Sakura0904![]()
自分の萌センサー的にはもう一押し欲しかったのでこの評価にしましたが、お仕事BLとしてはかなり精度の高い作品でした。保険会社の営業と契約調査員。前者はともかく、後者はほとんど知らない世界で。こんな風に1軒1軒回って、契約に問題がないか確認していくんですね。客にも営業にも疎まれる確率が高く、それでも割り切って、あるいは半井のように信念を持って訪ね歩く。なかなかできる仕事じゃないなぁと思いました。
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全体のストーリー構成はとても素敵で、引き込まれました。最初は学校の七不思議なんて高校生が本気にするかな?なんて思っていましたが、それはあくまで物語を引っ張っていくアイテムみたいなもので、本題は別の所にあって。用務員の御園、生徒会長の清人、そして清人の亡き兄という3人の不思議な関係性が徐々に見えてきます。この兄弟が2人とも本当に可愛くて、生前のやりとりをもっと見たいなぁと思いました。思いやりのある…
受けであるゾノが不思議なキャラクターだったなという印象が強いです。前科もあるという父親がいて、女物に惹かれることや同性を好きになることを打ち明けたことでどうも暴力を振るわれているらしい。でも、本人から鬱屈した雰囲気は微塵も感じず、この歳で誰を責めることもなく、両親が受け入れられないのは仕方ない、俺は俺の道を行く、と既に折り合いをつけていて深刻に悩んでいる様子でもなく、とても高3と思えない精神力な…
◆キャスター&マイルド(表題作)
攻めの朝日の底抜けの明るさに救われる作日でした。こんな風に踏み込んでもいいライン、踏み込んではいけないラインについて無意識にベストな判断が下せる人、羨ましいです。慧が先生と拗れていたことを考えると、そっと見守り過ぎても何も進まなかっただろうし、会うのは邪魔しないけれど、傷付いて帰ってきたら文句も言わず受け入れる、そうして慧の行動を否定しないところが良か…
終始明るいノリを楽しめる作品でした。最初は悠人のことを綺麗、綺麗と褒める将和に相当な面食いなのかと思いましたが、彼が心底綺麗だと感じていたのは悠人の魂、心だったんですね。自分は怖いものに耐性がないながら、心の清らかさゆえにそういう類のものを引きつけてしまう悠人に萌えました。悠人の精一杯の抵抗を除けばくっつくまでに大きな障壁もなく、さらりと読めるラブコメを求めている時にはぴったりの作品です。それで…
驚きの展開に思わずそう来たか、と唸ってしまうような下巻でした。正直上巻も要素が盛り沢山で下巻はもっと穏やかに展開するようになっていくだろうと思っていたので、下巻でも勢いが止まらず秒速で物語が駆け抜けていったような印象です。悠二とコウの関係性の変化についていく余裕をもたせてもらえなかった感じ。せめて3巻くらいの長さにするか、要素を減らすかした方が私にはしっくり来たと思います。
近親相姦自体…
受けのコウがボクサーをやっていて最初は性格が明るそうで飄々としたキャラに見えるんですが、読み進めていく内にえっ?と驚くような展開になり、彼の印象がどんどん変わっていきます。良い奴そうだったのに案外初対面に対しても辛辣だったり、悠二の父親と関係があったり、痛いと興奮するドMだったり。正直、心も通い合っていない状態の悠二とコウの情事にはまだ萌えないし、水瀬父との関係を仄めかされ萎えたくらいです。でも…
※旧版を読んでの感想。
◆イルミナシオン(表題作)
主人公・隆氏のモノローグが、ヤマシタ先生ならではだなぁと感じました。最初は幼馴染にひっそりと片想いを続ける健気なキャラという印象なのだけど。ゲイである洲戸に抱かれてからは開き直ったかのように、小矢にも洲戸にも雑に接するようになる。好きとかどうとか、ゲイかノンケかなどということ、すべてに疲れた、もう誰も好きじゃない。考えるのも面倒臭い。私…
◆書画喰う虫も好き好き
佐野が初心な子供相手に手を出すことにあまり躊躇いもなかったところが、まさに作家らしいなぁと。個人的にはもう少し距離を縮めるのに時間をかけて欲しかったですが、佐野の性格的にそれは難しかったでしょうね。朝日向が純粋ないい子過ぎて、これからも佐野にいろいろ振り回されないか心配ですが、佐野は一度決めたら意外と身持ちが堅くなるかもしれないですね。
◆あたりくしはずれなし
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高校生と寮の管理人という組み合わせってなかなかなかったので、いいなぁと思いました。本当に寮生皆のお母さんみたいな存在の丸山。そして、彼に惹かれていく郁。無口でクールな性格に見えるけれど、それは年相応に精一杯取り繕った姿で、内心は丸山に負けず劣らず喜怒哀楽が激しいところが可愛らしいですよね。当て馬の己城に振り回される2人ですが、案外彼のようなキャラがいた方が、刺激を受けて進展しやすそうな気もします…
