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斑月
ふばば
ネタバレ
また一つ、江戸BLの珍作登場! 電子限定で短編です。 ある晩、老中に呼ばれた隠密・沼助は、江戸にいる殿に密書を届けるよう命じられる。同時に「これもしかと伝えよ」と老中から抱きしめられ… 驚くが、暗号か何かかと思った沼助はこれは私に託された重要な任務であると肝に銘じて、いざ殿の元へと走る。 若殿に無事密書を届け、最後に「これも伝えよ、と」と殿を抱きしめる沼助。 殿は、わかった、と返信を…
吉池マスコ
今思うと、私にとっての吉池先生初読み作品です。 タイトルからしてかなりハードル高い…すでに死ネタを想起させる。 が、 本作は、「死」が真ん中にあることは確かだけれど決して暗い死ネタではなく、新しい人間関係の始まり、2つの心のつながりが今始まる…という物語だと思う。 ある出版社の編集者・宮本。 担当している作家の藤原の家で、昔から大ファンで心酔している作家の薔田と出くわす… 薔田はず…
にやま
「ご利用は計画的に」の溺愛お兄さん・実さんが主人公のスピンオフ。でも前作は読んでなくても多分大丈夫。 「ご利用〜」ではコワモテで愛美に対してストーカーっぽかった実ですが、本作では大変落ち着きのある大人っていう印象でした。 そんな大人の実に対して配されているのが、若い若い風太郎。 実が若かりし頃、取り立てに行った先で夜逃げの置き去りにされていた男の子。 あれから11年、風太郎は恩人の実に恩以…
高緒拾
シリーズ3作目。 そして、なんと「ハルナツ」ではなくて川瀬xモクのアダルト組のストーリーとなっています。 だから、ハルとナツのそれからがどうなったのか、ヘンゲンさんはどうなったのか、そういうのは立ち消え… だけど、本作は特に1作目の「三月某日、〜」とは全く空気感が違って非常に私好みです。 川瀬とモクは面倒な干渉無しのセフレ。 だけど実際はモクはハルの事が好きなのだ。そして川瀬はそれに気づ…
「三月某日、クマを拾った」の続編。(この後「九月のサヨナラ」に続き三部作的な展開となります。) 本作はいわゆる「ハルナツ」シリーズの続編で、結構(かなり?)難解な部分のあった前作よりも随分とわかりやすく読めると思う。 というのも、BL作品らしく「恋愛」の部分がクローズアップされてるから。 ナツはどうやら過去にハルに会っているらしい。そしてハルが自分を救ってくれた人として焦がれている。 …
大好きな高緒拾先生の2011年発表作品。 「麗人」なんだけどエロは抑えられて、かなりこじれた青春の忘れ物のような。 舞台は美術系の予備校の寮。 そこに住む講師が拾ってしまうワケありの男。 そのワケを知れば随分とおセンチないきさつな訳だけど、川瀬のクールさが穂積との関係性をエモく見せて、ATGの映画みたい。つまり文芸っぽい。 後半、いわゆる「ハルナツ」シリーズになります。 こちらはま…
定広美香
って感じ。慎太郎と裕次郎な空気感。 て言うのは、とにかく「昭和」。特に1960年代感。 無軌道な若さ、 行き場のない肉欲、 暴走する怒り… 付き合ってる子(♂)に爪痕を残している彼の元カレが気になる… そして会ってみたらそっちの方に惹かれてしまう! 大切なはずの今カレがいるのに、 今カレの元カレと… そういう物語。 それが、昭和的な暴走族とか湘南とかバイクでぶっ飛ばすと…
虫歯
とっても不思議で面白い! 本作のカップリングは…(プロレスやボクシングの入場の感じ、想像してね!) 赤コーナー!Mr.パーフェクト・三角冬真〜! 青コーナー!モブ男、とんでもなく丈夫な男、フージーミー! っていう感じなのよね。 別にゲイでもない冬真だけど、お見合いする女たちは誰もお眼鏡にかなわない。 自分にふさわしい伴侶は誰なのか。 そう考えているところに現れたフジミは、人間…
S.E.ジェイクス 小山田あみ
…という世界観通り。 何ともハードボイルドで、アクションで、陰謀で。 男臭くて、緊迫して、痛々しくて。 元FBI、組んだ相手がことごとく死んだ、奇妙な予知感覚がある…というトム。 元CIA、親友の死に囚われているプロフェット。 この2人が「傭兵」として出会い、お互い強固に守っている自己をぶつけ合い、むき出しの肉欲を共有し、それでも馴れ合わず…というかなりディープでハードな設定。 だ…
日高ショーコ
作者様の非BL作品は読んでないので何となく久々、という印象。 子爵様と家令の恋と違って、本作は現代の24才の等身大。 ルームシェアをして6年、友達、以上? …という設定。 しかし、甘さも熱もほとんど感じません。 視点は主にライターの柿谷で、冒頭彼は相手・周防に言う気はない。こじらせてはいるけどね。 だから結構無表情。 次の章で周防視点になり、周防もモヤってることが示されるけれど柿谷と…