ふばばさんのレビュー一覧

ヴァンパイアは食わず嫌い 下 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

萌えの宝石箱や〜

上下巻合わせてのレビューです。

ヴァンパイアもの、イコール耽美!人外!
そして俺様ツンデレ、執着、すれ違い、両片想い、
その上ネトラレの危機!
身分差、年の差、花嫁の要素も?

絵柄は非常に綺麗で、子供は可愛らしく、背景も良く書き込まれて素晴らしい。
Hシーンは無く、キスも下巻になってから2回と少ない。でもアンリが湊の血を吸うシーンなどはちょうど良いエロさで物足りなさは感じません…

4

ひなぎくびより コミック

峰島なわこ 

思ったよりはわちゃわちゃしてる

峰島なわこさんの作品は初めて読みました。
タイトルで癒し系BLかなぁと思って購入したのですが、意外と骨太さを感じました。
特にそれを感じたのは2組目のCP、世界的指揮者xラーメン屋さん(奥さんと死別の子持ち)のあれこれ。
メインCPは高校生xカフェマスターなのですが、私が好きだったのはこのラーメン屋さんの話でした。
お相手は世界中を飛び回る有名な指揮者の譲司さん。とても情熱的な人で日本人離…

3

家に王子が泊まっています 小説

鳩村衣杏  yoco 

王宮に縁側を作ろう。

元々鳩村衣杏さんの作品が好きです。
本作は題名と表紙絵の雰囲気でコメディものかな、と思い手に取りましたが、コメディではありません。
CPの片方が本物の王子様というトンデモ設定でありながら、では身分差恋愛なのかといえばそうでもなく、やはりお得意の「お仕事BL」的な、仕事や家業に対しての心の持ち様・取り組み方などにハッとする視点を盛り込みつつの物語展開となっています。
やんごとなきヨーロッパ小国…

3

ろくでなしと俺 コミック

木下けい子 

ろくでなしというより幸せ攻撃をしてくる男

ある時は胸キュンの大家、またある時は不穏の黒雲でゾクッとさせる木下けい子先生の作品です。
が、本作はキュンもゾクッも少し足りないあっさり系でしょうか。
大して仲良くもなかった同級生の美里に偶然会って、強引に転がり込まれる北方。
タイトルで「ろくでなし」というからには、美里がこれ幸いと居座って北方の生活の何もかもを引っ掻き回す展開かと思いきや、これがそうでもない。
ならばタラし体質のホストみ…

3

くちびるの行方 コミック

大和名瀬 

シリアスもイケる!

いつもはコメディタッチの作風が楽しい大和名瀬さんですが、本作は終始シリアスなストーリー展開、しかも親友と後輩の間で揺れるトライアングル!
親友だと思っていた宗司が結婚話を知らせてくれず、大変なショックを受けて宗司への気持ちを自覚し、避けるようになっってしまった祐輔。2年経って実は仮面夫婦だったと知って、また自分は何もできなかった、とショックを受ける。それを見て宗司はなんと『ずっとお前が好きだった…

3

さあ恋におちたまえ コミック

大和名瀬 

読んでて楽しい作品

さすが安定のストーリー運び。テンポ良く読めて、気付けば物語世界にすっかり入り込んでます。
絵柄も少女マンガっぽいと初めのうちは思うんだけど、攻め系キャラのすっきりしたハンサム具合や受けキャラのやんちゃな可愛らしさ、子供キャラの愛らしさなどがどんどんクセになる。
本作は、お嬢様と付き合いたくて勉強を頑張り名門セレブ学校に入った庶民の坂下が主人公(受け)。
攻めは本物のセレブで成績も良く、学校で…

4

愛の在り処をさがせ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

いよいよスケールアップの一作

ムシシリーズ6作目。
一読しての印象は、これは愛に関しての物語。愛、それも母の愛…

本作もシリーズ作に則って、身分差、すれ違い、女体化、妊娠がモチーフとなっています。
そして、攻め受けのイメージも大体同じで、冷徹で話を聞かない攻めと、不憫な受け。
本作は日本を飛び出して、絶滅寸前のハイクラス中のハイクラス、最後のグーティ・サファイア・オーナメンタル・タランチュラであるケルドア公国の大公…

4

愛の本能に従え! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

読みやすい。(他のシリーズ作がどんだけ痛いのかが改めて分かる)

ムシシリーズ5作目。
本作も前作「罠にはまれ!」同様ハイクラス同士のCPです。ですが、受けはナナフシで小型の地味っこ。
本シリーズの攻め受けイメージと同じで、内容もハイクラスの中での格差、体格差、すれ違い、女体化が盛られています。そして今回は受けに体の秘密がありますが、まあこれも従来作の病気・病弱と同列に捉えてもいいかも知れません。
本作では地味で目立たず可愛らしい受けが、自ら持って生まれて…

3

桜花 咎の契 コミック

吹屋フロ 

ただ春の夜の夢の如し

答姐にて「日本の歴史が好きな方へ」とお勧めいただいた作品です。
読んでみて、私は自分が歴史に苦手意識を持っている事を恨めしくすら感じているのです。
なぜなら、この作品に描かれている元の平家と源氏の物語、その背景、史実、そんなものの元々の知識や解釈を自分が持っていれば、より大きくより深く、この作品を楽しめたのではないかと思うから。
俊寛は歌舞伎で見たことはあるし、弁慶と牛若丸も、兄頼朝の義経討…

5

愛の罠にはまれ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

パターンは同じなのに新鮮に読ませる力技

ムシシリーズ4作目。
シリーズ1の人気作ときいて粗筋を読むと、主人公は前作の不憫な受け郁の異母弟、あのどうしようもないジャンキーの篤郎ではないですか。
攻めは、1作目と前作に登場していたヘラクレスオオカブトの兜甲作。
前作で七雲陶也の友人として出ていた兜に妙な胡散臭さと不自然さを感じていたのですが、やはりこいつもとんでもない自分勝手野郎でした…
本作は初めてハイクラスxハイクラスのCPなの…

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