Sakura0904![]()
「てのひらに恋をする」の意味を知って、なるほどそういうことか!と納得。素敵なタイトルだなぁ。聾者であるケイトが伝わり合うまで諦めない聴者の藤永に出会って良かったというだけではなく、役者志望で演技表現に悩んでいた藤永も、ケイトに出会ったことで本当にやりたいことの焦点が定まり、表現することへの自信がついたり新しい世界が広がったりして、お互いにまったく対等に相手にいい影響を与え合っている関係性がこの2…
ページ数が多いなというのが初っ端の印象でしたが、読んでみたら途中でだれることもなくずっと面白く、結末が気になってどんどん読み進められました。哲学を愛する大学生って珍しいキャラで素敵ですね。高校倫理までの暗記科目として習う哲学は退屈だけど、実は人生や生き方に一番寄り添ってくれる、躓いたり迷ったりした時に道標となってくれる素晴らしい学問なんですよね。私は大人になってから哲学を扱った一般漫画を読んで、…
斉藤が新たに雇った若者・坂本については、過去が明かされてもその言動が私には少々理解しがたい所がありました。が、斉藤や富田に懸想するような第三者ではなく、あくまで斉藤の過去に関わる人間として登場し、メイン2人の間に新たな化学反応を起こす役割だったのでやきもきさせられることはなく。富田が斉藤との恋愛によって今までの自分が変えられていくことへの戸惑いや自己嫌悪に少しずつ向き合い受け入れていく過程に共感…
そうそう斉藤のことも気になっていたのよね、やっぱり富田に脈ありだったのね、と開始早々からわくわくしていましたが、想像以上に萌えました! 人当たりのいいバーテンの斉藤がノンケの富田をどう手に入れるか、表に感情は出さずに内心いろいろと考えを巡らせていたのが意外でしたし、1巻ではすっかり夏目を見守る脇役に徹し自身は恋愛に熱中しなさそうに見えた富田が、実は寂しがり屋なたちで同性に絆される隙があるところが…
いやぁ、面白かったです。ページを捲るごとにこの作品に引き込まれていきました。αだと思って生きてきたのに実はΩだったという展開も珍しくはなくなってきましたが、その後下剋上になったり、本物のαと恋人になったりする展開が多いかと思います。でも、この作品ではそうではないんですね。αとして今まで培ってきたものをほとんど捨てずに、鷹虎はΩの世界に迎え入れられ馴染んでいく。ここが実に面白い。
互いに喰…
こういう話を描いてくれる阿部先生ってやっぱり貴重だなぁとしみじみ思いました。過去に浮気されたキャラやしていたキャラ、そもそもビッチとして登場するキャラは珍しくなくても、現在軸で相思相愛の恋人がいるのに浮気してしまうキャラを商業BLで描くのって勇気がいるんじゃないかなと思うんです。メインキャラ、特に受けには潔癖であってほしい、攻めに一途であってほしいという読者が多いはず。そんな私たちに、現実には浮…
ラフな感じの絵と、小豆の惚れっぽいほわほわした性格が絶妙にマッチしていて、とっても可愛らしいラブコメでした。相手を取っ替え引っ替えしているわけではなく、毎回本気で付き合っているのに、長続きせず落ち込むキャラって私結構好きかも(笑)。恋愛に一生懸命なのに、本当に自分の良さを分かってくれる子になかなか出会えないところが、可哀想だけど愛おしいんですよね。
タイトルからてっきりゲレンデで出会う物…
過去の恋人への熱量には随分差があるけれど、今恋人に求めるものにはあまり差がなくて、面白い2人だなと思いました。根津は元彼と別れた翌日から何食わぬ顔をして仕事ができた。一方、西片は飲みの席で普段は絶対見せない隙を見せたり、ようやく未練を断ち切った後久々に元彼と遭遇すると、自分への否定を感じて隣にいる人の声が聞こえないほど動揺してしまったりする。元々恋人への向き合い方が異なるというよりは、たまたま前…
スピンオフ元の『若葉寮で、君と』に登場した3カップルはどこも同じくらい好きだったので、どの後日談も読んでみたかったですが、寮を出た後の不安が大きかった嶋ですから、この2人はその後を読めて一番感動するカップルだったかもしれません。桐野が追いかけてきてくれて無事恋人になった2人ですが、嶋の不安はちょっとした言葉をきっかけに再発して。BLでは避けては通れない悩みだけど、桐野があまり引かないタイプだから…
◆〜日高と樋口〜
遊んでいそうな見た目の男子が実は彼女の言動に一喜一憂するような可愛らしさを持っていたら、ギャップ萌えしますよね。クラスの友達からも女にだらしないイメージを勝手につくられている樋口だけど、同室の日高だけは恋人に一途な彼の一面を知っていて。そんな中身を知った上での告白は、とても自然な流れでした。日高の気持ちを知って意識してしまい、朝の挨拶ができなくなったり別の部屋に逃げ込んだりす…
