ふばばさんのレビュー一覧

王様は美男がお好き 小説

鳩村衣杏  かすみ涼和 

ちょっとずれてるキングの頭の中

本作も、鳩村衣杏先生お得意の「お仕事BL」の系譜に連なる作品だと思います。
今回は、製造現場と営業職がぶつかって、でもお客様と同時に自社のためにも一丸となって納期厳守・品質厳守で頑張る姿が背景になっています。
ここでの舞台設定が上手いなあと思うのは、製造は製造でも、モロ「工場」というガテン系ではなく、玩具メーカーのプラモデル製造が舞台で、主人公が模型部の設計デザイナーという所。
二次元のキャ…

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恋愛年齢(2) コミック

直野儚羅 

いいじゃないの幸せならば

息子ほど若い倉本x推定アラフィフ北斗部長の「恋愛年齢」第2弾!
しっかりくっついた2人の話で、ギャグテイストが「1」より増しています。
部長が倉本のパンツを勝手に穿くのに怒る倉本。←に逆ギレて倉本のパンツ全部に名前を書く部長。
この下らん痴話喧嘩からのアツHはお約束。
お次は倉本の兄が現れて別れを迫るお話。一瞬シリアスだけど部長が開き直って兄を追い返しアツH。
お次はストーカー出現?と思…

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恋愛年齢 初回限定版 コミック

直野儚羅 

勃たない時は受ければいいのよ

リバ要素、ときいていそいそと読みましたら、私の思ってたのとは違ってバリタチのオジさんが受けに転向するお話でした。
このオジさん北斗部長(推定アラフィフ)は、元々可愛い子が好みなのに彼ら相手では勃たなくなって、何故か部下の倉本(25才)に誘われ後ろの快感にお目覚め。
この北斗さん、ご自分の快楽に素直な方で「受け」になることにはかなり柔軟です。ただ自分ばかりが倉本に惹かれてると感じてジタバタします…

2

半化粧の恋 小説

鳩村衣杏  高座朗 

支配x従属とは違う主従もの

先だって「松風の虜」を読んだ時、関連作として本作があげられていたので積み本から引っ張り出してきました。両書が関連していたとは知らなかった…
とはいえ、いざ読んでみると本作は大正時代が舞台で、終盤まで全くリンク部分が出てきませんので、未読でも全く大丈夫です。
この大正時代という設定が絶妙で、華族という「主」があって、使用人という「従」があって、従の階級には子供でも働いて字も読めない境遇も口減しも…

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狂い鳴くのは僕の番 コミック

楔ケリ 

愛が欲しいと心が叫んでる

オメガバースに苦手意識はなく、一口にオメガバースといっても作者さんごとに細かい設定や世界観が異なることがあるのも特に問題ありません。
最近のオメガバース作品の中でも人気の本作は、レビューに神評価が凄いですね…
エロいエロいとありますが、私の考えるエロとは違うみたい。
オメガバースだから「発情」という設定があるのは納得しています。で、その発情がきて、赤い顔をして息遣い荒く挿入挿入、というのは別…

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愛の言葉を覚えているかい 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

腹黒な「犬」

「愛の言葉を覚えているかい」という題名のイメージから、優しい攻めが甘々メロメロに受けを愛して〜みたいなストーリーを予想していましたが、全然違いました!
予想通りに物語が進んでいくのは読んでて楽しいものですが、このように思っていたのとは違う展開で転がっていくのも、嬉しい裏切りとも言えるワクワク感を感じますね。

「愛の言葉を覚えているかい」
幼馴染もので、攻めはかなりのハイスペック、攻めは子…

3

愛の言霊 2 コミック

紺野けい子 

ゆるくてもほどけない結びつき

「愛の言霊2」は、「1」の前日譚でした。2人の高校時代の、友人からそれ以上の何かになっていくその流れが描かれています。

高2になって、大谷に初彼女ができる。
でも「普通の」DT男子と違って、彼女との付き合いに違和感があるような大谷。つい立花と一緒にいる方を選んで、口を開けば立花立花…
ここでも「1」で感じたNLとBLの融合点というか分岐点のような感覚を味わいました。
NL世界に生きる彼…

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愛の言霊 コミック

紺野けい子 

喧嘩するほど仲がいい

紺野けい子さんの作品が読みたくて、まずは実写化もされているこの作品から読んでみました。
同じCPの繰り広げるエピソードを収録した短編集かと思っていたのですが、どちらかというと連作集のようなイメージ。
一読して、女の子の出番が多い。NLとBLの融合点のようなイメージ。

「愛の言霊」
私はBLに女性はイラナイ派。こちらでは男x男CPの片方に好意を抱いてる女子が登場して、ウザいわー。
でも…

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恋する男はいつも傲慢 小説

鳩村衣杏  高座朗 

何かいいことあったの仔犬チャン?

ダメっ子がちょっと強引なハイスペック年上男性に可愛がられる、という少女漫画的なストーリー。
ですがそこはさすが鳩村衣杏先生。
どうしようもないぼんぼん育ちのボクちゃんが何も将来に展望を抱いてなかった所から、自分が興味を持っている分野に目覚め、仕事の厳しさ、その中にある楽しみを知っていく、という成長物語でもあり、お得意の「お仕事BL」のエッセンスをちりばめて、ダメっ子への反感や、キレ者社長がそん…

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罪と罰の間 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

愛し愛される事が生きる理由。

表紙の雰囲気と粗筋そしてタイトルから、犯罪、執着、病みとかそういう内容かと思い込んで読み始めましたが、違いました。
表紙の金髪の男が、うつむいている方の中年男を救う、自分も重い十字架を背負いながら、まるで天使のように自業自得で全てを失って自殺しようとした男を再生させ、自分もまた、という物語です。
「犯罪」という意味では確かに2人が行うイカサマカジノや、攻め三沢の過去の犯罪などありますが、物語は…

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