ふばばさんのレビュー一覧

そしてダメになる コミック

タクミユウ 

こんな司書さんいたら図書館通う

一読目。このヒモ男、コワイ。無神経すぎ。
二読目。なんでほだされちゃう?
三読目。司書さんの複雑さ、セクシーじゃん?

登場人物に感情移入できるようになってからは、恋情の一筋縄ではいかない感じがよく出ている!と感じるようになりました。恋は一直線、てわけじゃないでしょ?それに、行為的には司書・碓井xヒモ・嶽の固定かも知れないけど、心情的にはリバなのかも…って感じがする。
高校時代に隠れてキ…

4

俺の人魚姫 コミック

ARUKU   雪居ゆき 

無償の愛

ARUKUさんのファンです。原作がARUKUさんという事で手に取りました。主人公に悲しい事が起きたり、身分差などARUKUワールドが展開されています。
主人公は貧乏で、学歴もなく家族もいない、その上吃音でほとんど他人とは口を利かない。だから誤解もされている不憫のかたまりのような男の子(ねずみ、と呼ばれている)。片恋の相手は隣の家(豪邸)の文房具会社の御曹司。この悠馬が好青年ならまだ救いがあるとい…

9

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

俺は大町の蜜しか吸わない

芙蓉は不要
こんな悲しさを抱え続ける受けと、初恋の王子様との再会ストーリー。
と一括りにできる話なんだけど、読んでみると繊細で、庭に知らないうちに生えていて名も知られずに引き抜かれてしまう雑草たちのいじましさに似た芙蓉と、育ちの良さからか、一度告白した後はとてもストレートに想いを表現できる男、西澤、この二人の恋はとてもとても…甘くって気恥ずかしくって。
芙蓉が口にする数々の雑草の名前や特徴。…

5

伝えていいの(2) コミック

富士山ひょうた 

初期作の方はヒリついています

本編は、二人の仲が深まってゆくおはなし。
はじめの方はまだ攻めが「これはお互いの恋愛感情の上に成り立っている関係じゃない」なんてモヤモヤと考えてるけど、結果的には特に二人に亀裂の入るような誤解とか事件とか起こらずに、日常の積み重ねで想いが重なってゆく。ラストもこの二人は仲良く、長く続くんだろうなぁと思わせるような気持ちのいいまとまり方でした。

同時収録は2002〜3年の「恋情マッド」が2篇…

3

伝えていいの(1) コミック

富士山ひょうた 

伝えなきゃね

表題作は学生x社会人の、じっくり心の動きを辿りながらの深まっていく二人編。誰が読んでもキュンとしてしまう、さすがの展開です。

同時収録で2005年と2000年の作品が2点。
「猫より遠い」
体から始まった学生x社会人の、言葉が足りないがためのすれ違う想い。受けの焦りや迷い、若いがゆえの先走った絶望感。
お互い手遅れになる前に言葉が滑り出て。甘く仲直り、良かったね。

「風の音色と潮…

3

日報群雲浪漫 コミック

真生るいす 

恋する怪盗さん

初読みの作者さんで、インタビュー記事で興味を持って手に取りました。
友人の新聞記者とはホームズ+ワトソンのような、怪盗「蜘蛛」とは明智+怪人二十面相のような関係性。
ネタバレは比較的早めに作内で提示されますが、怪盗さんの恋の方が切羽詰まっているかも。手を縛って無理矢理にあんなことやこんなこと。顔を隠していると大胆になるのでしょうか。実にストレートに「君のことが好きだからだ」
記者さんは妄想妄…

5

甘い牙 小説

火崎勇  乃一ミクロ 

素敵なスーパー攻め様見っけ

「シンデレラ」物語的な、ザ・女の子の夢BL版。
お金の事で苦労している健気な受け。でも表裏なく誠実に生きています。職場の上司(男)からストーカーまがいのセクハラを受けて、それでも泣き寝入ってます。そこに現れるセレブ臭プンプンの、でもちっとも嫌味じゃない大人の男。すっかり受けに感情移入して、攻めに憧れてしまいます。優しくて、包容力があって、しかもミステリアス。その上、重要登場人物?の大型犬ウオルフ…

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