘い水 2 小説

かわい有美子  北上れん 

続編を期待しています!

前作『甘い水』の続きです。
前作同様、警視庁特殊捜査係・通称SITが舞台。
今回も攻め受け両方の視点が楽しめます。

攻めの神宮寺は、SITではまだ新人。
学生時代に母親の病院で見かけてから、受けの遠藤に惚れています。
SITにも、遠藤を追いかけ配置転換を希望した言い換えるならばストーカー?

受けの遠藤は神宮寺の一学年上で、SAT時代に引き続きSITでも先輩。
小さな誤解が原…

11

全寮制櫻林館学院~ゴシック~ 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

王子様の甘い台詞に悶絶ー

この作品が雪代さんの初読みでした。
三部作のトップバッターで、一番好きでした。何度か悶えさせられました…や、シリアスなんですけどね。


櫻林館学院へ編入してきた受けの春実には、不幸な家庭環境と過去があります。
従兄弟の和馬だけが頼りだったのに、春実の過去が恥ずかしいから声かけるなと強く言い放たれてしまう典型的な薄幸少年。

王子様系攻めの朝水は学院の三年で、いわゆる生徒会執行部のよ…

5

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

甘いかもしれませんが神評価

ネタバレなしで書きたいと思います。
橘さんはかなり好きな作家さんで、ずっと新刊を待ち続けています。
こちらの作品も大好きです。

受けのカンナは遊び慣れた風を装い、内面へ誰も踏み込ませないように自衛する大学生。
好きだった大人の男が本気の恋なんて鼻で笑うタイプだったため、傷ついた過去がある。

攻めのチカは、来るものは拒まずといった誰にでも優しく恋人を欠かさない不思議な雰囲気の青年。…

4

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

お互いが執着しあっている

『空色スピカ』で主人公達の一期上で登場した生徒会長・副会長のお話です。
単独でも読めますがスピカの方にかなりこちらのキャラも登場しているので、先にスピカを読まれることをお勧めします。
学院内と寮を中心に話は進み、攻め受けの両視点で語られます。

受けの峰は、幼い頃に自分のために大怪我をした遠縁の攻めに執着愛を抱いています。
家庭の事情で家に居づらく、寮のある清泉へ入学。
中等部時代は少…

7

専属契約 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

眺めるよりも読んでみて下さい

橘さんは作家買いをするのですが、タイトルが何やら購入を躊躇わされますね(苦笑
でも中身はひじょうに良かったです。
しまい込んでありましたが、もっとはやくに読めば良かったです。

受けの彗は、その特殊な育ちが一因で渋々女装でモデルを引き受けさせられた16歳。

攻めは有名なカメラマン、静。
傲慢でいわゆる俺様的ですが、アーティストといった点ではありかなと。

彗は女性モデルのピンチ…

5

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

前編とまとめて読むのがお勧め

三冊予定だった『いのせんと・わーるど』は未読です。
『原罪』から一気に読みました。

受けの伊能は親友・渡瀬の死を野々宮のおかげで乗り越え、自分の中でやっと決着をつけられるようになりました。
しかし同僚とともに東京地検特捜部へと出向となってしまい、野々宮とは遠距離となってしまう。

攻めの野々宮は伊能と気持ちが通じ合い、ふたりでともに歩き出す。
しかし、野々宮の調べた事件によって実家…

6

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

一般小説のごとき

かなり前の三冊予定だった『いのせんと・わーるど』を二冊にして新たに出された物ですが、古臭い感じはまったくしませんしとにかく読ませます!
タイトルもこちらの方がしっくりきます。
かわいさんの硬い系作品がお好きな方は、『贖罪』との二冊同時購入がお勧めです。
まるで一般小説のようでした。
読むのは大変で再読はしばらく無理ですが、かわいさんのすごさを再認識した作品でした。

受けの伊能は七年前…

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