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193/196(合計:1953件)
鈴木ツタ
ふばば
ネタバレ
人外ファンタジーの名作。 1巻から「其ノ七」まで通してのレビューとさせていただきます。 1巻の元々のCP、セツxアキのラブが後半見られなくなったのは確かに心残りではありますが、私にとっては巻を重ねるごとに面白さが増していく作品でした。 1・2巻 一族の守り神セツ(狼との半妖)と病魔に侵されている一族の末裔昭雄のエピソード。 セツがHをしながらアキから病魔を取り出して喰べる。グロいけど…
井上ハルヲ(オハル) 小山田あみ
まず一言、すごく面白かったです。 前作に増してスピード感があり、ストーリー展開もとても練られているように思えました。 そして小山田あみさんの表紙、挿絵、何より口絵が!本当に素晴らしい。 めくってドーン!の破壊力。書店でのカバー依頼は要注意ですよ! 「ウワサのカレシ」 聡の「初めての男」登場です。上野のゲイバー「RIKUJI」のマダム・タカコこと陸上自衛隊出身のガチムチオネエ孝雄。懐が…
凪良ゆう 小山田あみ
涙は、出ませんでした。 でも少しほっとしました。なぜなら、泣くのがいやで、この作品を読むのをずっとずっとためらっていたからです。 自分が年齢を重ねてきたせいか、今日と同じ明日が来るとは限らないこと、ままならなかった沢山の想いや、選ばなかった方の人生の選択肢を考えても詮のないこと、そんな事をよく実感するようになりました。 だから、越えることの難しい困難を抱えているような、いわゆる「泣ける物語」…
水壬楓子 黒田屑
口絵の舌舐めずりが全てを表しているかと…。 美しき獣、嶺路・アレクセイ。彼は銀髪のロングヘアをなびかせて男を喰らう「受け」。 腹違いの兄を殺した刑事の氷上をカネで買い、自分のイヌに調教する。 氷上は姪の心臓の移植手術代金をカタにアレクに買われる(飼われる?)ことを受け入れる。 このあたりの乳首ピアスや尿道プレイ、バイブでの調教は、読み応えたっぷりです。氷上ははじめからアレクの言いなりになる…
霧嶋珠生(霧島珠樹)
リバ!と聞いてリバスキーのわたくしとしては「読まねば!」と喜び勇んで購入いたしました。 読んでみると、リバは確かにそうなんですけれど、どちらかと言うと3Pの方が中心というか印象的というか…。 一番最初は、攻め二人が受け一人を取り合うのかな、と思わせて、次は初めのCPの攻めの方をもう一人の攻めが襲っちゃう。まだ次があって、実は元の受けが一番のバリタチに変貌して元の攻め二人を攻めまくるという(文章…
丹下道
正直、1と2が「しゅみじゃない」という感想で。 今回も3を購入するかどうか迷っておりました。 この「3」でダメならこの作品とは決別するつもりでした。 だがしかし! 「3」にして遂に萌えを見出したというか…恐る恐る読み始めたビンボー深津編、パパと円の、真っ当すぎてやがて哀しき愛の始まり?編を読んで「んんんん〜面白いんじゃないのお?」と感じました。 元々、擬音多めというのが苦手で、もちろん「…
秀良子
まず感想。すごく面白かった。 というのは、読む前に刷り込まれていたSMテーマを斜め上に裏切られたから。 高校時代に意味もなくいじめられて、恥ずかしい写真を撮られて、忘れようにも忘れられない被害者の高瀬。 なんとなくいじめる側にいて、なぜか高瀬を忘れられずストーキングしている吉野。 二人が再び出会ってしまってからのねじれねじれた奇妙な関係。 単純にSMとか主従とか一言では表現できない感情と…
高遠琉加 麻生ミツ晃
兄の恋人を好きになる弟…これだけでもう萌える! 表題作「酷いくらいに」は、この弟広見の攻め視点で綴られます。 兄の同級生で今は車イスの秋。広見はどうしても秋を汚したくなる衝動に駆られて苦しむ。秋は兄の克至に捨てられた恋人だから…。 広見は理解できない。克史と別れて、それでも優しく微笑んでいる秋が。両親も足の自由も、そして恋人も失った秋が神を慕っていることが。 オレなら神様のことなんて考えさ…
高遠琉加 高永ひなこ
『欲しいものはなんだって手に入る。』 大学でプルーストを論じ、気まぐれなベッドの中でヴェルレーヌを暗唱する、そして全てに退屈して…若く美しく、それゆえに傲慢なハイスペック男成澤恵。 退屈しのぎに、純愛を隠しているらしい平凡な編集者蒼井に興味を抱く成澤。愛も恋も夢も信じない成澤は「純愛」を見てみたいと思う。 大学出たてのガキで世界も狭い、と見下していた男を自分が誘惑したのだ、と思っていた。それ…
ヤマシタトモコ
霊のような、邪悪な何か。漫画として「絵」でかなりはっきり描かれているのだけど、何故かいわゆる「Jホラー」のように「気配」でその怖さが染み込んでくる。 目で見ているのに、感じているのは肌の方で、知らない内に鳥肌が立つような。 BL的には、まだ(まだ!)何も始まっていない。それこそ「気配」だけ。「匂い」だけ。それでも何かが漂っていることには違いない。甘くなく、どこかぞっとするような他者との繋がり……