fandesuさんのレビュー一覧

ヘタレな天使が女装王子と出会いました 小説

小中大豆  陸裕千景子 

おぼこいイケメン俳優の『性のめざめ(笑)』

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきその他なし。

イケメン俳優、ストーカー、女装、離島と盛りだくさんで、立ち回りもあるのですが、読み終わって「どういう感じ?」と聞かれたら「ほのぼの?」と答えちゃう様な読後感です。

六実は起業するという大学時代の先輩に転職を誘われて勤めていた会社を辞めた途端に、会社立ち上げが失敗し無職に。それと同時に付き合っていた彼にも振られてしまいます。ゲイ友の勧めで「…

2

トレインビースト 小説

西野花  緒田涼歌 

開放感が半端ない

痴漢に遭ったことのある女性は結構多いはず。
訳あって身の回りの人に聞いたらほぼ100%だったし、当然のごとく、全員が「とっても嫌な経験」と話すんですよ。私としても痴漢なんて嫌な訳ですが、どうして西野さんの『陵辱もの』は拒否感が少なく読めてしまうんだろう?

大学時代の親友に懇願された公務員の忍は彼に指定された電車に乗りこみますが、それはチケットを買った人がアテンダントに淫らな行為を許される『…

3

同居注意報 小説

栗城偲  陵クミコ 

すれ違いは思い込みから来るものなのよね

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきあり。

『見た目と実際が違っちゃうので、すれ違いや誤解が生まれてしまう』というのはBLも含めた恋愛小説の一つの醍醐味だとも思うのですが、そのお手本の様なお話でした。ドラマチックな大きい出来事が起きる訳ではないけれど、最後までうふうふしながら楽しく読めます。

父の急な転勤が決まり、高校三年生の壱(はじめ)は父の親友の息子である駈流の家に下宿することになり…

4

愛しのオオカミ、恋家族 小説

鳥谷しず  コウキ。 

とにかくかわいい

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきあり。電子限定のおまけssが2つありました。

今までレビューをお書きになった姐さま方が詳しくあらすじを書いていただいておりますので、そちらは割愛させていただきます。設定は特殊だと思うのですが、お話自体は何か特別なことが沢山起きる訳ではない。とにもかくにも白嵐・紅嵐の子狐(九尾の狐設定なのでとんでもない大妖怪なのですが、このお話ではあくまでも『子狐』)の可愛ら…

1

もういいかい、まだだよ 小説

栗城偲  小椋ムク 

『象の時間、ネズミの時間』みたいな話かと

電子書籍で読了。挿絵あり(サイズが小さいです)。あとがきあり。『特別版(ペーパーかな?)』が付いていました。

大人気だった『てのなるほうへ』のスピンオフなのですが、こちらの評価(得点)がとても低いのは何故だろう?種類は違うけど切なさ具合はこちらも負けてはいないと思うのですけれど。
『命の長さ』についてのお話なので、お若い姐さま方には今一発だったのかな?こちとら、かなり薹が立った女子なもので…

4

ラ・テンペスタ 小説

水原とほる  葛西リカコ 

ドラマチック展開が読みたい時に最適なお話

電子書籍で読了。挿絵なし(このイラスト、見たかったな~)。あとがきあり。

ヤクザの家に生まれた孝義は実家を出て大学で美術史を学んでいます。母は既に他界していますが、父によって孝義は慈しみ育てられました。家に出入りしている組員との交流はあるものの、組とは無関係な暮らしを続けてきました。しかし、父の組をめぐる抗争が勃発し、巻き込まれることを恐れた父が、孝義の身辺警護のため宮城という男を送ってきま…

4

Nude Butler ヌードバトラー 小説

砂床あい  笠井あゆみ 

何故このタイトルを?

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきなし。

盲目の画家と、学生時代に子どもだった彼に似顔絵を描いてもらうという一瞬の関わりを持ち、その後、彼の執事となった青年(年上)のお話。
「盲目で画家?」と思うのですが現実の世界にも実在する様で、このお話と同じように『対象に触って絵を描いている』とのこと。中途失明なので出来る業なのでしょうね。このお話の中では他の人が描いた絵の批評をするシーンもあるのです…

3

個人秘書 小説

高岡ミズミ  奈良千春 

二人のいい男を覗き見る快感

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきあり。

『久世が深沢のネクタイを締めてやっている部屋の中の様子を覗いているかの様に鍵穴から見える』という表紙絵の格好良さに惹かれて購入。前作は読んでいませんが楽しめました。

いつもは簡単なあらすじ紹介をするのですが、このお話に関しては「いらないかな」と思います。
「このお話のキモは『すじ』なんかじゃない」と私は思うからです。
「じゃあ何がキモか?」…

6

探偵の処女処方箋 小説

鳥谷しず  金ひかる 

不器用ですから(笑)

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきあり。

あとがきまで読んで「ああ、スピンオフだったのね」と気づく始末。そちらは未読ですが、充分楽しめました。また、私が鳥谷さんに填ってしまったきっかけの『契約に咲く花は』の攻め様、三藤が入っていたサークル月虹会(別名『バカボンクラブ』)が冒頭にチラッと出て来て、なんか嬉しかったりして。変人の倉庫みたいなので時折使って欲しいですね、バカボンクラブ。

西田…

1

覇狼王の后 上 小説

宮緒葵  yoshi 

ながーいプロローグだと思うのですよ

最近、恵渡のお話が続いたものですからちょっと薄まっていたのですが、このお話は『骨の髄まで宮緒さん』。『堕つればもろとも』からのファンの皆さまには大変おなじみの展開かと。

ソルグランツとアヴェルナの戦争によって難民となった人たちが押し寄せる神殿にアリーシェは神官としてつとめています。ある日、アリーシェは毒矢で傷ついた傭兵を助けます。献身的な看病の結果、命を取り留めた傭兵ヴォルフは『鮮血(ブルー…

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