marunさんのレビュー一覧

秘密の村に嫁いでみました。 小説

黒枝りぃ  駒城ミチヲ 

ある意味ホラー系かも知れません

田舎、それも秘境と言えなくもない村が舞台のシリアスなんだかシュールなんだか
コミカルなのか、判断が付きにくいくらい緩急のある作品で楽しめました。

受けになる日野鬼の俺様で負けず嫌いな性格は女王様気質で、怖いけれど怖くないと
涙目になっている姿は意地っ張りだけどそれが可愛く思えます。
エリート街道まっしぐら、若手で逸早く出世街道を直走っていたのに、
婚約者が居る上司と知らずに付き合い、…

10

お兄ちゃんのお嫁入り 小説

間之あまの  花小蒔朔衣 

おチビくんたち可愛過ぎ

表紙イラストの愛らしさに思わず釘付けになって手にとってしまった1冊。
見た目強面のヤの付く職業さんにしか見えない敏腕国際弁護士と何も知らずに
父親の言うがままに「占有屋」になっていた受けである理緒と幼い妹弟。

健気で頑張り屋さんの理緒は父親と不動産屋に連れられて行った高級マンションに
幼い弟たちと暮らすことになり、誰が来ても家に入れるな、外出をするなといわれたが
夜中に来た、宗匡の迫…

9

見つめ合って恋を語れ 小説

火崎勇  砂河深紅 

年下ノンケ俺様と臆病なロマンチスト

大人の胸キュンを味わえた大好きな1冊になりました。
背中で恋を語るのスピンオフですが、内容キャラ共にこちらの方が好みでした。
攻めは年下アメリカ帰りの俺様ノンケの立川で受けになるのが前作でも線が細くて
美人なイメージのギャルソン宮崎でした。

前作ではノンケが受けでしたが、今回は攻めがノンケと言う設定で前作の攻めと
どこか似たような言葉足らずの雰囲気があるのですが、ちょっと違う。
そ…

7

蜜月~マフィアの恋~書き下ろし小冊子 特典

チッチョの恋?

もしかしたら本編よりも切なさが漂っている気がします。
まだ子供のチッチョの視点で大人社会、マフィアに属する家族の
心の矛盾や叶うことがない切ない恋心。

その恋心も、子供が考える内容にしてはかなり奥深くて切ない。
恋心と家族への愛情をプラスしたらこんな切ない未来になるのかと
アンハッピーな番外編だけれど、この番外編をきっかけに、
出来ればチッチョ主役で明るい光が見える未来を掴むような…

2

恋の呪いと揚羽蝶 小説

川琴ゆい華  壱也 

変則的な3Pものでした

表紙イラストでも解るとおり金銀それぞれのイケメン×陰陽師詐欺師だった史弦との
ちょっと意外な3Pものファンタジー。
金銀のイケメンは銀嶺、古雅音と言う名前の800年生きている妖怪なのです。

そして受け主役の史弦は天涯孤独で自称陰陽師の悪人になりきれないショボイ詐欺師。
いつも通り細々と詐欺を働いた史弦はその帰りに倒れそのまま病院に搬送。
そこで医師に告げられたのが余命3日、全身を痛み…

9

たとえ初めての恋が終わっても 小説

バーバラ片桐  高座朗 

戦後のレトロ感が素敵

終戦後の混乱もまだまだ落ち着かない闇市やアメリカ駐留軍GHQが背景の切ない系の
恋が描かれている作品で、読み進めるとラブとは関係なくあの時代の混乱や
アメリカ二世が受けたであろう差別、戦犯に捕虜の惨殺と表面的にさらっと描いてあって
読み手によっては奥深さが出る作品のようにも感じます。

満州からの引き揚げ船で帰ってきた受けになる稔、両親はいまだ満州にいて、
ぎりぎりのところで稔だけ本土…

6

月狼の眠る国 小説

朝霞月子  香咲 

ファンタジー色は薄いけど

「月神の愛でる花」シリーズの関連作品にあたる今作は、今までよりもファンタジー色が
抑え気味のどこかほんわかした甘めのラブでした。
もふもふ獣くんの月狼も出てくるのですが、イラストだとワンコで狼に見えないのは
ちょっとご愛嬌でしょうか。

前作と関連していると言ってもスピンオフではなくて、前作の王の仮面の素材を
扱っている国とか、受け主人公のラクテ公子の国のヴィダ公国が名前だけ前作で

5

世界はきみでできている 小説

牧山とも  周防佑未 

ジジキラーな受け

この作家さんの作品は軽妙なテンポでかなり好きで毎回楽しみにしています。
それに攻めが受けを溺愛したり甘やかしたり、どんな作品でも攻めが受けを大好きだと
思えるような内容の作品が多くて、この作家さんの攻め像が萌えツボなので
大きなアップテンポが無くても楽しめるのです。

シリアス要素も主役キャラのパワーで全てポジティブに運んでくれるものいいのです。
そして、暑苦しい程に攻めに愛される受け…

5

アカサギ 詐欺師と甘い鉄枷 小説

沙野風結子  小山田あみ 

憎めない受け詐欺師

結婚詐欺師と元検事の弁護士との駆け引きラブでエロは多目だけどそれだけじゃ無いって
感じさせてくれる意外にシリアスで詐欺師の生い立ちに切ないものも感じました。

出会いは弁護士の恩田が部下が助けを求めた懸案を引き継いだことで始まります。
相談に来たクライアントが結婚詐欺に合ったと駆け込んでくるが、結婚まで考えた
相手が男で未だに未練があるクライアントに示談を進め、その詐欺師と対決します。

11

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

はんなりな裏に見せる強かさと弱さ

いいですね、久しぶりに京都弁の作品を堪能致しましたね。
活字にすると方言は伝わりにくいこともありますが、運よくと言っていいのか
京都は母方の実家でもありますので作品に出てくる場所に思いを馳せながら
懐かしいような気持ちで読ませて頂きました。

今までに付き合ったことがなかったタイプの親しくもなかった小学生の頃から知ってる
ご近所さん的な攻めになる板前の吉澤にちょっとした好奇心から意図し…

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