おまけ付きRenta!限定版
お人好し攻×クズのチンピラ受×ヤクザの“オンナ”受
待望の二巻ですが新谷✕須藤は相変わらずエンコー状態、菊池くんは更なるやらかしで底なし沼状態のため、読者はやきもきしながら三巻を待つことになります。(私は待てないので本誌を追う事にしました…)
二巻からは今後絡んできそうな善良そうな眼鏡くん、新谷の祖父母(農業?)が登場。あとマリーさんとか美由紀とか女性のサブキャラが活きてますね。
エロは比率としては少なめ。須藤さんとは激しめ、菊池くんに対しては素っ気ない感じでちょっと可哀想。
私は断然菊池派なので、一巻のように「可愛いよ」とか言われて蕩けてる菊池くんが見たかった。
とはいえBL界隈では突出している『漫画』の上手さで、サブキャラが増えてもエロが少なめでも本当に読ませます。
そしてこの作品の肝のひとつである『菊池の泣き顔』。漫画のキャラの表情で総毛立ったのは久しぶりでした。
いろんな結末への可能性があり勝手な想像や予想も膨らんでしまい、今後も目が離せません。
ところで須藤さんの名前『フミヤ』って猫の声みたいですね。フミャー
一巻よりいろんな意味で『痛い』描写が増えているのと、菊池くんは『お馬鹿なのは知ってたけど』、須藤さんは『壊れ系なのは知ってたけど』、両名とも『これ程とは』という印象なので、そこら辺で苦手な人はいるかも。大丈夫そうな人はマストバイ。
ヤクザBLは「なんちゃってヤクザもの」も多い中、『寄越す犬、めくる夜』は裏世界をきっちり描いた作品だと思います。群を抜いて痛い作品。なので苦手な方もいらっしゃるんじゃないかなと思うのですが。
なんていうんでしょうね、キャラの個性が一人一人たってる、っていうんでしょうか。正直共感はできない。できないのだけれど、でもすごく惹きつけられます。
悪事には手を染めず、人から頼られたら断ることのできない新谷くんも、家族との軋轢を抱えていそうだし。
ヤク漬けで、ヤクザの組長の「オンナ」として奔放な行動をする須藤くんも、過去に何かを抱えていそうだし。
そして菊池くん。孤独を抱え捨てられたわんこのようでありながら、好意を寄せる新谷くんのためになら何をしても厭わない狂気も持っていて。
そしてのばらさんのストーリー展開が非常にお上手。キャラたちの個性を生かしつつ、裏世界のどろどろした部分をきっちり描き込んでいます。
1巻ではただのクズにしか見えなかった(いや、失礼)菊池くんと須藤くんが、健気で、哀れで、なんだかとっても悲しくなりました。菊池くんがただの駒になってほしくないなあ…。
1巻では攻め一人に受け二人、でも単純な3Pものとはちょっと違う、というちょっと斬新な設定でしたが、2巻では新谷くんは菊池くんと須藤くんと関係は持つもののそれぞれと致すといった流れでした。
菊池くんが正面から抱いてほしい、新谷くんに抱きつきたい、と希望を伝えるもののそれをかなえてあげることはなかった新谷くん。
一方で、菊池くんのセックスの時には言葉にしない菊池くんの希望を汲んで行為をした新谷くん。
何かの伏線なのかなあとかいろいろ思いつつ読みました。
あと表紙がなんとも意味深でいい。
菊池くんの口に指を突っ込んでいるのは誰なのか。
彼の首輪の繋がれている場所はどこなのか。
そして、菊池くんが見ている先にあるものは。
正直リアル書店で買うのはちょっと勇気がいる表紙ですが、思わず目が釘付けになってしまいました。
不安定な彼らの行き着く先にいったい何があるのか。続きが気になってしょうがないです。
2巻も面白い!一生読んでいたい!次巻はいつ?1年半後?長すぎる、のばらさんの脳内に忍び込みたい…
1巻で菊池の涙受けに萌えに萌えた私。新谷とのエロは甘々で、スリリングな話の中の癒しだったのに…新谷が持ち前の業の深さを発揮してしまったー須藤にぐらんぐらん揺れまくっております!マンガとしては面白いです!しかし次巻ではまた菊池との甘々絡み強く希望します!そして物語は大きく動いています、佐治の暗躍でみんなピンチだよー菊池みたいなおバカにチャカ持たせないで〜と母のように心配してしまう。ここまで良くできたマンガなのでヌルい結末にはして欲しくないけど救いがあって欲しい、とくに菊池!
ドロドロの1巻から2巻は更にドロドロに。
1巻からすでにその壊れっぷりにゾクゾクさせられた須藤さんですが、少しずつ弱さを見せ始めています。新谷くんに抱きしめられて静かに目を閉じるシーンで彼の心の中にあるものは何なのでしょう。もう人情や人としての尊厳なんて全て失くしたような生き方をしてるのに、まだ少しでも人間らしさが残っているのなら彼のそんな一面をもっと見てみたいと思いました。そして、逆に今まで必死に人生にしがみつこうと足掻いていた菊池くんが壊れ始めているように思えます。考える力が無くて、どうしても破壊的な思考に走ってしまって、それでももう全て受け入れたように笑う姿が悲しい。そして優しい善人のように見える新谷くんも、自分の欲望や性癖に抗えない。
今作の主役は三人とも、真っ直ぐな愛情に恵まれず不幸な生い立ちであるのでしょう。歪められた人生の中で歪んだまま生きている。愛情よりも依存や執着の色が濃いのに、ほんの僅かな愛情に縋ってどうにかして生きているような不安定さ。それぞれの感情の描写も胸が痛むリアルさです。
どうなってしまうのか…すごく気になります。
2巻もめちゃくちゃ面白かった…!
今回はとにかくチンピラの菊池が健気で可愛い。
辛いセックスの記憶を塗り替えるように新谷に抱いてくれとねだったり、彼と彼の妹を守ろうとするのがすごく可愛かった…。
頑張るけど結局チンピラだし頭弱いし不憫だしでどうにもならないところが本当にやばい。
ヤクザのオンナ須藤のほうも激しく抱かれるシーンがあってよかった萌えた…。
須藤にもなにやら悲しい過去があるようで、ちょっとずつお話が動き出して目が離せないです。
やはり裏社会系のBLは良いですね〜。
お話もきになるけど、のばらあいこ先生のエロすごくやらしくて好きです。
次は菊池に幸あれ…。