marunさんのレビュー一覧

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

台湾に行きたくなります

台湾の別称をタイトルに付けた作品は、ホントに台湾に行きたくなるような
ノスタルジーを感じさせるし、京劇の舞台を間近で見たいと思わせる内容で、
更にスリリングな緩急のある展開があったと思えば、エロティックな主役たちの絡み、
攻め様の男クサイ雰囲気と自虐的な弱さでギャップ萌えしちゃうし、
受け様の年齢に見合わない老成した雰囲気と軽くサディズムが入った性格が
物語と共に魅力あるキャラとでどんど…

3

ダブル・バインド外伝 アウトフェイス 小説

英田サキ  葛西リカコ 

そのままでいてね羽鳥~

人気シリーズの外伝、新藤と忍偏で、忍が愛人候補をしている時のお話で、
忍の新藤への溢れるばかりの強い思いが感じられる作品でしたね。
忍の一途で純粋、かと思えば意地っ張りでこうと決めたら絶対にやり貫く姿、
子供だったり大人だったり、普通の相手では忍の相手なんて出来ないだろうと思うけど、
相手が新藤だからの忍の行動なんだとも思えるのです。

忍が18才で新藤の愛人になるまでを描いた前編と、…

8

守護者がめざめる逢魔が時 小説

神奈木智  みずかねりょう 

これは・・・大好きな作品!!

さて、タイトルで大好き&神評価までしてしまったのですが、冷静に考えれば
BL的にはどうよ?なんて思わずにはいられない内容かも知れません(笑)
設定的にはホラーミステリープラスBL風味でしょうかね。
ちょっぴりホラーの比重が高い感じがしますが、個人的にはこの設定にはこのくらいの
BL風味がちょうどいい感じで、思っている以上に萌えが隠れていたりするのですよ。

内容は知る人ぞ知る「御影神社…

14

龍と竜~啓蟄~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

残念ですね

作家さんの取りあえず最後の作品になるのでしょうか?
だとすれば非常に残念で仕方ないですね、何かを創作して創り出す仕事をされている方は
毎回生みの苦しみを味わって作品を世に送り出してくれることを忘れがちですが、
このシリーズものは毎回楽しませて頂いて、作家様にありがとうとお礼を言いたいですね。

シリーズ1作目の主役二人の夫婦としての苦楽を感じさせるお話で、読み終わると
1作目から読み返…

3

バンフォード侯爵家の執事 コミック

池玲文 

エロスと恋のバランスが見事ですよね

池玲文先生の作品はホントに良くできてる作品で大好きです。
エロとストーリーの配分構成がばっちりな感じで、何かだけが突き抜けているような
不自然な感じがしなくて読むごとに惹きこまれていきます。

この主役の執事様のエロいこと、クールデレはこうあるべきと高らかに声をあげたい。
そして受け様の健気っこぶりがなんともいじましい、相手にされなくても、
攻め様が誰を大事に思っているかを知っても、何…

1

叶先生のすべて コミック

田中ボール 

胸キュンし過ぎるっ!!

実は初読みの作家さんだったりするんですよ、コミックスはイラスト買いなので
左程の興味を覚えなかったのですが、ドラコミをまとめて読んでみようと思った時に
出会ってしまった愛すべき1冊になってしまった。

ネガティブでめんどくさくて、思い込みが激しくて、そしてナルシーな一面もあって
どれだけ個性的なのだと思わずビックリしちゃうくらい変化に富んでる受け様。
小さな子供の喜怒哀楽のお手本のよう…

5

チープ・フィルムス コミック

石原理 

ハードで深い

とにかく、登場キャラが素敵なんです、男の色気をガンガン感じるのですよ。
収録作品全部が何処かミステリアスな雰囲気もあってシブイ余韻が残るのです。
男に男が惹かれる、理屈無くそう感じる事が出来る作品でした。

内容的には表題は、カジノオーナーと用心棒的な相棒とが、とあるヤクザの組長に
一人息子を自分が亡くなった後に託されることから始まる。
面倒事が嫌だと思いながらも組長の葬儀に行った先で…

6

ハスネサイコロジー コミック

ARUKU  

これ・・・好きです!

先にレビューされている方と同じように作品の書き出しに簡単な筋書きがあって
簡単に言えばそうなのようねって内容が一目で分かる作品の出だし。
それなのに、簡単なことなのに、女に裏切られ、その女に攻め様で電話をしろと
刃物で襲われ、その攻め様とは高校時代の同級生で、一方的に攻め様に嫉妬やら
引け目やらを感じていて、はっきり言って好きじゃないはずだったのに、
その攻め様に助けられ、更にずっと好き…

2

夜明けのブルース コミック

羽生山へび子 

純情な男心が胸キュンだ!

イラストの好き嫌いから言えば・・・好みでないイラストの部類なのに・・・!!
何故か毎度心惹かれる作品をぶっ放してくれちゃう作家さん。
そして読み始めるとこの作品にはこのイラストでなければダメダメだと思わせる。
どこか昭和の匂いを纏わせながらも古びた感じもせずに只々、男の純な心が胸キュンで
なんだってこんなにヘロイ感じなのに、おバカ加減もあるけれど、それでも人を
愛する気持ちは純粋で、いつ…

1

天球儀の海 小説

尾上与一   

不器用だけど精一杯の愛情を捧げる

天球儀、右手のホクロ、シリウス、片思い、反転、いくつかのキーポイントの言葉が
後半に怒涛のように押し寄せてきて唐突に真実が降り注いでくる。
う~ん、訳が分からない滑り出しですが、読み終えると浮かんでくる言葉の数々。
幼い日の二人の偶然の出会いが、その後の二人の一生を左右する事になります。

時代は戦時中、終戦間近の年代の神風特攻隊と言われていた航空特攻を背景にしてる話で
村の旧家で地主…

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