窓月さんのレビュー一覧

お仕事ください! 小説

音理雄  花本安嗣 

ヤクザとお仕事

イラストは花本安嗣さん。

全体的にライトなコメディ色が楽しめるものの、ヤクザ攻めの荒くれっぷり、男前ぶりにはなにげに凄味があります。受けは筋モン側からすると散々バカ呼ばわりされてしまうKYキャラとされているけれど、攻めからしたら「バカ」は口説き文句だったらしい笑

印刷屋の三代目、かつ元紫虎組若頭の黒川は、とにかく男惚れされる隠れハイスペ攻め。受けの藤咲は勤めていた製薬会社をリストラされ…

0

無垢なるエルフは執着王に手折られる 小説

楠田雅紀  緒田涼歌 

意外に昏い執着愛

今作をもって、一年の休筆期間に入られるとのこと。レーベル創刊2周年記念の寄稿作品は、王とエルフのプチファンタジーです。

子供の頃、王妃となった実母の側近によって崖から投げ落とされ、亡き者とされそうになった少年。エルフたちが住む集落に保護されて一命を取り留めます。そこで彼のお世話をしてくれたのが、リーアムでした。

エルフの村は人間との棲み分けのため、村を訪れた人間の記憶を消すのが掟。リー…

5

放蕩長屋の猫 小説

榎田尤利  紺野けい子 

ダメ男

すでに出来上がっているカップルの危機。キュンキュンする。

東京下町を舞台に、受けがどんな環境で育ってきたかが冒頭に描かれている。榎田先生の最初の一行が好きだ。なんたってツカミがうまい。

まひろの幼馴染み、千鳥と春彦も準主役級で、春彦の方は大事なまひろを恋愛対象として思っていたがゆえに、バイで女の子好きな遊真(攻め)のことをよく思っていない。

実際、遊真からの猛烈なアタックから二人…

1

劣情婚姻 小説

遠野春日  雨澄ノカ 

偽装結婚?

マフィアもの。
スーパー攻め様と跳ねっ返りの心理戦です。

天涯孤独の里見。NYで単身起業しているが、非合法な取引にも手を染めている。マフィアのシマでやらかし危うく沈められそうになったところ、コンパニオーニ・ファミリーのコンシリエーレ(ボスの相談役)、神津に拾われる。

神津に体も女にして妻にすると宣言され、怯えつつ従わざるを得ない里見は、機を見て逃亡する算段を図っていたが——

い…

1

楽園は何処にもない 小説

華藤えれな  実相寺紫子 

マフィアもの

『この聖なる束縛に』のスピンオフ。こちらの方が読みやすい。

アルフィオの義兄、ディオが交通違反で航一に捕まったのが出会い。これまたマフィア絡みで不幸が重なる受けで、なぜかディオに気に入られて情夫(アマンテ)にさせられ、堕ちていく。

ディオがファミリーにあって孤高な存在であること、外科医でもあること、初めこそは無理矢理だったけれども、航一を抱く時に嫌な思いをさせないところが伏線となってい…

1

冥愛の鎖 小説

華藤えれな  高階佑 

男前受け

警察庁公安キャリアとSPのドラマティックラブストーリー。

オープニングの舞台はモロッコのフェズ。諜報員として活動していた攻めは、ターゲットで外国人部隊の傭兵だった受けと接近し、情交を結ぶ。国家のイヌと自虐する冷徹な攻めと、そんな彼に利用されて捨てられた受けが、二年半後に上司部下として再会する。果たして異国で交わした一夜限りの契りはただの戯れだったのか、あるいは…。

贅沢をいうと再会して…

0

侵せない繭 小説

かのえなぎさ  小池マルミ 

攻め視点

弁護士・監査人×研究者。33歳と32歳のオトナめCP。立場上敵対関係にありながら、互いに相手の人間性に惚れてしまい、深い深い恋に落ちていくお話。表面上はそんなふうには見えないけれど、二人きりでいる時間がラブい笑。出会いからして仕事絡みなので、誤解やすれ違いが生じてしまう大人同士の関係です。

受けの明彦が天然魔性で、元エリート官僚が研究者に転身した大変魅力的なタイプ。ほんわかのほほんとしている…

0

花火降る海へ 小説

北川とも  北川拓巳 

電子撤退

評価は変えられないので、今だと「萌」。

本編は最初、19歳の時に書いたそう。それを書き直して書き下ろしを二編加えた体裁。それでも刊行されたのは作者様24、5歳の時ですよ…(本編はシャレード2000年11月号初出+「伝えたい言葉」「真夏の苦悩」)

書き下ろしSSって、本編との間に時間経過を感じて熱量やトーンが変わる感じがするけど、最後のSSは本編に組み込んでも全く違和感がないです。文章が…

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恋する鉄面皮 4 コミック

中田アキラ 

斉藤さん推しなので

二組のカプが交互に登場する『恋する鉄面皮』もすっかりシリーズ化。斉藤&富田のターン、お待ちしておりました!

受けは夏目、攻めは斉藤が好みなんで、非常にわかりやすい性癖です笑。ずーっと作画が好みなので、デビューコミックスの短編を除き、絵>ストーリーといった感じでしたが、このシリーズの斉藤さんでついにMy God降臨。

今巻では、富田に思いを寄せる意外な人物(前巻で匂ってます…

7

死にゆく夏の、喘ぎにも似て 小説

菅野彰 

耽美

ベルベット・ロマンシリーズ。 冒頭から引き込まれる。ちょっと読みにくさを覚えたが、萌えは炸裂(笑)。

ヤクザのぼんと同い年の高校生。ジュブナイルから成長して大人になっていく間に起こった、いわばNTRもの。直人に抱いていた気持ちは同情だったと、竜二との恋を知った悠一は気付く。ラストは意外にもハピエンで少々肩すかし…。

耽美だったらメリバがよかったなぁ。BLへの移行時期ということで仕方なく…

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