ふばばさんのレビュー一覧

絶対逃げるけど 小説

秀香穂里  立石涼 

お気軽監禁。ってなんだそれ?

事前情報なしで読みました。
設定としては、「斬新な」監禁もの…
…というのは、監禁する攻めが受けにメロメロに恋してて、「監禁」の事実はソレとして非常に大切にしている。
一方「監禁」されている被害者の受けは、怒りなど抱きつつも、初めから攻めの後輩を憎からず思っている。
…という感じで、監禁ものの新しい視点もあってさすがベテランの巧みさ、と言いたいところだけど。
元々後輩といくら気があうとは…

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掌の花 小説

宮緒葵  座裏屋蘭丸 

赤い爪で白い花を愛でる男

「掌の檻」のスピンオフ。
椿雪也と数馬CPにお節介した宇都木さんのターンです。「掌の檻」から順番に読むことをお勧めします。

レビューも多いので感想だけ。
攻めの菖蒲(あやめ)が「掌の檻」の攻め・雪也のキャラとかぶってる。
そこが既視感につながって、惜しくてたまらない。
菖蒲の妖しい魅力や、宇都木を絡め取っていく手管はとても面白いはずだったのに、「掌の檻」が先にあるお陰でインパクトが薄…

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「気まぐれなジャガー 3」初回封入描き下ろしペーパー 特典

危なっかしい

「気まぐれなジャガー 3」初回封入描き下ろしペーパーとなります。
大きさはハガキ大。
グレーの紙にブルーのインクでのモノクロ印刷。

以下、内容となります。

↓↓↓↓


①ビールジョッキ片手にボ〜〜っと酔っている宗純。
宗純の困ったくせ
酔うと「俺」の認識が

②黒縁メガネの別人に
宗純「アラタ〜好きーー♡」黒ブチメガネだけになる

③新「なにしてんだよ こっち…

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気まぐれなジャガー 3 コミック

ウノハナ 

新は中ではセクシーじゃないのに表紙ではサービスしてるね

3巻は2人を取り巻く環境が変化して、付随して関係性も変わっていく巻といえるかな。

宗純はPegに加入してスターギタリストへ。
新は音楽誌の編集者へ。
新はミュージシャンとして宗純の隣にいられない事を寂しくも思い、悲しくも思ってる。でも持って生まれた才能の違いもはっきりとわかっていて、自分は演者ではない事を受け入れて。
つまりは「大人」になっていくわけ。
一方宗純も順風満帆。
不満は…

3

ミッドナイトショップチャンネル コミック

黒木えぬこ 

ひみつのお道具

すごく面白かった!読みやすいし。
この「連作短編集」という体裁はかなり好きです。
一つ一つの短編にひねりが効いていて、まとまった時に長編を読んだ時と同じような満足感が味わえる。
この作品の場合は、とてもコミカルなテイストなので楽しい気分で読めた。

「商品001:見えるメガネ」
いわゆる「言○葉」系というか…相手の心の声が見える。
これって本家小説では切ない設定だったけど、こちらでは…

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異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

雪柳の白い花霞の中で

不憫な可哀想受けの話…そんなイメージを抱いていたので積んでいました。
受けばかりが辛い目にあう話はイマイチ趣味じゃないので…
本作は、政治家の愛人の子・志乃が、母親がガンで亡くなったことで本宅に引き取られる…という所から始まります。
本宅ではもちろん本妻さま、本宅の真っ当な長男・慎一郎、本妻寄りの家政婦たちの中で針のむしろ状態の志乃です。
志乃も志乃の母親も、自分たちの存在がどれだけ本妻に…

2

ポケット版 笑わない人魚 コミック

今市子 

人はみな想いを隠して生きている

こちらの作品、コミックス版・文庫版・ポケット版とあって、表紙も全部違います。
私が持っているのはポケット版で、髪をなびかせた男性と漂う魚、背景的に大きくうねる鱗の背…のような絵柄になっています。
内容は4編の短編の収録。

「笑わない人魚」
失踪して7年たつ叔父の家をどう処分するか。相続者は叔父の飼っていた人魚…
幻想的な話と思いきや、実は叔父はヤクザ者で逃げているのだし、人魚ならぬ青…

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DVD June vol.19 スポ根BL コミック

スポ根&男根。良くも悪くもジュネット

様々なジャンルのスポーツをテーマに、スポーツ男子があんなこんなになっちゃうアンソロジーです。
あんなこんなの内容はジュネットだから、エロ一択。
そこがジュネットの方針だし存在価値だから仕方ないけど、全て結局は肉弾戦になるので内容の単調さは否めない。セックス以外でもエロの表現はあると思うので、編集部も視野を広げて欲しいと思う。
さて、内容。
DVDが付いているようですが、私は電子での購入なの…

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掌の檻 小説

宮緒葵  座裏屋蘭丸 

たまのこし、ですよね

超執着・超ヤンデレの有名作なので読む前から構えてたんですけど…
だけど、読んでる最中からこの感想しかない。

これ、ラッキーでしょ。
羨ましいでしょ。
玉の輿でしょ。

そんで、数馬の影がうっすーい。
これは雪也の存在感が圧倒的すぎるせいなんだけど。

食事の後睡魔に襲われ淫夢を見続ける…という序盤辺りから、雪也の企みというか、雪也が何をしているのかはわかっちゃう。
コーヒー…

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彼の背に甘い爪痕を残し 小説

鳩村衣杏  ひたき 

牙向く虎は純情一途

鳩村衣杏先生の2005年発表作。
表紙絵が思いっきり入れ墨なので極道モノかと思いきや、全く違うのです。表紙の印象と中身は全然違います。

舞台は、出版翻訳代理店。
そして主人公は、かつて「現役高校生作家」として脚光を浴びその後「現役大学生作家」に。前途洋々だった「真淵匠」こと仲江音弥です。
真淵匠の4作目。1人の熱狂的ファンが、作品世界に引きずられて自殺未遂をする事件が起こり、それ以降小…

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