Sakura0904![]()
◆明け方に止む雨(表題作)
先に収録されている『夜明けに花降る』にも登場した、裁判官書記官というお堅い職業の里村が受けです。はっきりとした物言いで、黒髪且つ凛々しい顔立ちの彼がとってもタイプだったので、彼の恋愛の本編を読めたのは嬉しかったです。ストーリーは自殺という重いテーマを含んでいるものの、そこばかりがフォーカスされることはなく、あくまで里村と刑事の結城が距離を縮めていく過程がメインなので…
2巻は1巻よりBL要素を匂わせるシーンも少なく、犀門と真宮の工作、英家で上り詰めるための準備がメインでしたが、十分に読み応えがありました。非BLとはいえあくまで腐女子として作品を楽しむ場合、多少のBL要素がないと萌えが半減してしまう私ですが、この作品はそういうシーンが少なくてもストーリーとそれぞれの人物の魅力でぐっと世界に引き込んでくれます。レトロな2時間ドラマのような空気、嫌いじゃない。丸木戸…
展開はなかなか斬新で面白かったです。見かけによらずタフな受けも、今時珍しくていいなぁと思いました。受け自身もヤクザならまだしも、そういう血生臭い世界とは無縁だった堅気の大学生なのに、腕を折られても男の自身を口に突っ込まれても眼光鋭く相手を見据える強さ。これには惚れ惚れしましたね。
穏やかな前半と、ヤクザらしい世界へと切り替わる後半とのギャップはすごく良かったです。ただ、なんとなくメイン2…
最後の衝撃に全部持ってかれるストーリー展開はお見事でした。傷モノになった受け、記憶喪失のままの受けなどは読んだことがありますが、美しい肌も美貌も文字通りすべて失って、恐らく二度と元の外見には戻れないまでにぼろぼろになった受けというのは、未だかつて読んだことはなかったと思います。ここまで徹底して安易なハピエンに持ち込まなかった先生の勇気には感謝したいです。私は美人な受け、可愛い受けが大好きだけど(…
相手に自分の好意をまるきり預けてしまうのが怖くて、誰にも本気にならずふらふらしている孤独で虚しい男の八木。何かトラウマを抱えているというわけではないんですよね。もしかしたらあるのかもしれないけれど、描かれることはありませんでした。はっきりとした原因がなくても、こうやって人から人へと簡単に流れていってしまうような人間って、割といるんじゃないかなぁと思いました。
そんな八木に猪突猛進する年下…
ドンピシャで萌え!とはならなかったんですが、新井先生の描く独特な距離感が改めて好きなだぁと感じました。女子と付き合う機会がないから、お試しで恋人になってみた鮎喰と佐古。佐古は鮎喰のことが好きで、鮎喰も徐々に佐古を意識していく。ロマンチックさはほとんどないけれど、季節感たっぷりに等身大の高校生の日常を交えながら距離を詰めていく様子が描かれていて、ページを捲るごとに引き込まれていきました。
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◆たつのおとしご(表題作)
親や仲間とはぐれてしまったらしき幼子を拾うところから始まるので、最初は切ないトーンで進むのかなぁと思っていました。が、すぐに軽快なギャグも挟みながらテンポ良く進んでいくストーリーだと気付き、池先生らしいノリを最大限楽しみながら読めました。子供から大人へと成長するツノが、何より素直で純情で可愛いんです。尚且つ弱々しさとか女々しさとかは感じさせず、そのラインも素晴らしい…
シンプルな画面と台詞のみでテンポ良く物語を進めていく阿弥陀先生の作風が、好きだなぁと改めて感じました。お坊ちゃんの山路が、辻に一目惚れしたところから始まるこの物語。最初は山路が二面性のある危ないキャラなのかと思いましたが、オーバーなリアクションもあくまで彼の一部であることが分かり、そこからは彼が次にどんな言動をとるのだろうとワクワクしながらページを捲っていました。
展開も特に驚くようなシ…
◆発情オオカミ君愛を叫ぶ(表題作)
碗先生のシュールギャグに、社長×新人部下というキャラ設定が組み合わさるとこんな感じになるんですね。個人的にはほぼセクハラ案件なので、ブラックな会社や上司に過敏になっている時に読むと不快に感じる可能性もあるギリギリの作品でした。『妄想怖男子』でも妄想の中で似たようなシチュエーションがあるけれど、あれはもう関係性が出来上がっていて日常化している感じだったので抵抗…
最初はチバの片想いかと思いきや、ヒロトの方もチバが大好きで、お互い臆病になり過ぎて両片想いなのにすれ違い続けるのがもどかしかったです。ありがちな話ではあるのに飽きさせないのは、やはり阿仁谷先生独特のギャグと、キャラの愛らしさが活きていたからかな。チバからヒロトに視点がシフトしていく中で、彼の心の声がチバ以上に喜怒哀楽の激しいものだと分かり、彼自身も彼視点で見るチバも魅力的に思えてくるんです。挿入…
